秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その4

今回は、ウィーンからプラハへの4泊5日の小旅行についてレポートしたい。ウィーンからプラハの往復は、日本からインターネットでオーストリア連邦鉄道(ÖBB)のサイトhttp://www.oebb.at/en/で8月上旬に予約した。早期予約割引料金で2等と余り変わりがなかったので行きはRJ 特急Franz Schubert号のBusiness Klasse (€49)で予約。ウィーン中央駅を10月17日の11:10に出発して、プラハ中央駅に15:10到着。所要4時間だ。
 帰りも同じFranz Schubert号で、こちらはBusiness Klasse がなかったため1. Klasse (€37)で予約を取っておいた。10月21日の10:53プラハ中央駅発で、ウィーン中央駅14:54着の所要4時間1分。

プラハ中央駅到着後、駅のホールにあるČeská spořitelna(チェコ貯蓄銀行https://www.csas.cz/en/のATMでクレジット・カードを使って2000チェコ・コルナ(Kč)をキャッシング。帰国後まわってきた精算レートは1Kč=5.135円。この日使ったクレジット・カードの精算レートは1Kčは5.252円だったので、キャッシングの方が若干有利だった。

プラハ中央駅の目の前にあり、ヴァツラフ広場へも歩いて10分ほどの定宿987 Design Prague Hotel http://www.987praguehotel.com/en/にチェックイン。ホテルでひと休みした後、駅とその周辺を散歩。駅では、72時間有効の市内公共交通パスhttp://www.dpp.cz/en/fares-in-prague/(310 Kč)をクレジット・カードで購入。

夜は、チェコの友人 http://d.hatena.ne.jp/Picmoch/と待ち合わせて、ホテル近くのワイン・レストランVinograf https://vinograf.cz/?lng=enで夕食。mouflon種羊肉テンダーロインのブルゴーニュオオムギ・リゾット添え(425 Kč)やLeaf salad with grilled cheese "Halloumi", marinated peppers, green olives(235 Kč)に、 トラミネールとミュラー・トゥルガウの混合種Pálava 葡萄を使ったセミ・ドライの白ワインSonberk Pálavaやチェコ南部ズノイモ地方のピノ・ノワール種の赤ワインを味わった。フルーティーで香り豊かなPálava種のワインは気に入ったので、お店で飲んだ1本(655 Kč)の他にもう1本を割安なお持ち帰り価格459 Kčで購入。プラハ滞在中、ほかの店でもこの葡萄を使ったワインを飲みまくることになった。

当初の計画ではプラハ滞在中に、プラハの東70kmほどにある世界遺産都市Kutná Hora(クトナー・ホラhttp://www.myczechrepublic.com/kutna-hora/ を訪ねる計画だったが、思い直してプラハの名所旧跡でしばらく行っていない辺りをジックリ歩いてみることにした。

 10月18日の朝に、地下鉄で真っ先に訪ねてみたのは、30年ほど前にグループ旅行で訪れたプラハ発祥の地のひとつであるヴィシェフラド(プラハ旧城趾)の丘だhttp://www.prague.eu/ja/object/places/137/vysehrad?back=1スメタナ交響詩「我が祖国」の第1楽章「ヴィシェフラド(高い丘)」に描かれた場所でもある。霧の立ちこめる要塞跡からヴルタヴァ河(モルダウ)を見下ろし、ふもとにあるキュービズム建築を眺める。
 ヴィシェフラド墓地では、スメタナドボルザーク、ムハ(ミュシャ)、指揮者のラファエル・クーベリックカレル・アンチェル、ヴァイオリニストのヨゼフ・スークなどの墓参りができた。

指揮者ヴァツラフ・ノイマンの墓がここにないようなので、チェコの友人と一緒に探してみたら、「プラハ音楽紀行」http://www.geocities.jp/czechphilhamonic/praha060503.htmプラハの南南東25kmほどのところにあるVelke Popovice (フェルケー・ポポヴィツェ)の墓地に埋葬されていることが書かれており、墓碑の写真も掲載されていた。その記事によれば、グスタフ・マーラーが少年時代の夏休みを過ごしたという家も同地にあるとのこと。機会があれば訪れてみたい。

午後は、旧市街でMoser社http://www.moser-glass.com/en/のワイングラスを探した。お目当ては以前数脚買っていたアール・デコ風のワイングラスhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20100225の追加購入だが、Moser本店で聞くと、もうそのワイングラスを作れる技術(とくにステムの部分)の継承がなく、博物館にしか置いていないとのことだった。そこで、一昨年、同じワイングラスを特設コーナーに飾ってあったボヘミアン・グラスの専門店Erpet http://www.erpet.cz/crystal/index_en.htmにも行ってみたが、すでに売れてしまっていた。

Erpetからティーン教会裏にあるナチュラル・コスメのショップBotanicus http://www.botanicus.cz/en/に向かい、アルガン・オイルや低刺激の石鹸、蜜蝋などを購入。 

夕食は、このところプラハに来る度に訪れているレストランLuka Lu http://www.lukalu.cz/en/で。ここは、クロアチア料理が名物のレストラン。いつもここで注文するクロアチア風ハンバーグ“Pljeskavice”(minced beef, bacon, Eidam cheese, chili peppers 275 Kč)とBalkan salad (peppers, tomatoes, cucumber, Balkan cheese 95 Kč) をマケドニアシャルドネ(0.5リットル 295 Kč)とともにいただく。この店は、大衆的な佇まいの割にワインが高く、Pálava種も置いてなかったので控えめにカラフェのハウスワインにした。
 先祖が神戸でワインの輸入をしていたためか、わが家には「ハーフボトルを頼んで後悔するよりも、フルボトルを頼んで後悔しろ」という有り難い家訓があるのだが。

翌10月19日は、路面電車を乗り継いでプラハ城の裏手にあるMalovanka停留所まで行き、ロレッタ教会を下ったところにあるNový Svět通りなどの路地裏散歩を楽しむ。その後、プラハ城、ベルヴェデーレ離宮などを見て、カレル橋に向かった。プラハに限らず旧市街の散策に役立つのが1990年代にガリマール社の「Guides Gallimard」の日本語訳として同朋舎より出された「望遠郷」シリーズだ。今回、「プラハ」を持ち歩いたが1995年の出版にもかかわらず大いに役立った。

この日の夜は、友人に誘われて街外れにある評判のレストランNa Kopci http://www.nakopci.com/に足を伸ばした。店は、地下鉄B線のAnděla 駅から231番のバスで30分ほど行ったところの住宅街にあった。いただいたのはDegustationのコース(750 Kč)で、突き出しのタコのレンズ豆ソース・プラム添え、続いて、MARINATED SWORDFISH(太刀魚のカルパッチョ)IN BEETROOT VINAIGRAITTE WITH GREEN LENTILS PURÉE、DUCK CROQUETTE WITH FOIE GRAS AND PISTACHIOS、GLAZED APPLES WITH CALVADOS、GRILLED PIKEPERCH(カマス) WITH SAGE AND PARMA HAM、PUMPKIN RISOTTO AND RUCOLA、NOUGAT & GINGERBREAD DUMPLINGS WITH PLUM SWEET SAUCE。プラハでは89年前後からヌーヴェル・キュジーヌ系の料理が流行ったが、ここもその系統の創意溢れる料理。軽い味付けの料理になれている私にとっては好ましい料理の連続だった。ワインは、もちろんPálava種のセミ・ドライ(550 Kč)。

