桜の開花と春の家庭菜園

*[長崎日記]桜の開花と春の家庭菜園

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 長崎地方気象台が、3月20日午前、全国で最も早くソメイヨシノが開花したと発表し、全国ニュースとして流れた。気象台にある標本木はわが家から水平距離で約280m、標高27mほどのところにある。 しかし、わが家の4mほどの高さに育ったソメイヨシノは4日遅れの本日8輪の花が開き、ようやく開花宣言となった。遅れの原因のひとつは、わが家が86mの丘の上に有り、ここ1週間ほど寒風にさらされていたからだろう。満開は4月2日頃になる見込みだ。 

 桜に先駆けて、ミモザや菜の花、ボケ、沈丁花、アーモンド、垂れ桃、花桃が競い合って咲いている。花壇に植えたバラやペチュニア、マーガレット、ラナンキュラス、キンポウゲなども元気だ。

 果樹では、4本ある枇杷の木がゆたかに実をつけている。昨日、摘果(間引き)作業を済ませた。本来なら続いて袋掛け作業をしなければならないのだが、あいにく近くのホームセンターでは袋が売り切れていたため、入荷待ちだ。もっとも、家庭内消費なので少々傷が付いても構わないし、例年、鳥や虫の害も少ないので試しに半分は袋掛けしないでおこうと思っている。

 820個の大豊作だった6本の甘夏の木には、果実を収穫後の樹勢を回復させるためにお礼肥(おれいごえ)を株周りに散布しておいた。早くも花芽が顔を出し始めたので、今年ほどではないかもしれないが来年も一定量の収穫ができそうだ。

 オリーヴの樹は4mほどの高さに育った6本と、虫害でやられた後に植え、2m前後の高さに育った9本、それぞれに新芽が育っており、従来の枝からは花芽も出そろってきた。天敵のオリーヴアナアキゾウムシの被害に遭わないために来月早々には薬剤の噴霧をするつもりだ。

 ハーブや葉物野菜の方は、ルッコラ、ディル、香菜は、未だ収獲も続いているが、花を咲かせて種を取るため、葉が固くなったり、色づいて来始めている。収獲も今月いっぱいが限界だろう。
 ハーブガーデンなどのレタスやサラダミックスなどもそろそろ終わりだ。現在、雑草を抜いて、新しくバジルなどを種まきする準備中だ。

 畝の方では、去年種まきしたサニーレタスやレタスミックス、小ネギがやっと収穫期を迎えている。畝には、新たにサンチュ、サニーレタス、レタスミックスの苗も植え付けを済ませた。

 新たに3本ほどの畝を整備して、油粕や有機石灰などを培養土に混ぜ込み、ジャガイモの種芋を植え付ける準備をしている。私にとってアレルゲンであることが判明したジャガイモは、昔ほど熱意を持って育てられなくなってしまったが、いざというときのために栽培を継続しておきたいと思っている。

 畑の一角のホースラディッシュは、収穫後、6~8cmほどの長さの細い根の部分を40本ほど埋め直しておいたが、すでにその半分以上から新芽が伸びてきている。恐ろしいほどの生命力だ。試しに掘り出さずにおいた、昨年の根からも新芽が出てきている。こちらは、より太く収穫できるのではと期待している。


 さて、年末の当欄記事「忘れられた天才画家、いま甦る 岡山聖虚の聖母子画展」で紹介したわが家秘蔵の聖母子画の掛け軸については、読売新聞の関東版やその英字新聞など数紙に記事が掲載され思わぬ大きな反響があった。ウェブ上でも紹介されているので、紹介しておこう。
 The Japan Newsの記事は有料会員しか見られなくなってしまっているようだが、このようなときにも当欄の1月12日の記事で紹介した「タイムマシンのように過去のホームページを甦らせるサイト」“Wayback Machinehttps://archive.org/web/を使えば閲覧可能だ。

□読売新聞オンライン「埋もれた聖母子画に光」読売新聞オンライン
   埋もれた聖母子画に光…岡山聖虚 未発表作 長崎で発見 https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190228-OYT1T50206/

□The Japan News “Rare Madonna and Child found in Nagasaki home”
  http://the-japan-news.com/news/article/0005575012 

 

■今日のブックマーク&記事■

□ニコニコニュース「地元住民が選ぶ光のじゅうたん。港一望の長崎『夜景スポット』4選」
https://news.nicovideo.jp/watch/nw4917047 

□ZIP AIR Tokyo http://www.zipairtokyo.com/ja/job/
 (日本航空が設立した国際線中長距離LCCエアライン)

チェコセンター東京 http://tokyo.czechcentres.cz/
チェコ文化の普及を目的とするチェコ外務省の外郭団体)

ギリシア・ローマ神話を知れば英語はもっと上達する (講談社パワー・イングリッシュ)

ギリシア・ローマ神話を知れば英語はもっと上達する (講談社パワー・イングリッシュ)

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ランタンフェスティバルと家庭菜園

*[長崎日記]ランタンフェスティバルと家庭菜園

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   長崎の街は、2月5日から19日の間、中国の旧正月春節)を祝う「長崎ランタンフェスティバルhttps://www.at-nagasaki.jp/festival/winter/top/で大賑わいだ。
街中で、1万5000個の極彩色のランタン(中国提灯)や大小さまざまなオブジェが飾られ、龍踊りや中国雑技、二胡演奏の公演、中国変面ショー、媽祖行列、皇帝パレードといった催し物が繰り広げられている。

   わが家の家庭菜園では、1月末までに甘夏ミカンの収穫を終えた。当初の予想では、昨年の倍以上の400個の大豊作と予想していたが、結果はナント4倍以上の820個もの大収穫となった。
  とてもひとりでは食べきれないので、ジャムにしたり友人や親戚に配ったりと消化するのに苦労している。3月になり、暖かくなってきたら残った甘夏を2つある冷蔵庫に入れる必要があるので、庫内の食料品の整理もしなければならない。それでも入りきれないのでワインセラーも活用することになりそうだ。昨年は6月の初めまで毎日2~3個を食べ続けることができた、今年は7月まではもちそうだ。

   甘夏以外では、シャンツァイ、サラダミックス、京水菜などの葉もの、ディルやルッコライタリアンパセリなどのハーブ類が、暖冬のおかげもあって今でも収獲できている。
   果樹では4本の枇杷の木が順調に実をつけており、こちらも6月には例年にない収獲量が期待できそうだ。
 裏庭の1本桜や垂れ桃のつぼみも例年になく大きくふくらんできており、開花も早まりそうだ。

 春になると、雑草の刈り込みや畝の整備とジャガイモなどの植え付け、果樹への施肥など畑仕事が押し寄せてくるが、昨年の9月に整形外科医からテニス・エルボウと診断された腕の痛みがますますひどくなっていた。夜、寝ているときも肩の神経の痛みから起きてしまうほどだった。
   我慢できなくなったところで、小学校の同級生がマッサージ治療をやっているのを思い出し、出張治療をお願いすることにした。ナントたった一度のマッサージ治療で神経の痛みがなくなり、夜の不眠から解放された。まだ、筋肉の筋の痛みは少し残るが、日常の作業には差し支えない。友人によれば、テニス・エルボウというよりも「五十肩」の類で、加齢に伴い起こりがちなことで、草刈り機などを使った作業はそのきっかけに過ぎないとのことだった。当面、週1回の治療を受けながら教えてもらった筋肉組織のエクササイズを毎日続ける予定だ。

   友人によれば、温泉も効果があるとのこと。幸いなことにわが家から眺められる範囲にも、無料送迎のある伊王島https://www.islandnagasaki.jp/spa/index.htmlなど5カ所ほどの日帰り天然温泉や温泉付きの宿泊施設がある。 
 また、バスで2~3時間の小浜や雲仙、島原といった温泉保養地も控えており、1泊2食無料送迎付きで9千円といった公共の温泉宿泊施設も点在している。これからは、今まで以上に頻繁に温泉を利用したいと考えている。

 一般には知られていないが、長崎市街の周辺は太古の昔(500万年以上前?)多数の火山が噴火し、火山の中には千数百メートルの高さのものもあったようだ。温泉源が市内に数多くあるのもうなずける。 また、数千万年前には恐竜も跋扈していたようで、現在、「長崎恐竜博物館」http://www.city.nagasaki.lg.jp/kosodate/520000/527010/p009168.htmlの開設も準備中だ。

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■今日のブックマーク&記事■

□「ユーロペディア」ヨーロッパ旅行相談ボード   http://www.geocities.jp/euro747/geoboardlog/geoboard2/index.html
(本ブログの前身「ユーロペディア」の旅行相談ボード2001年分が3月中まで閲覧可能のようだ)

GIGAZINE記事「無料で分かりやすく海外旅行先の基本情報を総ざらいできるサイト『BYG Country Guides』」 https://gigazine.net/news/20190204-before-you-go/

□「BYG Country Guides」 https://byg.haiqu.io/

□トラベルボイス 2019年2月2日記事 旅行業にまつわる「21の不都合な真実
 観光産業の米・有力メディア「スキフト」代表が自ら整理してみた。
https://www.travelvoice.jp/20190202-118263

□Skift 上記元記事 “The 21 Uncomfortable Truths That I Have Learned About the Travel Industry”
https://skift.com/2018/08/08/the-21-uncomfortable-truths-that-i-have-learned-about-the-travel-industry/ 


ガルシア=マルケス「東欧」を行く

ガルシア=マルケス「東欧」を行く


小説 日清戦争: 甲午の年の蜂起

小説 日清戦争: 甲午の年の蜂起


 

*[お知らせ]「Europedia の インターネット・トラベルNEWS」からの移行

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今後の更新は当「Europediaの日記」           https://europedia.hatenablog.com/ で。


 「はてなダイアリー」終了のお知らせが....」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20180918でもふれたように、「Europedia」が利用していた「はてなダイアリー」が2019年春に終了することになった。そこで、「はてな」からの申し出に従って、とりあえず、この「はてなブログ」に今までの「ダイアリー」を移行した。タイトルとURLは「Europediaの日記」https://europedia.hatenablog.com/だ。

 

 過去記事を見るには右枠にある「月別アーカイブ」から一覧を開いてタイトルをクリックすると本文が現れる。
 今までの「Europedia の インターネット・トラベルNEWS」(はてなダイアリー)から自動的に「Europediaの日記」に切り替わる機能もあるようだが、バックナンバーや記事の一覧表示は旧「はてなダイアリー」の方が使い勝手が良いようなので、2019年春の終了後も記事が閲覧できるようにしておくつもりだ。

 なお、この新「Europediaの日記」で、旧ブログのサイトマップに代わる「ユーロペディア サイト・マップに代えて」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060609を開く場合はhttps://europedia.hatenablog.com/entry/20060609/p1から開くことができる。

 今後は「日記」の更新は月1~2度の近況報告などにとどめる予定だが、新規の更新は、これ以降、「Europediaの日記」https://europedia.hatenablog.com/で行うことにする。

 「はてなダイアリー」終了のお知らせに引き続いて、旧「インターネット・トラベルNEWS」の母体となっていた「ユーロペディア」http://www.geocities.jp/euro747/のサイトを運営する「Yahoo!ジオシティーズ」からも「2019年3月31日」をもってYahoo!ジオシティーズを終了することにいたしましたhttps://info-geocities.yahoo.co.jp/close/index.htmlという知らせが届いた。
 「ジオシティーズ」からも「ホームページやドメインの移行方法」の案内があったが、こちらは、移行せずに終了とともに消滅させようと思っている。我ながらよく続けたものだと思う「旅行相談ボード」など思い出のあるコンテンツもあるのだが、見ようと思えばいつでも開く方法があるので、クローズすることにした。

 「いつでも開く方法」については旧「Europedia」の2004年4月の記事「タイムマシンのように過去のホームページを甦らせるサイト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040428で紹介した “Internet Archivehttps://archive.org/の“Wayback Machinehttps://archive.org/web/に見たいホームページのURLを入れて“BROWSE HISTORY ”ボタンを押せば時系列を追って閲覧することができる。慣れないと少々使いづらいが、同心円の外周部分に各下位ページへのリンクが現れる。
 もちろん、ジオシティーズの「ユーロペディア」だけでなく、はてなダイアリーの「Europedia の インターネット・トラベルNEWS」の過去ページやそのほかの消えてしまった懐かしいホームページや私のサイトからリンクが開けなくなったホームページもURLを入れれば原則として開けるはずだ。


 また、2019年3月31日までは「Europedia の インターネット・トラベルNEWS」の「ユーロペディア」の“保存ページ”案内 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070522 、もしくは、新「Europediaの日記」の同ページhttps://europedia.hatenablog.com/entry/20070522/p1から、ジオシティーズ「ユーロペディア」のコンテンツを開いていくこともできる。


 さて、わが家の家庭菜園は新年に入っても、サラダ・ミックス、京水菜などの葉ものやシャンツァイ(コリアンダー)、ディル、ミント、ルッコラローズマリーなどのハーブ類が豊作で、毎日の食卓を彩ってくれている。ホースラディッシュも2/3は収獲済みだが、残りは土の中でそのまま保存している。

 裏庭の甘夏6本も、このところ連日実を収獲しているが、予想より多い豊作となるようだ。大風などで落果した90個余りに加え、すでに120個ほど収獲しているが、最終的にはジャム作りに使う予定の落果分も含め総計450個あまりの収穫量になりそうだ。


■今日のブックマーク&記事■

 

□ETIAS(欧州渡航情報認証制度)http://etias-euvisa.com/
 2021年からETIAS取得の上でEUへの渡航が必要となる見込み。
EU Travel Information & Authorisation System欧州渡航情報認証制度《略称ETIAS:エティアス》)とはビザが免除されている日本やアメリカなどの国民が、シェンゲン協定国であるヨーロッパの国に《オーストリア、ドイツ、イタリア、フランスなど26ヶ国》にビザを取得せず訪問するために必要な欧州渡航情報認証制度。

 

□TABIMARU.com「ヨーロッパへ行く方要注意!2020年からはETIASがないとヨーロッパに入れないよ!」http://www.tabimarusho.com/entry/etias

 

チェコ旅カフェ https://www.facebook.com/czechotabicafe/

 

□ LINEトラベルjp (格安旅行の検索・比較) https://www.travel.co.jp/

 

「忘れられた天才画家、いま甦る 岡山聖虚の聖母子画展」

「忘れられた天才画家、いま甦る 岡山聖虚の聖母子画展」


 当ブログでも既にふれたが、戦前よりわが家に伝わる「聖母マリアと幼子キリスト」を描いた掛け軸が、岡山聖虚画伯(1895~1977年)の貴重な作品であることが判明した。岡山画伯の代表作、26聖人の1人ひとりの肖像を描いた26枚の「26聖人図」は、1931年に教皇ピオ11世に贈られ、ヴァティカン美術館に収蔵されている。

 その「聖母マリアと幼子キリスト」を中心に「26聖人図」の複製を展示する「忘れられた天才画家、いま甦る 岡山聖虚の聖母子画展」と題する展示会が長崎市浦上のキリシタン資料館https://twitter.com/urakami1119で1月19日~4月7日まで開催されることとなった。

 掛け軸のついでに、わが家に伝わるブロンズ製の聖母マリアとキリストの2枚の“踏み絵”も専門家に調べてもらったら、てっきり複製と思っていたものが1600年頃スペインから伝来した本物らしいことが分かった。

 岡山聖虚画伯は、1895年広島生まれ、竹内栖鳳に師事しキリスト教信仰を題材に聖画、仏画、人物画を多く描いている。1930年京都のカトリック河原町教会で受洗。彼は昨品に対する執着心がすくないのか、生涯百点以上の作品を残していると云われながら、現在知られているのは十点ほどしかない。その中の大作といわれるのが二十六聖人の一人ひとりの肖像をかいた「二十六聖人図」である。彼は、この作品を15年ががりで1930年に発表して、翌年当時の教皇ピオ11世に贈っている。