交通不便な名物レストランということでは、ハンガリーブダペスト郊外にあるNancsi Neni http://nancsineni.hu/en/frontpage/を思い出してしまった。ここへは、1970年代と80年代に2度ほど行ったことがあるが、最近は世界的に有名なレストランとなってしまっているようだ。この店は、Na Kopci と違って、家庭的な伝統料理を最高の素材で出すことで評判だった。今も変わっていなければぜひもう一度訪れたいレストランだ。

10月20日は、朝から以前友人に連れて行ってもらったことがある、昔、葡萄畑が広がっていたというVinohrady地区に足を伸ばした。ここには、レストランや展望台も併設された216mの高さのジシュコフテレビ塔https://towerpark.cz/があり、世紀末様式の面影のある“聖なる御心教会” (Kostel Nejsvětějšího Srdce Páně) http://www.prague.eu/ja/object/places/459/kostel-nejsvetejsiho-srdce-pane?back=1など見どころも多い。
オープンマーケットも開かれており、手作り風の黒パンやジャム、チーズを購入。早々とクリスマスツリーやリースなども売られていた。

夜は、前述したチェコ・フィルの秋の音楽シーズンのオープニング・コンサートへ出かける。ショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲1番とマーラー交響曲第4番という演目だが、チェコ・フィルのマーラー交響曲第4番は、2年前の11月18日にも同じプラハのRudolfinum Dvorak Hallでイタリア系イギリス人Robin Ticciatiの指揮する演奏を聴いていた。

コンサートが終わったのは22:00時近く。プラハは、夜遅くまで開いているレストランが意外と少なくコンサート帰りの食事はいつも困るのだが、ホテル近くの夜遅くまで空いているレストランをいくつかコンシェルジュに聞いておいたので、その中から大衆的な店Hybernia https://www.hybernia.cz/を選んで入った。値段の割に味は悪くなかったが、ワインの品揃えが少なかったのが難点。“Entrecote salad”(grilled beef steak with a variation of green salads and red tomatoes with orange dressing 235 Kč)、Spaghetti “Hybernia”(fresh pasta with beef sirloin, dried tomatoes, herb pesto and parmesan cheese 240 Kč)をトラミーナー種の白ワインをカラフェ(0.5リットル 158 Kč)でいただいた。

10月21日の朝は、10:53プラハ中央駅発のFranz Schubert号で、へ向かい、ウィーン中央駅14:54到着。
同じホテルRoyalに再チェックインしてひと休みしてから、楽友協会に向かいクリーヴランド交響楽団のコンサートを鑑賞した。疲れていたが演目が少々喧しいストラヴィンスキーの“春の祭典”だったので居眠りをしなくて済んだ。


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チェコの情報 http://d.hatena.ne.jp/Picmoch/

□Dayuse.com https://www.dayuse.com/
《上記はJOHNNY JET'S TRAVEL PORTAL http://www.johnnyjet.com/で紹介されていたサイト。海外で早朝に異国の都市に到着したり、夜便で帰国する際などに、デイユースを提供するホテルを探すのに大変便利》







チェコのキュビズム建築とデザイン1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク- (INAX BOOKLET)

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秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その3

今回はウィーン滞在中に気づいたことやレストラン、両替などについて書かせてもらう。

ウィーン到着の10月14日(土)、ホテルに到着したのは20時、日本時間では翌日の午前3時だ。フランクフルトからウィーンへのフライトでスナックが出たこともあり、この日はあらためて夕食はとらなかった。夜、寝ているときに水が飲みたくなると時のことを考えて、機内でもらったペットボトルを空の状態で持ってきて、ホテルの水道水を詰め直してミニバーに入れておいた。

昔、ウィーンのホテルのミニバーに炭酸抜きのミネラルウォーターが置いていないのを不思議に思って、知り合いのホテルマネージャーに理由を聞いたことを思いだした。「客室の水道の蛇口をひねればよく冷えたアルプスの雪解け水が流れてくるのに、誰が高い金を出して水を買うんだ」とのことだった。

前回、ヨーロッパへのフライトを10月14日にした理由を書き忘れた。15日の朝にウィーン・フィルのコンサートがあったので、本来はもう1日余裕を持って13日の到着としたかったのだが、昔からの習慣というか験担ぎで、13日の金曜日には国際線に乗らないと決めていたからだ。朝起きるのが辛いかと案じていたが、現地時間22時に寝て、翌朝の6時には目が覚め、疲れも感じなかった。

ウィーンでは、毎回来るたびの習慣で、15日の午前のコンサートのあと、友人たちと、ドナウの本流を見下ろすKahlenbergの丘から葡萄畑に降りて行く途中にある行きつけのホイリゲ(ワイン居酒屋)Hirt http://heuriger-hirt.at/で乾杯。ウィーンならではの1/4リットルのジョッキーでちょうど時期のSturm(濁り酒)やワインの新酒を好物のウィーン風ハンバーグや肉まんじゅう、野菜のパイ焼き、ポークのクミン風味グリルなどのつまみと一緒に味わう。陽光の下、快適に飲めるのは、おそらく週末として今年最後となるようで、予約をしていなければ入れなかった賑わいぶりだった。

ウィーンでの友人たちとのもうひとつの恒例行事は、旧市街の16世紀のバロック建築の地下深くにあるワインケラーZwölf-Apostelkeller(十二使徒ケラー)http://www.zwoelf-apostelkeller.at/での飲み会だ。最初にこのケラーに来たのは1974年のことだから43年前になる。実は、そのときから、毎年のようにここのメニューを集めていて今でも20枚ほど手元にあり、メニュー内容はほとんど変わりがないものの価格がオーストリア・シリングからユーロになったり、43年前と比べると4倍ほどだったりと変遷を振り返ることが出来る。ちなみに、今年は去年と値段がまったく変わっていなかった。

 ウィーンのワイン酒場の常で、ここでは1/4リットルのジョッキーでワインを飲むことになる。1/4 で3.9 Euroから、ボトルでとっても17.9 Euroからと値段は手頃。ツマミには名物のとろけるような牛タンのハムに西洋わさびを添えたもの(Zunge mit Kren 7.2)や卵入りのお団子をスライスして炒めサラダを添えたもの(Eiernockerln mit grünem Salat 8.7)、野菜の重ね焼きGemüsestrudel 8.9)、ソーセージやハムなどの盛り合わせ(Apostelplatte 14.5)、仔牛のウィナー・シュニッツエル(19.9)などを頼み、小皿に取り分けて食べた。
料理の味はほとんど変わっていないようだが、友人たちと一緒に気づいたのは、ジョッキーのワインがどれも水で薄めたかのように不味く感じられたことだ。値段に大幅な違いがないので、少々情緒にかけるが、これからはボトルで頼んで小さなワイングラスで乾杯することにしよう。

今回の旅では、ヨーロッパでの15泊中7回のコンサートがあったので、夕食はコンサート終了後の遅い時刻となることが多かった。行った店は、オペラ座裏手のワイン・レストラン Augustinerkeller https://www.bitzinger.at/de/augustinerkeller/、生パスタのセルフサービス・チェーンVapiano http://at.vapiano.com/de/restaurants/vapiano-moulin-rouge-walfischgasse-11/、楽友協会から歩いて10分ほどにあるヴェトナム料理店Saigon http://www.saigon.at/home.php?lc=enミシュランにも掲載されているシュテファン寺院近くの老舗レストランZum Weissen Rauchfangkehrer http://www.weisser-rauchfangkehrer.at/jp/などだ。