 

■今日のブックマーク&記事■
カトリック京都司教区「日本二十六聖人画像 岡山聖虚 画」(ヴァチカン美術館 蔵)http://www.kyoto.catholic.jp/christan/26seijin/26seijina.html#top

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秋のウィーン・ブダペスト22日間の旅 その2

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[海外旅行]秋のウィーン・ブダペスト22日間の旅 その2

 

 前回もふれたが、今年の旅の主要テーマは、昨年同様“秋の音楽シーズンのコンサート鑑賞旅行”だ。ウィーン・フィルウィーン交響楽団の演奏会のほか、客演公演のあるサンクトペテルブルクフィルハーモニー交響楽団(旧レニングラードフィルハーモニー交響楽団)、南西ドイツ放送交響楽団(SWR Sinfonieorchester)が聴けるのでこの時期を選んだ。
実質19日間の滞在期間の間に14回のコンサートを鑑賞することができた。そのほかに、ブダペストでは2晩続けてジプシー音楽や民俗ダンス付きのディナーを老舗レストランKarpatiaとMatyas Pinceで楽しんだ。
 いつもなら、音楽会シーズンが本格化する10月後半に出かけることが多かったのだが、今年は聴きたい演目の関係から早めに出かけることになった。

 音楽会のチケット手配は、日本から、それぞれの演奏団体もしくは演奏会場のホームページ経由で8月に入ってからの一般売り出し開始日に時差を計算して行ない、おおむね希望の席が確保できた。

 10月6日のウィーン・フィルhttp://www.wienerphilharmoniker.at/jpの定期公演は、残席の一般売り開始日は10月1日で、ちょうどブダペスト滞在中だったので、ウィーンに戻った翌日の10月3日にKärntner Ring 12番地にあるウィーン・フィルのチケット・オフィスで購入した。
 終身会員に年間席が完売のはずのウィーン・フィル定期も、会員の高齢化とその子供たちのクラシック離れのおかげで、プレミアム無しでキャンセル・チケットが確保できるようになったのは有り難い限りだ。昨年は、日本出発前(公演の1週間前)に残席が売り出されたのでインターネットで購入することができた。

 10月6日は、15:30からウィーン・フィルの定期、19:30 からはサンクトペテルブルクフィルハーモニー交響楽団の演奏会と慌ただしい日となった。しかも、Prokofjewの“Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2”を1日で2回聴くことになった。10月5日のウィーン・フィルの公開練習を含めれば3回聴いたことになる。

唯一希望してチケットが手に入らなかったのは9月23日の国立オペラhttp://www.wiener-staatsoper.at/での「椿姫」だ。旅行計画が固まった4月末には既に売り切れで、キャンセル待ち状態だったが、出発前日まで待ったが取れなかったの。ウィーン到着後、オペラ座脇にある Goethegasse 1 番地の国立劇場連盟や、その隣のプレイガイド(Kartenbüro)でも探したが手に入らなかった。当日開演前に劇場のAbendkassaに行けば手に入ったと思うが、そこまでの情熱がなかった。

ウィーンで鑑賞したコンサートの概要と座った席、価格は以下の通り、

○22 Sep Sat.19:00 Die Csárdásfürstin Emmerich Kálmán VOLKSOPER
 GALERIE RECHTS | Reihe 1 | Platz 11 €63=8,186円

○24 Sep Mon19:30 Jonas Kaufmann, Tenor, Konzerthaus Helmut Deutsch, Klavier, Franz Liszt Ausgewählte Lieder nach  Texten von GoetheGustav Mahler Fünf Lieder nach Gedichten von Friedrich Rückert 、ausgewählte Lieder von Hugo Wolf und Richard Strauss Balkon Rechts | Reihe 7 | Sitz 9  € 99=13,182円 

○25 Sep Tue.19:30 SWR Sinfonieorchester  Konzerthaus  Dir.Currentzis Gustav Mahler Symphonie Nr. 3 d-moll für großes Orchester Balkon Rechts | Reihe 5 | Sitz 4  € 58=7,723円

○26Sep Wed.19:30 ORGAN CONCERT STEFAN DONNER at Peterskirche、 Jan Pieterszoon Sweelinck、 Johann Sebastian Bach、Max Reger Free Entrance

○28 Sep Fri. 19:00 Wiener Symphoniker Konzerthaus  Dirigent David Zinman, Mahler “Symphonie Nr. 2” Sopran Dorothea Röschmann Balkon Rechts | Reihe 1 | Sitz 3 € 56=7,346円

○29 Sep Sat. 20:00 Budapest Gala Concert at Danube Palace
Berlioz: Rákóczi March, Brahms: Hungarian Dances No. 5., Bartók: Roumanian Folk Dances, Liszt: Hungarian Rhapsody No. 2., Lehár: Eva-Waltz, Kálmán:The Czardas Queen– "Dasist die Liebe", Countess Mariza– "Komm mit nach Varazdin""Braunes Mädel von der Pussta", Lehár: The Merry Widow- Medley, Monti: Czardas, etc. Left |Row 5 | Seat 3 11,200 Forint= 4,700円

○02 Oct Tue. 19:30 Wiener Philharmoniker Musikverein Dir. Herbert Blomstedt, Franz Berwald“Symphonie Nr. 3 C-Dur, Symphonie singulière”, Dvořák “Symphonie Nr. 7 ”in D minor, op. 70
Balkon-Mitte Links | Reihe 2 | Sitz 11 € 92=12,069円 
○03 Oct Wed. 19:30 Wiener Symphoniker Musikverein Dir. Stéphane Denève, Violine Renaud Capuçon, Ibert “Escales”Guillaume Connesson“Violinkonzert”(Österreich. Erstaufführung) , Berlioz“Le Carnaval Romain. Ouvertüre, op. 9”, Respighi“Pini di Roma. Symphonische Dichtung”Galerie Rechts | Reihe 1 | Sitz 4 € 39=5,116 円

○05 Oct. Fri. 15:00 Musikverein Jeunesse ÖFFENTLICHE PROBE DER WIENER PHILHARMONIKER
Klavier:Denis Matsuev Dirigent:Valery Gergiev, Prokofjew Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 g-Moll op. 16
Parterre Rechts |Reihe 23| Sitz: 8 € 34,00=4,517円

○06 Oct Sat. 15:30 Wiener Philharmoniker 2nd Subscription Concert Valery Gergiev PIANO Denis Matsuev
Prokofjew "Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 g-Moll op. 16"
Prokofiev "Romeo and Juliet" "Konzert für Klavier Nr. 2 in g-Moll, Symphonie Nr. 6 in es-Moll"
Balkon-Loge Links 5 |Reihe 2|Platz 5 € 42=5,678円

○06 Oct Sat. 19:30 St. Petersburger Philharmoniker Musikverein Rimskij-Korsakow Die Legende von der unsichtbaren Stadt Kitesch und der Jungfrau Fewronia arrangiert von Maximilian Steinberg, Prokofjew Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 g-Moll, op. 16, Tschaikowskij Suite aus dem Ballett „Schwanensee”, op. 20
Galerie Rechts |Reihe 2| Sitz: 4 € 56=7,281円 

○07 Oct Sun. 18:30 Symphonisches Schrammelquintett Wien Konzerthaus
Mozart-Saal Balkon Links | Reihe 4 | Sitz 6 € 19=2,492円

○08 Oct Mon. 19:30 St. Petersburger Philharmoniker  Musikverein Dir. Yuri Temirkanov Violi. Emmanuel Tjeknavorian
Sibelius Konzert für Violine und Orchester d-Moll, op. 47, Schostakowitsch Symphonie Nr. 13 „Babij Jar”Bass Petr Migunov
Balkon-Mitte Rechts | Reihe 2 | Sitz 11 € 68=8,810円  