 コンサートのないときに行ったお店では、ワイン・ケラーEsterhazy-Keller https://www.esterhazykeller.at/esterhazykellerオペレッタやウィーン民謡などの生演奏(アコーディオンとヴァイオリンのデュオ)が良かった。拙著「ウィーン旅の雑学ノート」の古い記事を部分引用しておこう。
エステルハージー侯爵家のワインケラー

左手に鋳物の看板をくぐってゆるやかに下るスロープがあり、ハールホフ(Haarhof)という小さな広場に出る。この高低差は、防壁の外に堀があったころの名残でもある。さて、私が嵌まるのは堀ではなく、スロープの左手途中にあるエステルハージー・ケラーだ。このワインケラーは旧市街では一番安く、しかも、午前十一時から営業という不謹慎さだ。このケラーが慎みを忘れてしまったことには同情の余地がある。ケラーのある建物はエステルハージー侯爵家の持ち物だった。トルコ軍の十七世紀の第二次包囲の際に市民防衛隊の面々はもっぱらここで会議を開いたが、お目当ては侯爵がふるまうただ酒だったとか。しかし、お堅いマリア・テレジアは飲み屋としての営業許可をなかなか与えず、ついに、折れて与えたときも夕刻四時の開店、夜九時の閉店を条件とした。そして、この厳しい条件をこの店はなんと一九八〇年代まで守り通したのだ。朝っぱらからの営業に誰が文句をいえよう。
 ケラーは大きな部屋だけでも三つあり、奥は、地下水路につながっている。わがコルプ先生の話では、ナチ併合時代にレジスタンスがこのケラーから出入りし地下水路を伝わって連絡を取り合っていたことにゲシュタポもまったく気づかなかったそうだ。

 友人に車で連れて行ってもらった郊外のワイン造りの町Gumpoldskirchenは、10数年ぶりの訪問だったが、教会と葡萄畑、町役場を中心とした古い町並みが昔のまま残っていて感激した。 Straitz http://www.straitz.com/straitz/Heurigentermine.html という広い中庭を持つ昔ながらのホイリゲで食事とワインを楽しんだ。

最後に、今回の旅での両替方法とレート、並びに貯まったマイレージについてレポートしておく。
昨年の「初秋のウィーン・ブダペスト16日間の旅 その5」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20161225 で“「ソニー銀行のキャッシュカード」と「Visaデビット」がひとつになりました”というSony Bank WALLET http://moneykit.net/visitor/sbw/を利用してみた結果を報告した。今回もこのカードを使おうと思ってユーロ預金の残金も確認しておいたのだが、うかつにもカードを持ってくるのを忘れてしまった。
 そのため、現地での支出のほとんどは、日本航空のマイルが貯まるJALカード(ショッピングマイル・プレミアム)http://www.jal.co.jp/jalcard/function/jpp.html を使った。前回の報告にもあるが、このカードは海外でのショッピングでも100円に付き1マイルが付くので、(1マイルがいくらに相当するかは1マイル5円など諸説あるが、私は1マイル3円と評価している)100円の利用で3%得するとも考えられるわけだ。そう考えると、マイル加算を犠牲にしてまでSony Bank WALLETを使うメリットはないように思われるので、かえって良かった気がする。
今回のカード使用で得たマイルは、5,164マイル。これに、JALの航空券購入で得た4,318マイルとJAL便搭乗の10,419マイルを合わせると19,901マイルが貯まったことになる。自分流に換算すると6万円弱だ。

帰国後に確認したクレジット・カードの換算レートは、旅行期間中にユーロの変動もあったので135.264円〜137.588円の間だった。クレジット・カードが使えないときの支払には、前回の使い残しのユーロ現金を充てたが、10月16日に、銀行で日本円からユーロに両替したことがあり、1ユーロが135.89円というレートで、クレジット・カードのその日のレートが135.334円だったので、ほとんど差はない。その銀行はシュテファン寺院の裏手にある Schelhammer & Schattera https://www.schelhammer.at/というところで、ウィーン在住の外国人の間ではレートが比較的良いことで知られている。

 
■今日のブックマーク&記事■

□“The Best Bilingual Food Guide to Japan . Bento.com” http://bento.com/

ウィーン 旅の雑学ノート―ハプスブルクの迷宮を極める

ウィーン 旅の雑学ノート―ハプスブルクの迷宮を極める

秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その2

ウィーンとプラハのホテル手配は、価格比較サイトなどで値段を調べたが、結局、いつものように、アップルワールド(ホテリスタ)https://hotelista.jp/とエクスペディアhttps://www.expedia.co.jp/を併用することになった。
ウィーンでの滞在は、このところ満室でない限り使っている街の中心シュテファン寺院のお膝元にあるHotel Royal http://www.kremslehnerhotels.at/en/hotel-royal-vienna/。手配は、アップルで行った。アップルは毎年利用しているおかげで10%ほどのリピーター割引も効いた。

 アップルの場合、バスタブ付きをリクエストできるので有り難い(必ずしもギャランティーされるわけではないが、今回は20時という遅いチェックインでもバスタブ付きが確保されていた)。ここは、最初に3泊、プラハ旅行から帰ってから8泊した。プラハに行っている間はいつものように不要な荷物は預かっておいてもらった。

プラハは、ウィーンからの列車も到着するプラハ中央駅の目の前にあり、ヴァツラフ広場へも歩いて10分ほどの定宿987 Design Prague Hotel http://www.987praguehotel.com/en/にした。ここは、エクスペディアの8月時点でのキャンペーン対象で11%引きの上、常用しているクレジット・カード会社のメンバー割引9%も併用された。

いずれのホテルの支払いも日本での予約時からキャンセル料全額がかかるクレジット・カード事前払い。JALマイレージも100円で1ポイントが加算された。JALのホテル予約ページhttps://www.jal.co.jp/inter/option/から予約すれば、アップルやエクスペディア他の会社のホテルの料金も一度に比較でき、“マイル3倍”となるホテルを選べるが、今回のホテルはJAL経由でアップル、エクスペディアの同じホテルを選んでも3倍対象ではあったが結果的に安くはなかった。おそらく、JALの予約システム経由では“予約即キャンセルチャージ全額”の一番安いプランが選べないからだろう。


音楽会の手配は、日本から、それぞれの演奏団体もしくは演奏会場のホームページ経由で8月に入ってからの一般売り出し開始日に時差を計算して行った。

10月15日のウィーン・フィルhttp://www.wienerphilharmoniker.at/jpの定期公演は、一般売り開始日には好みの席がなかったので、念のために€5の立ち見席を確保しておいて、出発直前の10月12日に再度チェックすると、キャンセル分が回ってきたようで平土間を見下ろすParterre-Logeの席が € 90で取れた。立ち見席券の方は当日会場前で地元の若者に買い取ってもらった。
 終身会員に年間席が完売のはずのウィーン・フィル定期も、会員の高齢化とその子供たちのクラシック離れのおかげで、プレミアム無しで日本に居ながらキャンセル・チケットが確保できるようになったのは有り難い限りだ。

 10月16日のWiener Symphonikerのチケットは、当初行く予定がなかったが、会場であるKonzerthaus https://konzerthaus.at/の近くのArnold Schönberg Center http://www.schoenberg.at/index.php/en/で“ARNOLD SCHÖNBERG IN FOCUS. PHOTOGRAPHS 1880 – 1950”http://www.schoenberg.at/index.php/en/ausstellungen-2という興味深い写真展が行われていて、その見学後、たまたまKonzerthausに立ち寄ると、その日の演目に大好きなMozart の“Symphonie No.40”が入っていたので当日残席のGalerie Links1列目の席を€ 55で購入した。

10月23日のVolksoper https://www.volksoper.at/ „Die lustige Witwe“は、インターネット予約を試みた8月25日時点ですでに完売だったが、サイト上で“空席待ち”が出来たので、希望価格を 下限€ 3、上限€ 44でスタンバイしていたら、9月1日には上限の€ 44でGallerie Loge のボックス席が取れたと連絡が入った。どうやらスタンバイでは高めの席が取れてくるという商売上手な設定になっているようだ。


 今回の音楽鑑賞記録を、下に記しておく。

なお、今回、ウィーンの音楽関係のサイトをチェックして気がついたのだが、ウィーン滞在中の「1976年9月〜1979年10月ウィーン音楽会鑑賞記録」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040201を書いたときには、ホームページ上に掲載されていなかったウィーン国立オペラhttps://www.wiener-staatsoper.at/の過去の公演記録がARCHIV https://archiv.wiener-staatsoper.at/に掲載されていた。また、1869年から1955 年の記録も“Spielplan der Wiener Oper 1869 bis 1955” https://www.mdw.ac.at/imi/operapolitics/spielplan-wiener-oper/web/というページで見ることができるようになっていた。

私の「ウィーン音楽会鑑賞記録」にはオペラ、オペレッタの記録が抜けていたが、3年間に渡るウィーン滞在期間中に鑑賞したオペラ、オペレッタの鑑賞メモと入場券や公演プログラムは残っているので時間があるときに国立オペラでの鑑賞履歴も追加しておきたい。

残念ながらVOLKSOPERの方はArchiv https://www.volksoper.at/archiv/saison-1999-2000.de.htmlに過去の公演記録を掲載し始めたものの未だ私が住んでいた1977年代はカバーしていない。


 「ウィーン音楽会鑑賞記録」を見直してみてもうひとつ気づいたことがある。今から41年前の1976年10月22日にウィーン・フィル第3回定期演奏会で、Leonard Bernstein指揮のウィーン・フィルで、マーラー交響曲第6番“悲劇的"を聴いていたのだ。
 当時、ウィーン・フィルの前日のプローベを音楽アカデミーの指揮科の学生に紛れて客席で聴かせてもらっていたとき、巨匠バーンスタインが、指揮科の学生たちを振り向いて、「ここはこういう理由で敢えてこういう指示をしているんだよ」と優しく語りかけていたことを思い出した。
 奇しくも41年後の同月同日、同じ会場で同じ曲をThe Cleveland Orchestraの演奏で聴くことになった。嗚呼、あれから41年とは!


○10月15日11:00 Wienerphilharmoniker 第1回定期演奏会【Musikverein Großer Saal】
Beethoven Symphonie Nr. 8, Symphonie Nr. 7 Dirigent:Andris Nelsons
Parterre-Loge 9 Links,Reihe 1, Platz 4 € 90=12,239円


○10月16日 19:30 Wiener Symphoniker【Konzerthaus Großer Saal】
Prokofjew Symphonie Nr. 1, Sibelius Konzert für Violine und Orchester d-moll op. 47, Bach Partita Nr. 3,
 Mozart Symphonie No.40 g-moll K 550 Dirigent:Lahav Shani, Violine:Joshua Bell  
 Galerie Links Reihe 1 Platz 8  € 55=7,444円



○10月20日 19:30 Czech Philharmonic Opening Concert of 122nd season【Praha-Rudolfinum Dvorak Hall】
Shostakovich Violin Concerto No. 1 in A Minor, Op. 77, Mahler Symphony No. 4 in G Major
conductor:Jakub Hrůša violin:Leonidas Kavakos soprano:Marta Reichelová
Parterre Side: right Row: 5 Seat: 31 900 Kč=4,599円


○10月21日 19:30 The Cleveland Orchestra 【Musikverein Großer Saal】
Beethoven Streichquartett a-Moll, op. 132, Strawinsky „Sacre du Printemps”
Zugabe(アンコール)Wagner aus dem Bühnenweihfestspiel „Parsifal”
 Dirigent:Franz Welser-Möst   Galerie Rechts 6 Platz 3 €55=7,423円


○10月22日 19:30 The Cleveland Orchestra【Musikverein Großer Saal】
Mahler Symphonie No.6 a-Moll, „Tragische“ Dirigent:Franz Welser Möst
Parterre Rechts Reihe 22 Platz 11 €67=9,042円


○10月23日19:00 Volksoper 【Volksoper】
Franz Lehár „Die lustige Witwe“
Dirigent:Alfred Eschwé Hanna:Ursula Pfitzner Danilo:Carsten Süss Valencienne:Rebecca Nelsen
Gallerie Loge Rechts 3 Reihe 1 Platz 3 €44=5,912円


○10月24日19:30 Tonkünstler-Orchester Niederösterreich【Musikverein Großer Saal】
Mahler Symphonie No.7 e-Moll Dirigent:Robert Trevino  Balkon-Mitte Rechts Reihe 3 Platz 10 €35=4,712円



 長崎に戻ってからも、2つの質の高い客演コンサートを聴くことができたので、最後にそれもリストに加えておこう。


○11月8日 ウィーン弦楽四重奏団 長崎大学医学部創立160周年記念コンサート 【長崎大学中部講堂】http://www.congre.co.jp/jsre40/main/concert_0926.pdf
 モーツァルト弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調「狩」
 ドヴォルザーク弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調アメリカ」
 シューベルト 弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調「死と乙女」
  アンコール 弦楽四重奏版「マダム・バタフライより ある晴れた日に」
 ヴァイオリン:ウェルナー・ヒンク、フーベルト・クロイザマー
 ヴィオラ:ペーター・オクセンホファー チェロ:エディソン・パシュコ
   無料


○11月23日 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団  出島表門橋 完成記念公演 http://rco-nagasaki.jp/長崎ブリックホール
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品 61
 ブラームス交響曲第一番ハ短調
  アンコール バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番
 指揮=ダニエレ・ガッティ ヴァイオリン独奏=ペーター・ツィンマーマン B席/10,000円


当欄関連過去記事:

「2008年以降の海外旅行履歴」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20121209
2014年「10月 ブダペスト・ウィーン16日間の旅 その1」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20141229
2015年「3週間の“中欧音楽鑑賞旅行”から帰国」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20151213
2016年「初秋のウィーン・ブダペスト16日間の旅 その1」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20161020 



■今日のブックマーク&記事■

チェコモラヴィアワインの店 https://www.chekosake.com/

□観光産業ニュース−「トラベルボイス」 11月21日記事
 “旅行比較サイト「スカイスキャナー」、国内ホテルの直販システムと連携、公式サイトの料金と比較しやすく” https://www.travelvoice.jp/20171121-100974

□「スカイスキャナー」 https://www.skyscanner.jp/



ベートーヴェン:交響曲第7番/第8番

ベートーヴェン:交響曲第7番/第8番

マーラー:交響曲第4番

マーラー:交響曲第4番

レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」(全曲)

レハール:喜歌劇「メリー・ウィドウ」(全曲)

  • アーティスト: ウィーン国立フォルクスオーパ管弦楽団,コラー(ダグマール),プリコーパ(ヘルベルト),ミニッヒ(ペーター),グランツァー(ロベルト),イーロッシュ(ミルヤーナ),ウィーン国立フォルクスオーパー合唱団,カルチコフスキー(リシャード),ヒューメル(クルト),カンドゥッシュ(ヴォルフガング),ビーブル(ルドルフ)
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: CD
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秋のウィーン・プラハ18日間の旅 その1

今年も10月13日から10月30日までの18日間、ウィーンとプラハを訪れる旅行に出かけてきた。
これで、2008年以降、2012年を除き毎年、秋にヨーロッパ旅行http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20121209に出かけたことになる。