○10 Oct Wed. 19:30 Junge Philharmonie in the MuTh “And the Bridge is Love”MuTH Dir.Michael Lessky, 
Gustav Mahler: Symphonic prelude, Alma Mahler: Seven songs (arranged by David and Colin Matthews), Gustav Mahler: Tenth Symphony (Deryck Cooke version) Parterre Mitte Links | Reihe 6 | Sitz 5 € 38=5,064円

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■今日のブックマーク&記事■

□Guide Tour Vayable https://www.vayable.com/

□Eatwith https://www.eatwith.com/(EXCEPTIONAL CULINARY EXPERIENCES WORLDWIDE Share unique dinners, cooking classes, food tours & supper clubs with hand-selected hosts)

東洋経済ONLINE記事「チェコで台頭『新規参入組」鉄道会社の光と影 サービス向上も、価格競争『我慢比べ』」に懸念 https://toyokeizai.net/articles/-/248153
(上記は、チェコの友人 https://picmoch.hatenablog.com/ が教えてくれた記事)

□「トラベルボイス」11月15日記事「トリップアドバイザーhttps://www.tripadvisor.jp/が3つの新機能で大幅サイト刷新、ソーシャル化で旅行計画を後押し、位置情報に紐づくコンテンツ表示やリスト化など」
https://www.travelvoice.jp/20181114-121248


ホロストフスキー:ウィーン国立歌劇場 ライヴ録音集

ホロストフスキー:ウィーン国立歌劇場 ライヴ録音集

ホロストフスキー:ウィーン国立歌劇場 ライヴ録音集

 

 

 

  秋のウィーン・ブダペスト22日間の旅 その1

Europedia2018-10-31

[海外旅行] 秋のウィーン・ブダペスト22日間の旅 その1

2008年以降、2012年を除き毎年、秋にヨーロッパ旅行http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20121209に出かけているが、今年も9月21日(金)から10月12日(金)までの22日間、ウィーンとブダペストを訪れる旅に出かけてきた。

長崎の家は、旅行中に直撃ではないものの2つの台風が西方海上を通過し、オリーヴの樹や甘夏ミカンの木がかなりの被害を受けていた。帰国後その処理や、伸び放題となっていた芝生や雑草の刈り込み作業などもあってレポートが遅れてしまった。

遅れたのにはもうひとつ理由がある、数日前にレポートは書き上げていたのだが、当ブログが利用している「はてなダイアリー」に頻繁に障害が発生しているのだ。


 不在の間に、枯れたシャンツァイやディルからとった種を庭に蒔いておいたら、広い範囲に渡って成長していた。とくにシャンツァイはとても使い切れないほどだ。このほか、2メートル四方のハーブガーデンに種まきしておいたサラダ・ミックスも豊作で、年末まではサラダに不自由しないで済みそうだ。帰国後に、3つの畝に蒔いたルッコラの種も早くも元気に芽を出し始めている。
また、港に面した側の庭ではコスモスも花盛り。落とし種から芽を出した何本かのヒマワリも開花している。



 初回の今日は、フライトの選択と利用体験を中心に書いてみる。記事の一部は2016年秋のフィンエアー利用の旅レポートから流用させてもらう。

 今週末から、これまた恒例で、生まれ故郷の唐津に“おくんちhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20161109見物に出かけるので、次回以降のレポートは大幅に遅れるかも知れない。

 今回の旅の主要テーマは、昨年同様“秋の音楽シーズン−コンサート鑑賞旅行”といったところだ。ウィーン・フィルウィーン交響楽団の演奏会のほか、ウィーンでの客演公演のあるサンクトペテルブルクフィルハーモニー交響楽団(旧レニングラードフィルハーモニー交響楽団)、南西ドイツ放送交響楽団(SWR Sinfonieorchester)が聴けるのでこの時期を選んだ。この期間にグスタフ・マーラーのコンサートが4回も聴けるのも理由のひとつだ。

実質19日間の滞在期間の間に14回のコンサートを鑑賞することができた。いつもなら、音楽会シーズンが本格化する10月後半に出かけることが多かったのだが、今年は聴きたい演目の関係から早めに出かけることになった。おかげで、ホテル料金は高い時期に当たり、しかもこのところ定宿としているHotel Royal http://www.kremslehnerhotels.at/en/hotel-royal-vienna/は旅程の最初の部分が満室だった。結果的には8月末にすべてRoyalで取れたのだが。ウィーンのホテルの手配は10%ほどのリピーター割引が効くアップルワールド(サイト名はホテリスタに変わった)http://hotelista.jp/を利用した。
 時期を考慮してもウィーンの便利なロケーションにあるホテルの値段は毎年高騰を続けている。グルテンフリーの食生活をしていることと、ウィーンに住んでいた頃のように市場で買い込んだ食材を自分で料理したいという思いもあるので、来年からはキチネット付きのホテルやアパートメントでの滞在を考えてみたいと思う。


 今回、利用したフライトは、2016年http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20161020同様フィンエアーhttps://www.finnair.comで、本欄「JALマイレージを利用して提携航空会社の運航便を利用」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20160226で紹介した「フィンエアーのページ」https://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/ay/に出ていた福岡−ヘルシンキ−ウィーンという往復旅程。必要とするJALマイレージはエコノミーで50,000マイル、ビジネスで80,000マイルだった。JALマイレージが貯まっていたので、今回もビジネスクラスを利用。80,000マイルのほかに、燃油サーチャージが21,000円、空港税や保安料などが18,580円、計39,580円がかかった。

JALマイレージは、2年に一度はヨーロッパ・ビジネスクラス往復が利用できるほど貯まる。と言ってもJAL便を頻繁に利用しているわけではなく(例年国内線を2往復する程度だ)、いわゆる“陸マイラー”だ。
 公共料金を含め日常の支出は極力、日本航空のマイルが貯まるJALカード(ショッピングマイル・プレミアム)http://www.jal.co.jp/jalcard/function/jpp.html を使っている。このカードは海外でのショッピングでも100円に付き1マイルが付くので、(1マイルがいくらに相当するかは1マイル5円など諸説あるが、私は1マイル3円と評価している)100円の利用で3%得するとも考えられるわけだ。

 さらに、マイルが2倍たまる特約店 http://partner.jal.co.jp/site/tokuyakuten/をインターネット経由などで利用すれば“6%得する”ことになる。書籍や食料品、ワイン、ホテルなどの旅行関連商品、パソコンなどの電気製品も“割高でなければ”JALカード特約店で買うようにしている。ちなみに上記、特典航空券の燃油サーチャージ、空港税&保安料のJALに対する39,580円の支払は特約店扱いなので倍の792マイルが付与された。

 JALは成田発のヘルシンキhttp://www.jal.co.jp/inter/route/helsinki/を、ボーイング787-8の機材で毎日運航しているが、JALマイレージ利用の場合、ヘルシンキまでは 利用できても、それから先のウィーンなどを組み込むには、JALマイレージバンクの提携社特典航空券>フィンエアーhttps://www.jal.co.jp/jalmile/use/partner_air/partner/ay/にある「モデルプラン」で別途マイレージを交換しなければならない。この時期、ヘルシンキ−ウィーンのビジネスクラス往復は35,000マイルだった。

実は、今回のフライトもJAL自身のヘルシンキ線やフランクフルト線を使おうとしたのだが、ビジネスクラスは例年になく混んでいるようで、待っていてもマイレージ特典に割り当てられた席が空いてくる見込みが立たなかった。

 本欄、「ビジネスクラスを割安に利用する方法を発見」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20150930で紹介したJAL海外ダイナミックパッケージ(航空券+宿泊)https://www.jal.co.jp/intltour/jaldp/を利用し、ヘルシンキやフランクフルトへ飛び、到着地で一泊した後、別途手配でウィーンに入るするケースも考えたが、ビジネスクラスは同様に混んでいて、早期にフライトを確定することはできなかった。