 帰国後、生まれ故郷の唐津に“おくんちhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20161109見物に出かけたり、放っておいた家庭菜園の手入れに時間を取られていたため報告が遅れてしまったが、今日から何回かに分けてそのレポートを記していきたい。

 初回の今日は、フライトの選択と利用体験を中心に書いてみる。


今回の旅の主要テーマは“秋の音楽シーズンのオープニング・コンサート鑑賞旅行”といったところだ。ウィーン・フィルチェコ・フィルのオープニング・コンサートのほかウィーンに客演していたクリーヴランド交響楽団など7つのコンサートやオペレッタを鑑賞することが出来た。

旅程は、長崎−羽田/成田(1泊)−フランクフルト−ウィーン(3泊)−プラハ(4泊)−ウィーン(8泊)−フランクフルト−機中(1泊)−成田/羽田−長崎という17泊18日間のコースだ。後半のウィーン滞在中に、スロヴァキアの首都ブラティスラヴァに日帰り旅行をしたため正確には3カ国の旅だ。


今回利用したフライトは、日本航空で、フランクフルト−ウィーン間はオーストリア航空での乗り継ぎ便となった。日本航空の予約は、7月末に行い行きはエコノミーで、帰りは貯まったマイレージ27,000マイルを使ってビジネスクラスにアップグレード(フランクフルト→成田)してもらった。
 初めインターネット上で予約を行っていたが、アップグレードできる便がなかなか見つからなかったので、「JALマイレージバンク(JMB)会員の方お問い合わせ電話」に電話してPNR(予約記録 Passenger Name Record)を作ってもらった。電話の際も、乗り継ぎのトラブル発生確率を低減するために、なるべくパリやロンドン、ヘルシンキなどコードシェア便や同一アライアンス(oneworld)の便で乗り継ぎできるフライトを探してもらったが、あいにくアップグレードの対象となる席はフランクフルト便にしかなかった。


 アップグレードの対象となる正規割引航空券は、通常のものより割高で、215,920円となった。内訳は、航空券が183,000円。税金や保険料、空港使用料、保安料、燃油特別付加運賃などが合わせて32,920円だ。このうち、JAL分の燃油特別付加運賃は、往復で7,000円。付加運賃は、7月発券までは倍近くの値段だったので、7月末に予約を完了して、発券は付加運賃が下がる8月1日に行った。


 215,920円(+マイレージ27,000マイル)というと割高に思えるが、クレジット・カード利用で日本航空のマイルが貯まるJALカードショッピングマイル・プレミアムhttp://www.jal.co.jp/jalcard/function/jpp.htmlで購入したので、特約店扱いであるJALでの購入は、通常の100円で1マイルの2倍のマイルがつき、今回の場合4,318マイルが加算された。
 これとは別に、JALの搭乗マイルも加算され、長崎-羽田間が往復で1,526マイル、成田→フランクフルトのエコノミー区間が3,705マイル、帰りのフランクフルト→成田 のビジネスクラスが5,188 マイル、計10,419マイルが加算された。
 購入分と合わせると14,737マイルとなった。以前にも書いたがhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20151213、1マイルがいくらに相当するかは1マイル5円など諸説あるが、私は1マイル3円と評価しているので、44,211円相当が値引きされたと考えることにした。

フライトを選ぶに当たっては、できれば昨年同様、JALマイレージを利用しての福岡発着フィンエアービジネスクラスの利用をしたかったのだが、今年は10月9日(福岡発)が夏期運航の最終便となるため“秋のオープニング・コンサート鑑賞旅行”には使えなかった。福岡発着フィンエアーは人気が定着してきているためか来年は、4月26日(木)ヘルシンキ発〜10月26日(金)福岡発まで運航するようだ。
来年は、現在運休中のオーストリア航空も成田−ウィーン間に5月15日から週5便で再就航する予定なので、こちらも選択肢になるだろう。


フライトを選ぶに当たって、避けたかったのはヨーロッパ内での乗り継ぎ便が、JALと異なるアライアンスの便やJALとのコードシェアではない便を使うことだ。これは、乗り継ぎ地でのボーディング・パス(搭乗券)の取得や預けたバゲージの積み替えでトラブル発生の確率が高くなるからだ。


10月14日の成田でのチェックイン時には、ロストバゲージの発生確率を考えて、機内持ち込み許容範囲ギリギリのキャスター付きスーツケースに着替えやダウンジャケット、常備薬、洗面具など必要最低限のものを持ち込んだ。
また、チェックイン・カウンターでは、フランクフルト→ウィーン間のボーディング・パスが渡されなかったので、「パスをフランクフルト空港のどこで受け取るのか、預けたバゲージに関しての手続きは必要か」と質問したが、明確な答えはもらえなかったので、到着時にJAL係員に確認することにした。


行きはエコノミーだが、Boeing787 のために開発された「新・間隔エコノミー」https://www.jal.co.jp/inter/service/economy/seat/skywider2.htmlなるものを初体験した。確かに、昔のエコノミーよりゆったり感はあるが、今までKLMやオーストリアのエコノミーで“若干の追加料金でゆったりとした席を選べる”システムを利用していたので、格別快適という印象はなかった。

往路に、フランクフルトで飛行機を降りると、私のネームボードを持ったJALのドイツ人スタッフが、乗り継ぎフライトのボーディング・パスを持って待ち構えていた。預けた荷物のチェックについて尋ねると「もう済ませているのでご安心を」とのことだった。「ほかにも乗り継ぎ客はいるはずなのになぜ私だけ」と思ったが、ターミナルを移動しなければならないので、理由を尋ねることはしなかった。ひょっとすると、成田でのチェックインの際、細かく質問したので連絡が行っていたのだろうか。このときの乗り継ぎ時間は75分の余裕があったが、構内電車でのターミナル移動と保安検査で手間取り、オーストリア航空出発便のゲートに着いたのは出発の30分前で、すぐに搭乗が開始された。

 ウィーンの空港に定刻の19:20より20分弱早く着き、預けた荷物を若干の不安を抱きながらターンテーブルで待っていると、なんと真っ先に自分のスーツケースが流れてきた。
ホテルへ行くのはCATというノンストップ列車にしようかとも思っていたが、疲れているのと、CATを利用したとしても到着駅からホテルまでタクシーで行くと、合わせて30ユーロ近くになるので、固定料金(36ユーロ)の車を税関を抜けたホールにあるCity Transfer counterデスクで手配してもらい、19:25には空港を出発、ホテル到着は現地時間の20:00、日本時間の翌日深夜03:00だ。


と、往路は順調だったのだが、10月29日の帰路には久しぶりにロスト・バゲージの憂き目に遭った。ウィーンの空港でオーストリア航空にチェックインすると、予想通り「預託荷物は成田までスルーだが、ボーディング・パスはフランクフルトのJALカウンターでもらって下さい」とのことだった。預ける荷物はスーツケースと土産物の食材や本が詰まったソフトバッグのふたつ。預託荷物の規定は、エコノミー扱いなので“2個、1個当たりの重量23キロ”。カウンターで計量するとスーツケースが26kgでソフトバッグが16kg。スーツケースが規定オーバーだったので、その場で荷物を移し替えた。あらかじめ、オーバーしたときのことを考えてスーツケースに万一の時移し替えるものをひと袋にまとめていたので、スムーズに移し替えられた。しかし、昔は、重量の手持ち感覚で1キロと狂うことがなかったのに、感覚が鈍ってきているのに少々ショックを受けた。万一のことを考えて、帰国後すぐに必要な物は、機内持ち込みにしておいた。


ゲートで搭乗を待っていると15:10発のオーストリア航空フランクフルト行きが機材繰りで1時間5分遅れるとのこと。それでも、ミニマムコネクション・タイムに充分すぎる余裕の90分以上の乗り継ぎ時間が合ったので不安はなかったが、同じJAL便に乗り継ぐ人が数人いたこともあったので、さらなる遅れも考慮して念のために控えていたフランクフルトのJALの電話番号に電話をしてみた。
 電話は、東京への自動転送になっていたようだが、担当者はすぐに事情を飲み込んで、フランクフルト空港への連絡を引き受けてくれた上で、荷物の確認に必要なクレイム・タグ番号も聞いてきたのでひと安心。
結局、オーストリア航空の出発は16:34の1時間24分遅れ。フランクフルト空港到着は17:59。それでもJAL便の出発の19:30までは91分という余裕があった。
ターミナルの移動途中の保安検査場の手前で、ボーディング・パスを見せろと言われたが未入手なので、e-Ticket控えを見せて通過、続いて、構内電車に乗ってJAL便の出る第2ターミナルに移動し、出国手続きも無事通過。途中、ターミナルの移動が必要なことを知らず、戸惑っていた同じ乗り継ぎ便の同胞にも声をかけて同行した。

 私もウッカリしていたのだが、考えてみると、ボーディング・パスを受け取るべきJALのカウンターは乗り継ぎエリアにはない。どうせビジネスクラスのラウンジを利用するのでJALのサクラ・ラウンジに行き尋ねると、エコノミークラスも含めラウンジのカウンターでボーディング・パスの発行を行っているとのこと。
ここでも、念のため「くれぐれも預託荷物のチェックをお願いします」と言ってクレイム・タグ番号を控えてもらった。
 この時点で残り時間は35分ほどだったが、ラウンジで休む間もなく、免税手続きに必要なボーディング・パスをもらって、免税ショップに戻り、ドイツの白ワインなどを購入。

ビジネスクラスの席は、JAL SKY SUITE 787 https://www.jal.co.jp/inter/service/business/seat/skysuite.html。何回か利用しているが、やはりエコノミーともヨーロッパ系航空会社のビジネスクラスとも違いリラックスできる。おかげで、ワインを存分に楽しんだ以外は、熟睡してしまい、ビジネスならではのサービスはあまり味わえなかった。


成田空港到着は予定より10分ほど遅れて翌10月30日の15:01。荷物を受け取りにターンテーブルまで行くと、またまたネームボードに自分と数人の名前が掲げられ、係に連絡をとのこと。あれだけチェックを重ねたのに見事にロスト・バゲージ。ロスト・バゲージは何回か経験していたので、すぐに機内持ち込み荷物の中から、ファイルを取り出す。そこには、スーツケースやソフトバッグを購入した時に取っておいた、バッグ類のカタログの切り抜きを入れておいたので、ロスト・バゲージの際に必要な荷物の形状の申告もスムーズに行なえた。また、今後の唐津くんちなどの旅程表も入れてあった。
 ちなみに、今回に限らず、滞在ホテルや携帯電話番号などを明記した詳細な旅程表は、ロストバゲージや空港での入国管理時の審査、旅行保険の申請などのために英文で用意しておいた。また、e-Ticket控えやホテルの予約ヴァウチャーも日本語混じりの英文版でなく、英語だけの外国人向けをプリントアウトしておいた。経験から日本語漢字混じりの欧文書面を見るのを嫌がる輩がいることを知っていたからだ。

さて、係の人に、確認すると、荷物自体はJALフランクフルトがすでに確保しているとのこと。長崎の自宅に届くのは11月2日になるというので、2日午後に出発する唐津行きの旅程表を見せて、2日の午前中に届かないと困る旨を念を押した。JAL ABC https://www.jalabc.com/delivery_service.htmlの往復宅配を申しこんでいたので、帰りのスーツケース1個分の払い戻しを受けがてら、JAL係員にABCで送られる荷物の2日午前中必着を再確認してもらった。


 結果的には、機内持ち込み荷物と免税で買ったワインだけを持って、成田から羽田へリムジンで移動し、長崎便でその日の夜、21:40長崎空港着となり、預けた重いソフトバッグの荷物を持っての移動から解放された。

ロスト・バゲージの方は、予定通り11月2日の朝一番に無事自宅に届き、荷物に入れておいたパソコンや衣類、洗面具を詰め替えて、唐津へと旅立つことが出来た。

 今回のフライト経験であらためて思ったのは、昔の仕事柄旅慣れていると思った自分でさえ、これだけ乗り継ぎやチェックインで振り回されるので、起こりうるトラブルに対しての予防策を想像できない旅行経験の少ない人々は、戸惑うことがさぞかし多いことだろうと思った。言葉も通じない異国で、自動チェックイン化やウェブ・チェックイン化がさらに進んでいけば、テロ対策の強化と相まって個人旅行はますます難しくなるのではないだろうか。

 もうひとつ感じたのは、これまで携帯電話(使いたくない言葉だがガラケイ)で済ませてきたが、旅行中のトラブルに即応するためにはスマートフォンに転向するしかないと痛切に思った。海外旅行中のアクセスやレストラン、観光スポットなどの情報検索はもちろん、市内交通パスや美術館やコンサートの手配、スタンバイチケットの利用にもスマートフォンが欠かせなくなりつつある。リタイアしてからは極力デジタル離れしようと心に決めていたが、今回の旅の経験から海外旅行に出かけ続ける限りは、宗旨変えもやむを得ないと考えるようになった。近いうちにiPhoneⅩの購入予約をしようかと思っている。

夏日が続く中、庭は冬を迎える準備で大忙し

今週も前半は最高気温が29度という暑さ。しかし、今日で暑さも一段落のようだ。庭では、冬収獲の野菜類の植え付けや種まきを終えた。
 2週間前にハーブガーデンに植えたジャガイモは、芽が10cm近くになり、本日、芽かき(間引き)をおこなった。12月中旬には収穫できる見込みだ。
 バジル、キュウリは収穫期を終え、そのあとに何を植えるか思案中だ。
 現在育っているハーブ類は、ルッコラ、ベビーリーフ、サラダミックス、ローズマリーなどだ。野菜ではホースラディッシュ、ニンジン、サンチュ、が収穫期を迎えている。
甘夏とレモンも順調に育ち,来年の1月には収穫できそうだ。そういえば、甘夏の種を夏前に蒔いておいたのだが、ひとつだけ芽が出てきた。大樹となることを期待しよう。

9月22日にシークァーサーの苗木を植えたが、あとから知ったが偶然にもこの日は「シークァーサーの日」だそうだ。沖縄の方言でミカン類を「九年母(クニブ)」と呼ぶことから語呂合わせでこの日が選ばれたそうだ。
友人が奄美大島から持ってきてくれた蘇鉄も庭に定着し、来年には成長期に入るだろう。2016年の大雪http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20160125で壊滅的な被害を受けた南国系の果樹も復活を遂げ始めた。ブーゲンビリヤは植木屋さんの指示通りに、50cmほどの高さに枯れた幹を刈り込んでおいたら、木の脇の地面から新しい芽が出て、今は、フェンス沿いに3mほどの高さに育ち、赤い花を咲かせている。
 パッションフルーツは植え直したのだが、やはり3mほどの高さに育ち立派なグリーンカーテンとなっており、100個以上に受粉を済ませたので今年2度目の収獲も間近だ。