フィンエアーも旅行手配を始めた3月の段階では、マイレージに割り当てられた席が空いていなかったが、諦めずに時々空席状況をJALのJMB提携航空会社特典航空券予約画面https://www.jal.co.jp/jmb/award_inter/booking/partner/や国際線 特典航空券の申し込み電話窓口に電話していたら、4月中旬になって、予定より長期の22日間なら取れるようになっていた。9月21日の出発では留守宅の台風被害が気になったが、予約が遅れると取れなくなる可能性があったので、思い切ってフライトを確保した。


なお、帰国してからすぐに、「来年の2月17日より、羽田からウィーン直行便が毎日運航!」https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/promotions/hnd-vie/?cid=EMM180480atmというANAの発表があった。羽田を01:55に出て、ウィーン着06:00 、帰りはウィーン発11:50 、羽田着翌日の06:55というスケジュールだ。これなら、長崎からも前泊することなく楽に接続できる。料金次第だが来年からは選択肢のひとつだ。
 ANA プレスリリースhttps://www.ana.co.jp/group/pr/201810/20181015-1.htmlでは、「羽田=ウィーン線を新規開設」となっていたが、ANAは一時期、成田=ウィーン線を自社のジャンボ機で定期運航していた。インターネットで調べてみてもその時期は判明しないが、 ANAグループ企業一覧−年表詳細https://www.ana.co.jp/group/company/ana/chronology/1990.htmlに「1996年3/31 東京−ウィーン−パリ線開設」と書かれている。


 福岡空港国際線ターミナルは、私の住む長崎から高速バスで2時間20分ほど。午前5時半発の始発に乗れば、7時50分に国際線ターミナルに着くので、出発当日の移動にすることもできるのだが、早起きが苦手なことと、台風シーズンであることも考えて前日の内にJRの特急「かもめ」で博多まで移動し、前泊する旅程を組んでおいた。

 ヘルシンキ行きAY76便は9月21日09:54に福岡を出発し、14:37にヘルシンキへ到着(日本との時差6時間)。ここで、シェンゲン協定国への入国審査を受け3時間弱の待ち合わせ時間をビジネスクラス・ラウンジや免税店の下見で過ごし、ウィーン行きのAY767便で17:26にヘルシンキを出発し、18:41(ウィーンとの時差1時間)にウィーン着。

 フィンエアー福岡発着便の運航日は福岡行きが火曜と木曜、土曜、ヘルシンキ行きは水曜と金曜、日曜となる(9月26日からは福岡行きが火・木、ヘルシンキ行きが水・金で、10月27日までの季節運航。2019年は4月25日から運航再開の予定)。ちなみにフィンエアーの2レターコードAYは旧社名のAero Oyに由来する。航空関係の略号は知っておいた方がなにかと便利なので興味のある方は本欄の「航空・旅行業界で使う略号をマスターしてみよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050208をご参照のこと。

 AY76便の機材はエアバスA330-300型機で、座席数は263席(ビジネス45席、エコノミー218席)。ビジネスクラスのシートhttps://www.finnair.com/jp/jp/business-class-long-haul は、フルフラットだがJALANAのようなパーテイションによる個室感はない。また、食事や飲み物などのサービスも北欧らしいシンプルさで、個人的には好感が持てた。しかし、日本の航空会社やエールフランスのような競争によって磨き上げられた洗練さは期待しない方が良いようだ。


 食事は、フィンエアーのウェブ上から、好みのものを予約しておいた。航空券はJALのウェブで“特典予約”したが、予約後はフィンエアーのウェブに名前と予約番号を入力すると、食事の指定、座席の変更、送迎などの諸手配が可能となるのだ。

 福岡→ヘルシンキの昼食の主菜は、「蒸し寿司−穴子、錦糸卵、帆立、厚揚げと海老の煮物」、到着前の軽食は機上での選択で「懐石弁当、味噌汁+フレッシュ・フルーツ」。ヘルシンキ→ウィーンの軽食は「Gulten Free Diet」を事前注文。平目のグリルがメインで、グルテンフリーのパンが2種類添えられていた。

 帰りの、ウィーン→ヘルシンキの便も事前注文で「Gulten Free Diet」。苦手なチキンのカレーライスがメインだった。図らずもダイエットする結果となった。ヘルシンキ→福岡の夕食の主菜は「牛肉のステーキ 味噌ソース、スウェーデンの蕪のグリル、しめじ炒め、御飯」を事前予約。到着の前に機上での選択で「サーモン塩焼き、煮物、御飯、香の物」の軽食をとった。

 当欄の「機内食グルテンフリー、アレルギー対応」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20180513でもふれたが、小麦アレルギーなので、できるだけグルテンフリーの食生活を送るようにしているが、いずれの航空会社もグルテンフリーやアレルゲン対応ミールの写真を見ると余り食欲をそそられない。そこで、欧州域内の乗り継ぎ便だけグルテンフリーの食事を予約し、長距離便の食事はグルテンフリーにこだわらず、パンだけライ麦パンを選ぶようにした。


 一昨年フィンエアを利用した時は、フィンエアーのウィーン空港送迎を事前に予約しておいた。しかし、空港の通関後のゲート前でネームボードを掲げて迎えてくれるということだったが見つけるのに15分ほどかかった。また、料金も空港のCity Transfer counterで頼む定額ハイヤー料金よりも高かったので、今回は予約をせず、直接カウンターで料金€36の定額ハイヤーを頼んだ。

 数年前まで、ウィーン・ミッテ駅までノンストップで16分のシティ・エアポート・トレイン(CAT €12 事前インターネット購入は€11)https://www.cityairporttrain.com/de/homeと地下鉄かタクシーでホテルへ向かっていたのだが、日本時間にすると午前2時頃の移動となるので、年齢と疲れを考慮してハイヤーにした。料金的にもシティ・エアポート・トレインの到着駅からタクシーを利用すると合わせて30ユーロ近くになるのでハイヤーと大差はない。

ハイヤーのドライバーはトルコのイズミールの出身で、私が「40年ほど前にウィーンからイスタンブールまでヒッチハイクで行き、イスタンブールのブルーモスク裏のユースホステルに滞在して、ワインと食事代を含めても1日$3で過ごせた」ことを話すと、トルコの現状を詳しく聞かせてくれて、「若者の安宿滞在でも$30は必要だ」と言われた。楽しい昔話ができたので、ホテルに着いたときに「昔の1日分の生活費」と言って、たまたま持ち合わせていた$1札を3枚チップとして渡すと大笑いしながら受け取り、握手を求められた。


 続いて、帰途のフライトの話も書いておこう。

いつものことながら帰りの荷物は、ウィーンやブダペストで買い込んだ土産物で大変な量になる。今回は、23kgの荷物を3個まで預けられたので、安心して買い込み、いつもよりさらに多めの荷物になってしまった。
 一番大変だったのは、ブダペストで買ったヘレンドの大皿やスープ皿など11枚の皿だ。このほかにも、ハンガリーのカローチャ刺繍のテーブルクロス4枚、ウィーンのホイリゲで出される1/4リットルのワインジョッキー。パプリカの粉やスープの素、ウィーンの森の蜂蜜、コーヒー豆、チョコレート類、フィンランドライ麦クリスピーブレッド、果物をマスタード風味のシロップにつけたMostardaの瓶詰めなどの食材。木箱入りのザッハートルテ3個、音楽CD50枚、書籍類などなどだ。

これらの大荷物を、大型スーツケースと行きは機内持ち込みにしたキャリーバッグ、キャリーバッグのハンドルに取り付けられるソフトバッグの3つに分け、ヘレンドでも貴重な大皿などを機内持ち込みのバックパックに入れた。預けた荷物の総重量は50キロほどだ。

大荷物なので、ホテルと契約している空港タクシー(€44)を呼んでもらった。

 フィンエアーのウィーン空港でのチェックインは、専用カウンターでの手続きなので、自動チェックインのように戸惑うこともなく極めてスムーズだった。よせば良いのに、ウィーンの空港の免税店でさらに、リンツァートルテというアーモンドをまぶした名物ケーキなどを買い込んでしまった。