庭の芝生は、今年最後の芝刈り(刈り止め)をおこなった。11月に入れば枯れてゆくはずだ。2週間に1回は刈り込む必要があった雑草類も伸びが収まってきた。

3m以上の高さに育った6本のオリーヴの樹は初めて本格的な実をつけたが、まだ、ピクルスにするほどの量ではないので、落ちるに任せている。落とし種から芽が出てくることを期待している。虫にやられて枯れた8本のオリーヴに代わって春に新たに植えた、40cmほどの高さの異なる種類のオリーヴの苗木3本も順調に育っているので、来年はオリーヴの実が豊作になるだろう。

7年半ぶりにデスクトップ・パソコンを買い換え

 当欄の「デスクトップ&モバイル・パソコン、オーディオについて」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20170331でふれたように、2010年2月に買ったSONYVAIO Lシリーズ VPCL129FJ/S (Windows 7)が様々な不具合を来すようになってきた。そこで、買い換えの準備を進めていたのだが、ちょうど日本HP(旧ヒューレット・パッカード)がタワー型デスクトップの新製品HP Pavilion Power 580 http://jp.ext.hp.com/desktops/personal/pavilion_power580/を発売するという案内メールが届いたので、ネット直販サイトから購入した。今、この機種のページを開いてみると「大変ご好評につき現在品薄となっております。お届けの目安は10月下旬以降を予定しております」とあるから結構人気なのだろう。

 HP Pavilion Power 580は、最新のインテル Core™ i7 クアッドコアプロセッサーと、NVIDIA® GTXシリーズのグラフィックカード(3GB)を搭載し、さらに高速の256GBのSSDと2TBのHDDのデュアルディスク構成になっており、OS起動やアプリの動作が高速化されている。メモリは16GB (8GB × 2 )、OSはWindows 10 Pro だ。

9月1日にパソコンとオプションのディスプレイなど一式が届いたが、VAIOなどと違ってセットアップのための説明書などが一切付いていなかった。HPが“写真の加工や動画の編集、ゲーム制作等、クリエイターの多様なニーズに応えるハイパフォーマンスデスクトップPC”と標榜しているので、購入者に余計な説明は不要と考えているのだろう。

 翌、2日からセットアップ作業を始めたが、まず初っぱなに、ディスプレイから画像も音声も出ないというところで躓いた。「使い方サポート」に相談したが、最初は原因がさっぱり分からず、HDMI端子をつなぎ直したり、HDMIコードを手持ちのものと取り替えたりと悪戦苦闘したが、最後に中国人とおぼしきサポートの女性が、「この機種はHDMIと表示された2つの端子ではディスプレイは作動しません」と言い出した。グラフィックカードを搭載している場合、背面の何の表示もない隠れたようなHDMI端子に繋がなければいけないのだそうだ。このほか、オプションで購入した「引っ越しソフト」がうまく動かなかったり、特定の文字がキーボードから入力できなかったり、セキュリティーソフトに原因不明の不具合があったりと、ストレスの溜まることが続いたが、「使い方サポート」とは別に有料の「なんでも相談サービス」に入っていたために、すぐに繋がる日本語サポートを受けることができたので、なんとか乗り越えることが出来、9月5日には、旧VAIOを使わなくて済むようになった。もっとも、パソコンのセッティングにかけられる時間は1日2〜3時間ほど、自家菜園と芝生の手入れの方が時間を取られた。
 
 ワープロソフトは20年以上「一太郎」を使っていてWindowsのワードなど使ったこともなかったので、「一太郎」を2008年版から最新版にヴァージョンアップしてHPに入れ直した。WindowsブラウザーEdgeでは一太郎ATOK日本語入力がデフォルトでは機能しないなど、「一太郎」いじめとしか思えないハードルもあったがこれも「一太郎」のサポートのおかげでクリアすることが出来た。
 なにより助かったのは数千語に及ぶ(どこかの画面で登録語数は2万語と表示されたこともあった)「ユーザー辞書」がうまく移行できたことだ。独自の短縮登録をしているのでこれが出来なければ日本語入力の効率が大幅に悪くなるところだった。

もうひとつうまく行って助かったのが、「お気に入り」の移行だ。これも、万単位のBookmarkをこれまた独自の工夫でしているので、ひと仕事だった。しかも、今回はWindows7の Internet ExplorerからGoogle Chromeへの移行だったので試行錯誤に時間を取られた。

 このBookmarkの工夫については、大昔にあるパソコン雑誌でも取り上げられたが、興味のある方は当欄の「ブックマークのフォルダをツールバー上で自分流にひと工夫 Part 3 」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20100304をご覧いただきたい。そこには、「この“一文字フォルダ”は、インターネットの開発者である欧米人にはやりたくてもできない、象形文字民族の特権だ。なんとなくビル・ゲイツ君に一矢報いたような爽快感がある」と書いておいた。

 さて、新しいパソコンの使い心地だが、よくまあ不具合だらけのVAIOを8年近くも使い続けていたものだと我ながら感心するほどの快適さだ。実は旧VAIOでは、スイッチオンしてからスタートアップに入れて自動的に立ち上がるようにしていたメールソフトが開くまでなんと5分かかっていたのだが、新機種では認証に必要な操作を入れても10秒とかからない。
 インターネットのスピードも実感として5倍以上早くなった。わが家は、5年前の転居時から光回線の「ギガ・コース」に加入していたのだが、回線スピードを測定してみると「本当にギガ・コースに加入していたのだ」と感動してしまう始末だ。



 自分の備忘録代わりに、今までのパソコン買い換え履歴とその仕様を列挙させてもらう。なぜか、今まではリンピック・イヤーに買い換えていたのだが、今回でそのジンクスともおさらばだ。

■1996年アトランタ・オリンピックの年に買ったのは富士通のFMV-T20で、32MB、2.5GB、Pentium 200MHz、Windows 95

■2000年のシドニー・オリンピックの年には、SONY VAIO R73K(メモリー128MB、ハードディスク40GB、Pentium? 866MHz、Windows2000)

■2004年のアテネ・オリンピックの年には、SONY VAIO VGC-RA71PL9 1GB、500GB、Pentium?3.6GHz、Windows XP Professional

■2010年のヴァンクーバー冬季オリンピックの年には、SONYVAIO Lシリーズ VPCL129FJ/S
 CPUは、インテル Core2 Duo プロセッサー E7500(2.93 GHz)、ディスプレイは、タッチパネル機能搭載24型ワイド(Full HD 1080)、メモリー 4GB、ハードディスク 約1TB 、ドライブはブルーレイディスクドライブ(DVDスーパーマルチ機能搭載)、テレビ放送 地上・BS・110度CSデジタルチューナー×2、OSはWindows 7

■2017年の9月には、HP Pavilion Power 580
 CPUは、インテル Core i7 クアッドコアプロセッサー(3.60〜4.20GHz)、NVIDIA GTXシリーズのグラフィックカード(3GB)、256GBのSSDと2TBのHDDのデュアルディスク構成。メモリー16GB (8GB × 2 )、OSはWindows 10 Pro 。ディスプレイは、27型ワイド(Full HD 1920×1080)。

 

■当欄関連過去記事:

「デスクトップ・パソコンの買い換え」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20100302 

「久しぶりのコンピューター・トラブル」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050302

「新規購入したパソコンを旅にカスタマイズ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041011

「旅にカスタマイズしたパソコン“旅パソ”を作ろう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040921

HP 27erモニター (27インチワイド/フルHD/IPS/非光沢)

HP 27erモニター (27インチワイド/フルHD/IPS/非光沢)