 ヘルシンキ行きAY1472便は10月11日11:16に飛び立ち、14:37(ウィーンとの時差1時間)にヘルシンキ空港に到着。ターミナルを移動し、セキュリティー・チェックや出入国管理などを通過し、ラウンジでひと休みした後、出発ゲートへ向かう。ヘルシンキ空港はよくできていて、ターミナル間の移動中に免税店の中を横切らなければならない仕掛けだ。ここで、チーズ3種類詰め合わせや、愛用のオーデコロンの大瓶、ライ麦クリスピーブレッドなどを購入する羽目になった。

 福岡行きのAY075便は、沖止めでバスに乗っての搭乗となった。座席には免税ビニールバッグに入れられたワイン3本やオリーヴオイル、フィンランド製スィーツの瓶詰め3個、頼まれていたフィンランド製クリーム瓶などが鎮座していた。

 これは、2年前の旅でも利用した便利なフィンエアーのサービスで、今回は、帰国便出発の一週間ほど前に、フィンエアーのサイトで事前注文しておいた。注文できる免税品は旅立つ前にフィンエアーのサイトで見当をつけておいた。機内誌にも商品の案内が出ていた。重たい免税品を持って空港を移動する必要がないので便利な制度だ。

 これらの品を含めた機内持ち込みの総重量は機内持ち込みのバックパックとショルダーバッグ、途中で買った免税品や座席に届けられていた免税品を含めると36キロもあった。預けた荷物と合わせると86キロのお持ち帰りだ。

AY075便は、16:47にヘルシンキを出発。翌10月12日(金)の朝08:03に無事福岡空港に到着した。預けていた荷物の方は無事では済まず、詰め込みすぎたせいかキャリーバッグのファスナーが外れ“パンク”した状態だった。フィンエアーのテープが何重にも巻かれていたのでヘルシンキの空港でパンクが目に止まったのだろう。担当者から「手荷物事故報告書」をもらい、帰宅後、保険の手続きをし、3週間後の現在も修理に出たままだ。
 昨年の帰路は、ウィーンからオーストリア航空でフランクフルトに飛び、JAL便で成田、羽田から国内線で長崎というルートだったが、事前に危惧していたとおりにロストバゲージの憂き目に遭った。同一航空会社の乗り継ぎなら安心と思っていたら、どのような乗り継ぎ便を利用したか分からないが、フィンエアーの同じ便で福岡に着いたヨーロッパのカップルはロストバゲージに遭い、「大事なイヴェントに出席するためのフォーマルウェアーが間に合わない」と嘆いていた。

 福岡空港のヤマト宅急便カウンターでは、2つの預託荷物を預けた。メインのスーツケースは行きに長崎の自宅から「クロネコ空港宅急便」で空港に往復割引を利用して送った。往復で、4,508円だ。追加のソフトバッグは片道で1,477円。

 行きはJRの特急「かもめ」で長崎から博多駅まで移動したが、帰りは福岡空港国際線ターミナル前から出ている長崎駅行きの高速バスを利用した。所要2時間半。料金は2,700円だが、回数券を持っていたので2,057円で済んだ。

実は、ヘレンドのスープ皿5枚やワインジョッキー2客、瓶詰めなどの割れ物もメインのスーツケースやトロリーバッグにエアクッションなどで厳重にくるんで入れておいた。帰宅して荷ほどきをしてみると、有り難いことにいずれも無事だった。

次回は、いつになるか自信がないが、音楽会の演目やチケットの入手方法などについてふれてみたい。




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■今日のブックマーク&記事■
□2019年1月19日香港エクスプレス 長崎便運航開始(就航記念の特別運賃を片道3,250円から)
https://www.hkexpress.com/ja/promos/nagasaki?utm_source=AD&utm_medium=facebook&utm_campaign=20181024_nagasaki_launch


「はてなダイアリー」終了のお知らせが....

当ブログが利用している「はてなダイアリー」が2019年春に終了するというお知らせhttp://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20180830/blog_unifyが届いた。同時に『「はてなブログ」への移行のお願い』も来たが、「詳細に関しては、後日あらためてご案内します」とのこと。
 「はてなダイアリー」を終了する理由としては、「はてなダイアリーを支えるシステムがレガシー化し、今後の継続的な運用がより困難になってきているという状況があります」、「現在ではスマートフォンアプリや常時SSL接続などにも対応できていません」ということが挙げられている。
 「サービス終了までに移行作業を行わなくても、これまで書かれた記事は引き続き閲覧できる状態を維持するように予定しています」ということなので、更新は出来なくなるものの、今までの記事の閲覧は可能なようだ。

当欄「勝手ながら更新を無期限中止」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20090520でもふれたように、当ブログは「自分自身のブックマークや備忘録としても大いに役立っていたので、自分自身のメモ帳としてときどき書き込む」という状況にある。以前は連日のように更新していたが、現在は月に1〜2度の更新となってしまった。

これを機会に来年春には「ユーロペディア」も更新を中止させていただくことにしたい。6年前に長崎にリタイアした時点で、情報発信を止めたいと思っていたのだが、「続けた方がよい」という有り難いご意見がいくつかあったので細々と続けてきた。

当ブログの「計器飛行(デジタル)よりも有視界飛行(アナログ)を」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070104に「できるだけ、インターネットやデジタル・テレビなどに時間を取られず、旅や自然観賞、食・酒体験などなど、生々しい生命の息吹を感じられるひとときに時間を割いていきたいとの思いでいっぱいです」と書いたように、リタイア生活を全うするためにもこの機に「デジタル・リタイア」を実行していこうと思う。

 いくつかのSNSにもアカウントを設けているが、こちらから書き込むことなく、友人知人の発信を覗き見させていただいているのは後ろめたい気がするので、徐々にアカウント閉鎖をしてきたいと思う。SNSは、書き込む人の人間性が出てしまうので、私など未熟な人間は怖くて発信できないというのが本音のところだ。


■今日のブックマーク&記事■

□「プロテカ」史上最軽量スーツケースAeroflex Light https://www.ace.jp/news/pdf/1808_2_proteca.pdf
(ラゲージ業界初の新素材グラスファイバー配合特殊新素材のを採用し、機内持込適応サイズで 1.7kg を実現とのこと)

新宿―ゴールデン街のひとびと

新宿―ゴールデン街のひとびと

新宿、わたしの解放区 [増補版]

新宿、わたしの解放区 [増補版]

残暑が続く中、秋の気配も

長崎は、8月も終わりだというのに最高気温が33度前後という猛暑が続いている。台風がいくつか長崎の近くを通過したが、雨はほとんど降らなかった。ここ1ヶ月で雨らしい雨は2度ほどしかなかった。
 雨水の地下タンクの水もとっくに枯渇し、真水を家庭菜園に撒くことになったが、水をたっぷりやっても炎暑のために3箇所の胡瓜のネット栽培の内2箇所は枯れてしまった。新たに、二十日大根や葉もの、ハーブなどの種播きもしたが発芽しなかった。おそらく高温続きのためだろう。
唯一、芽を出して順調に育ってきたのはインゲン豆ぐらいだ。収獲は1月になるが甘夏も青々と実っている。2年前に植えた2本の月桂樹も2m半ほどの高さに育ち、その葉を料理に使っている。

 目下のところ庭で収獲できるのは生き残った胡瓜(1日4〜5本の収獲がある)とホースラディッシュ、バジル、ローズマリーといったところだ。行きつけの花や野菜の苗を売る店も、一軒は廃業し、一軒は仕入れができず、売っても育たない状態なので休業中だ。

水不足と猛暑は、芝生やコスモス、7月初めの台風で生き残ったロシア・ヒマワリにも被害を及ぼしている。芝生は、水不足のせいばかりではなく、6年目に入るので、そろそろ張り替えの必要があるのだが、現状は、青々とした部分は全体の半分ぐらいにとどまる。
コスモスもときおり水を撒いているが、例年より開花が遅れている。ロシア・ヒマワリは完全に枯れたものは園芸用裁断機で粉砕し緑肥にし、生き残ったものは採種用に立ち枯れさせている。