庭のヒマワリ越しのマリナー・オブ・ザ・シーズ138,279トン

晩秋の気配は漂うものの、真夏日が続く

トンボが庭の芝生を這うように飛び、虫をついばんでいるのを見ると秋の気配を感じるのだが、長崎では最高気温31〜33度という真夏日が続いている。雨もここ1週間ほど降らず、これから10日間ほども本格的な雨は期待できないようだ。1.5トンの雨水タンクも、畑を広げすぎたこともあって満杯になっても4日しかもたない。

 キュウリやトマトの収穫は一段落。あと2週間ほどで残った茎や根を抜いて更地に戻す作業に入ることになる。パッションフルーツも収穫期を終える。残ったのは、ミントやバジル、ローズマリーなどのハーブ類ぐらい。畝の整備が済んだら、新たにジャガイモなどを植え付けることになる。

2メートルの高さに育った300本近いロシア・ヒマワリも枯れ始めて、ちょっと不気味な姿を呈している。種を取るために、しばらく立ち枯れたままにしなければならない。エゴン・シーレの「ひまわり」http://art.pro.tok2.com/S/Schiele/z038.htmにも似た病的な姿は嫌いではないのだが。


わが家の近くでは、これから観光開発が急速に進み始めるようだ。斜行エレヴェーターを昇ったところには観光客目当てと思われる飲み物とかき氷のスタンドができた。付近に商店がほとんどない地域だけに非常に目立つ存在だ。

 私も通った幼稚園があった煉瓦造りの「マリア園」は、森トラストが買収して、22年度には“インターナショナルラグジュアリーホテル”の開業を目指すそうだ。
ほかにも鍋冠山の海側斜面など、2つほどのホテル建設計画が噂されている。今まで、ホテルが一軒もなかった景色の良い地区が、新たな観光客で賑わうのは有り難いのだが、交通インフラなどが追いつかず、住民が迷惑を被る恐れがあるのが気がかりだ。

 ところで、当ブログが使っている「はてな」は、写真の掲載が出来ない不具合が続いている。本日も、「今日の1枚」にマリア園の写真を載せようとしたのだが、載せられなかった。「はてな」の有料ヴァージョンなら可能らしいが、ここら辺がブログ「「ユーロペディア」をクローズするしおどきなのかも知れない。来月になっても写真の掲載が出来ないようであれば、更新を中止しようと思う。
 もともと、フリーのトラベルライターとしての“営業案内”的意味合いで始めたものだから、リタイアした身としては、そろそろ止め時かなとも思う。


■関連ブックマーク■

□Yahooニュース記事“長崎・南山手「マリア園」をホテルに 森トラストが改装計画 22年度開業へ” https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170801-00010003-nagasaki-l42
森トラスト プレスリリース https://www.mori-trust.co.jp/pressrelease/2017/20170731.pdf


■今日のブックマーク&記事■

□トラベルメディアTRAICY記事“国際線到着時に免税品の購入可能に 成田空港に9月1日オープン”https://www.traicy.com/20170823-NRTdutyfree 

□Yahooニュース記事“東京から小倉まで2370円で行けるって知ってた?”
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170818-00010007-dime-bus_all 

「6月24日〜7月1日 石垣島で早めの夏休み」

Europedia2017-07-14

■[国内旅行]「6月24日〜7月1日 石垣島で早めの夏休み」

 例年同様、クラブメッド・カビラ”http://www.clubmed-jp.com/ishigaki/の“5日間分の料金で8日間楽しめる−ロングバカンス・スペシャル8日間”(全日空 福岡空港石垣空港直行便利用)で6月24日から8日間の夏休みに出かけてきた。長崎から福岡空港へは直行の高速バスで2時間20分だが、今回は、前日の夕刻に特急かもめ(所要約2時間)で博多に行き、駅前のホテルに前泊した。

 毎年書いているが、クラブメッド・カビラ沖合の海は、年を追うごとに透明度が落ち、生きたサンゴや色鮮やかな魚の種類と数も少なくなってきている。クラブメッド本体が、一昨年2月に中国資本(復星集団)に変わったからと言うことではないだろうが、コストカットのためかサービスの質が落ちてきており、一番の楽しみのシュノーケリング・ボートトリップも、以前は1日6回参加ということも可能だったが、今年からはボートの運行回数が減らされ1日2回がやっとという有様だ。

 サンゴ礁が美しく魚の種類も多いシュノーケリング・ポイントがたくさんある石西礁湖http://sekiseisyouko.com/szn/石垣島西表島の間に広がる日本国内最大のサンゴ礁の海域)も2016年夏に、これまでに見られない規模のサンゴの白化がおき、例年のように青々としたサンゴを眺めながらシュノーケリングを楽しむことは出来なくなったようだ。詳細は、石西礁湖自然再生ニュースレター第20号http://sekiseisyouko.com/szn/pdf/newsletter/NL20.pdfで読むことができる。


 さて、毎年恒例の水中写真を今回も紹介させていただく。過去の水中写真のページもリンクしておくので透明度と魚のヴァラエティーの違いを見比べてほしい。今回残念だったのは、はぐれたマンタの子供やツノダシも目撃したのだが、そのときに限ってカメラを持たずに泳いでいた。写真はいつもながらトリミング等の手間を掛けていないのでご容赦。

*Hatenaの不具合で写真がアップロードできないので、写真は後日再チャレンジします。

長崎に帰ってみると、7月4日に5年前の長崎移住以来初めての台風3号の直撃を受けた。中型台風だったので上陸した長崎市内の被害は思ったより少なかったが、わが家ではロシア・ヒマワリ並木とパッションフルーツの棚が若干の被害を受けた。
 ヒマワリは、石垣島への出発前に念のため、風の被害に遭いそうなヒマワリを支柱を立てて結索したり、フェンスに結んだりしたが、それでも300本ほどのヒマワリの中で先に育った2m前後のものが30本ほど倒されていた。そのうち20本ほどは支柱に結び直すなどして再生することが出来た。

夏休みから帰った後は、出発前に刈り取っていた芝生や庭の雑草が手に負えないほど生長していて、その処理に忙殺された。
家庭菜園からの収獲は、キュウリが日に7〜10本ほど、3種類のトマトが毎日ボールいっぱい穫れるが、とてもひとりでは食べきれず小学校時代の友人たちに引き取ってもらったり、ご近所に配っている。7〜8月は、例年、出かけがちなのだが、梅雨明け後の不在の間、水撒きが出来ないことと、トマトやキュウリの育ちすぎが心配だ。


「2016年6月25日〜7月2日 石垣島で早めの夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20160713
「2015年6月20日〜6月27日 石垣島で早めの夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20150630
「2014年6月28日〜7月5日 石垣島で早めの夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20140707
「2013年6月25日〜7月2日 石垣島で早めの夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20130705 
「2012年6月25日〜7月2日 石垣島で早めの夏休み」
「2011年6月29日〜7月9日 石垣島で夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/201107
「2010年6月18日〜7月5日 石垣島小浜島波照間島http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20100707
「2009年6月20日〜7月3日 石垣島小浜島西表島http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20090703
「2008年石垣島で早めのサマーヴァカンス」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20080609
「2007年石垣島で早めのサマーヴァカンス」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070717

 2012年6月25日から7月2日も「石垣島クラブ・メッド長崎発着8日間パック」で夏休みを過ごしたが、このときは防水カメラが初潜りで見事に壊れてしまったので写真をお見せすることはできなかった。

■今日のブックマーク&記事■

□父さんの料理 のキッチン  https://cookpad.com/kitchen/450241