全国で、猛暑のために蚊にほとんど刺されないことが話題になっているが、長崎でも蚊の活動は不活発なようだ。わが家と周辺を観察していると、日照りで水たまりができずボウフラが育つ余地がないことも一因だろう。蚊に代わって、トンボや秋の虫も庭に現れ始めた。この暑さも間もなく終わるのだろう。
 そういえば、この週末には3日連続で雨という予報も出ている。もっとも、これまで雨の天気予報が出てもその日が近づくと、夏の逃げ水のように雨雲がかき消えてしまう期待外れの連続だったので、余り当てにしないようにしている。

 海抜85mの丘にあるわが家から毎日、港を眺めていると、最近は、クルーズ船の来航が減り、来航しても船が小型化していると感じられた。長崎新聞の8月17日付の記事でも「クルーズ船 異変」と報じ、中国発を中心としたクルーズ船寄港回数が全国2位の長崎港も今年前半は前年同期比で12%減だそうだ。要因としては、個人旅行への転換、過当競争で採算が悪化して欧米系の大手クルーズ会社の撤退・縮小、政治状況から減少してた中国発韓国行きの復活などが挙げられるようだ。

 わが家の少し明るい話題としては、戦前から所蔵していて作者や背景が分からなかった「聖母マリアと幼子キリスト」の掛け軸の作者が、多くの人たちの協力で判明したことだろうか。かなり貴重な作品であることも分かった。いずれ、しかるべきところで公開展示したいと考えている。掛け軸のついでに、わが家に伝わるブロンズ製の聖母マリアとキリストの2枚の“踏み絵”も専門家に調べてもらったら、てっきり複製と思っていたものがスペイン伝来の本物らしいことが分かった。

掛け軸の由来が判明したことを祝ってと言うことではないが、猛暑の中でも「ワイン会」は月に2、3回開いている。先日も、長崎近海産の新鮮な刺身の盛り合わせやパエリャ、皿うどんなどを持ち寄った「ワイン会」を、60年ぶりに当地で再会した小学校の同級生を中心として開いた。中には、「掛け軸を売り飛ばして吞もうよ」という不届き、不信心な輩も居た。同じカトリックの幼稚園http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20170829の出身者でもあるというのに。


長崎で映画館に行くことは滅多にないのだが、久しぶりに見に行きたいと思う映画が長崎で上映中だ。映画「マンマ・ミーア! 」の続編「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」http://mammamiamovie.jp/だ。
続編と言っても、前作の後日談ではなく、前作の時代から遡っての話らしい。
 以前にも書いたがhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20140116、この映画の舞台となっているギリシャ中東部のスポラデス諸島の小島Skopelosを、まったく無名の1979年の夏に訪れたことがある。
奇しくもその続編は、「時は遡って1979年、大学を卒業したドナ(メリル・ストリープ)は夢と希望を胸に旅に出て、ハリー、ビル、そしてサムに出会う」。つまり、同じ1979年に縁あってこの島にたどり着くという内容のようだ。YouTube に予告編https://www.youtube.com/watch?v=XaGXEtzbbdwもあった。




■今日のブックマーク&記事■

□長崎琴海のオリーブ&ハチミツ農園Poco Toscana https://www.facebook.com/pocotoscana/
□ツーリズムEXPOジャパン2018 http://www.t-expo.jp/
□ASCII.jp記事「空港Wi-Fiで旅行先のガイドブックを作成する方法」
http://ascii.jp/elem/000/001/713/1713721/

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー ザ・ムーヴィー・サウンドトラック

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー ザ・ムーヴィー・サウンドトラック

台風7号と豪雨に見舞われた夏の家庭菜園

わが家も強風域に入った7月3日の台風7号は、庭にもかなりの被害をもたらした。近所の人から話には聞いていたが台風が過ぎ去った後の吹き戻しが凄まじく、4日の朝まで強風による被害が続いた。
 建物自体は、木造ながら沖縄並みの耐風性で造ってもらったので、びくともしなかった。ただ、ご近所からは、雨戸がなく大きなガラス窓が風にさらされる構造を心配された。個人的には、防風林代わりのオリーヴやレモン、甘夏、枇杷などの木々が高く育ち上がれば、風での飛来物もある程度防げると楽観しているのだが。

問題は、防風林代わりと期待しているその木々の被害が大きかったことだ。まず、3メートル近くに育っていた砂地グミが1本完全に倒れた。2メートル弱の高さの甘夏も1本が倒れかかって傾いていた。 最大の被害は、大きいものでは2メートル近くに育っていた200本余りのロシア・ヒマワリの並木だ。3/4が倒れるなどの被害に遭った。そのうちの半分は支柱を立てたりしたものの、真っ直ぐに立って花が開くまでに至ったものは1/3に満たない。可哀想なことをしたのは、花が開きそうになっていた花冠の下部を風で倒れないようフェンスなどに結索しておいたため、その花冠が強風に飛ばされて茎だけが残ってしまったことだ。おかげで、ヒマワリ並木は歯が欠けたような無残な有様だ。

砂地グミは、自分では起こせない大きさだったので、植木屋さんにお願いして起こしてもらい、頑丈な副え木を立ててもらった。ついでに、傾いていた甘夏も起こしてもらった。甘夏は根が大きく広がるものの浅い根となるため倒れやすいのだそうだ。オリーヴの大きな枝も折れかかっていたがこれも副え木をしてもらった。

ほかにも、網棚に育ち上がっていたインゲンが棚ごと倒れたり、コリアンダーやディルなど背の高いハーブ類が倒れたりといった被害があった。

台風の後は、7月11日〜12日にかけての西日本豪雨に襲われた。幸いわが家は丘の上にあり、頑丈な石垣で囲まれているので豪雨には強い。長崎市内も大きな崖崩れや人的被害はなかったようだ。

西日本豪雨の後は、雨らしい雨が降らず、わが家の1.5トンの雨水タンクも7月17日には空となり、貴重な水道水を家庭菜園や芝生の水撒きに使う羽目になった。風呂の余り水や台所から出る生活排水など使える水は地下タンクに流れ込むようになっているが、焼け石に水だ。

昔の夏は夕立が渇水期の救いだったが、近年は夕立がほとんどない。不思議に思って「夕立がない」と検索してみると様々な説が出てきた。地球温暖化の影響もあるようだが、個人的にはアスファルト舗装やコンクリート建築などで大地が呼吸できなくなっていることが大きい気がする。

 日本全国で高温が続いているのも地球温暖化の影響が大だろうが、これも大地が呼吸できなくなっていることや、冷房の排熱による悪循環も一因だろう。
 長崎は海洋性の気候のためか、この時期の最高気温はおおむね東京より3〜5度低いが、南国だけあって紫外線の強さが凄まじい。また、40〜50年前に比べて湿度が高くなった気がする。

わが家の庭は丘の上にあるおかげで太陽を遮るものが少なく、芝刈りや雑草刈りをしたり、水撒きをしていると熱中症になりそうと感じることがある。この夏は、頻繁に休みを取り、水を凍らせたペットボトルを常に持ち歩くようにしている。よくしたもので、バッテリー方式の草刈り機は、私が音を上げる前に30分ほどでオーバーヒートして使用不能になり、再起動まで30分以上やすませる必要がある。

 家庭菜園のルッコラ、サニーレタス、レタス・サラダミックス、からし菜などの葉ものは、風にやられる前に虫や鳥の被害で壊滅状態だ。
今は、虫に強いバジル、パセリ、ディル、ミントなどのハーブくらいしか収獲が期待できない。野菜では3カ所に植えた胡瓜が収穫期で、1日に10本以上の収獲となることもある。

■今日のブックマーク&記事■

□La Liste https://www.laliste.com/ja/
アルゴリズムに基づいたグルメガイドとレビューの情報蓄積サイト”
(旅行中はモバイルアプリ版が便利)

「6月16日〜6月23日 石垣島で早めの夏休み」

 例年同様、クラブメッド・カビラ”http://www.clubmed-jp.com/ishigaki/の“5日間分の料金で8日間楽しめる−ロングバカンス・スペシャル8日間”(全日空 福岡空港石垣空港直行便利用)で6月16日から8日間の夏休みに出かけてきた。長崎から福岡空港国際線ターミナル)へは直行の高速バスで2時間20分だが、今回は、前日の夕刻に特急かもめ(所要約2時間)で博多に行き、駅前のホテルに前泊した。

 クラブメッド・カビラ沖合の海は、年を追うごとに透明度が落ち、生きたサンゴや色鮮やかな魚の種類と数も少なくなってきている。コストカットのためかサービスの質が落ちてきており、一番の楽しみのシュノーケリング・ボートトリップも、以前は1日6回参加ということも可能だったが、1昨年からはボートの運行回数が減らされ1日2回がやっとという有様だ。毎年書いている気もするがクラブメッド・カビラの利用はこれが最後になるかも知れない。

 さて、毎年恒例の水中写真を今回も紹介させていただく。過去の水中写真のページもリンクしておくので透明度と魚のヴァラエティーの違いを見比べてほしい。今年は、台風通過の影響もあってとくに海の透明度が良くなかった。写真はいつもながらトリミング等の手間を掛けていないのでご容赦。

 今年は、台風6号が6月16日の早朝に石垣島をかすめ、ちょうど沖縄本島付近を通過中に、往路便のフライトが石垣島に向かっていたが、若干台風の影響に伴う揺れがあった程度だった。しかし、川平の海はしばらくうねりが続き、ビーチでは滞在中「海況注意」の赤旗が翻りっぱなしだった。
 そのせいもあって、シュノーケリングのボートトリップは浅い海にしか連れて行ってもらえず、少々物足りなかった。
 代わりに、毎日のようにカヤックを楽しんだ。しかし、例年になく潮の流れや風が強く、スリリングな体験ができた。ある日の午後は急に潮の流れが強くなり、ほとんどのカヤックが沖に流され、ジェットボートで牽引されて戻ってくることになったが、私だけ自力で帰ることができた。ビーチにたどり着くと台湾の若者たちが「お見事」と声をかけてくれた。

梅雨の時期なのに大丈夫かと心配してくれた友人たちもいたが、石垣島地方は梅雨と言ってもスコールが短時間降るといった感じで、今回も日中に雨に降られてビーチ・アクティビティが中止になることは一度もなかった。


長崎に戻ってみると、昨年の台風ほどではないが、風雨が強い日があったらしく、道路沿いの花壇にあった1メートルほどの高さの花やインゲン豆のネットが倒れていた。1メートルほどの高さまで育っていた200本ほどのロシア・ヒマワリ並木やコスモスはほとんど無傷。ヒマワリはまもなく2メートルを超えそう。ヒマワリの背後に広がるコスモスも花を開き始めた。

留守中に実をつけ始めたキュウリは10本ほど収獲できたが、数本は小動物に食いちぎられていた。来週からはキュウリは1日10本ほどの収穫量に増えそうだ。
 雑草の機械刈り、葉ものやハーブのための新たな畝作りと種播き、キュウリのための新たなネット作り、果樹やオリーヴへの防虫剤の散布、芝刈りなどやるべき仕事は山積みだが、本日も朝から豪雨に見舞われるなど梅雨の影響は未だ続きそうだ。梅雨の晴れ間を見計らっての集中作業が続くが、台風7号も近づいているのでその対策もしなければならない。


「2017年6月24日〜7月1日 石垣島で早めの夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20170714
「2016年6月25日〜7月2日 石垣島で早めの夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20160713
「2015年6月20日〜6月27日 石垣島で早めの夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20150630
「2014年6月28日〜7月5日 石垣島で早めの夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20140707
「2013年6月25日〜7月2日 石垣島で早めの夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20130705 
「2012年6月25日〜7月2日 石垣島で早めの夏休み」
「2011年6月29日〜7月9日 石垣島で夏休み」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/201107
「2010年6月18日〜7月5日 石垣島小浜島波照間島http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20100707
「2009年6月20日〜7月3日 石垣島小浜島西表島http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20090703
「2008年石垣島で早めのサマーヴァカンス」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20080609
「2007年石垣島で早めのサマーヴァカンス」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070717

 2012年6月25日から7月2日も「石垣島クラブ・メッド長崎発着8日間パック」で夏休みを過ごしたが、このときは防水カメラが初潜りで見事に壊れてしまったので写真をお見せすることはできなかった。




■今日のブックマーク&記事■

□Radio FM https://play.google.com/store/apps/details?id=com.radio.fmradio
Radio FM (モバイルデバイス向けRadio)はインターネットラジオを再生する無料アプリ。Radio FMを使うと、インターネット配信されている多様なジャンルの曲、音楽、トーク、ニュース、コメディ、ショー、コンサートなど、254カ国、38,553局のさまざまな番組がスマートフォンで楽しめる。お気に入り、スリープタイマー、アラーム機能などもあり、お気に入りのFM放送で目覚めることもできる。
パソコンで楽しみたい場合はRadio FM http://appradiofm.com/のホームページから各放送局のリンクを開くとよいだろう。私はハンガリーオペレッタ専門局 Mercy Operett Magyar Rádió http://mercyradio.eu/mercy-radio/operett-magyar-radio/がお気に入りだ。

夏の家庭菜園とサイクリング

我が家の庭では、薔薇や立葵パッションフルーツ、デージー、アマリリスなどの花が咲き乱れ、賑やかな初夏を迎えている。
 ハーブ類は、バジル、パセリ、ディル、コリアンダールッコラなどが収穫期に入っている。葉ものでは、サニーレタスやレタス・サラダミックスなどが大豊作。ただし、葉ものはこれから暑くなるにつれ虫の害がひどくなる。わが家は四方から強風にさらされるので、虫除けネットや簡易温室で虫や鳥の害を防ぐことができないのが難点だ。

野菜では、ジャガイモやインゲンが間もなく収穫期を迎える。昨年植えたホースラディッシュも第二世代がひと畝を占拠して元気だ。
果物では、茂木枇杷がただいま収獲中。昨年の大豊作に比べ1/3ほどの収穫量だが、充分の甘さだ。逆に甘夏は不作だった昨年に比べ実が無数に付いており、大豊作の予感がある。うまく間引きをすれば、おそらく350個ぐらいの収獲になるだろう。

オリーヴは3メートル半に育っていた8本の樹のうち、1本が風で裂けてしまい、その1本の1/3を切り取らざるを得なくなった。また、同じく砂地グミも2本のうちの1つが風で裂け、やはり1/3を切除した。

庭仕事のための芝刈り機や草刈り機の使用で右手の握力が落ちていたので、ここ2年ほどサイクリングを控えていたが、握力の回復は万全ではないが、ロードレーサーでのサイクリングを再開。オーバーホールのため8キロほど離れたサイクルショップまで乗っていったが、問題はなかった。ただし、2週間後にサイクルショップから引き取る帰り道で、数年前まで登れた急坂が登れなくなり、30mほどだが手押しで登る羽目になった。

変わったことと言えば、とうとうスマートフォンに切り替えたことだ。以前にも書いたが、仕事を離れてから極力デジタルから遠ざかりアナログ生活の満喫を(リア充とも言うらしい)と願っていたが、
とくに海外旅行中は必要不可欠になってきたので、やむなく宗旨変えをした。
使い始めてみて、パソコンが売れなくなった理由がよく分かった。サイクリングや国内旅行にも役立ちそうだ。有料アプリはほとんど使っていないが、ミシュランのヨーロッパ・レストランガイドだけはダウンロードした。

 グルテンフリーのレストランガイドなどのアプリがあるかどうかも調べてみたが、Travel Gulten free Mapなどいくつか無料のアプリが見つかった。

当欄関連過去記事:

□「計器飛行(デジタル)よりも有視界飛行(アナログ)を」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070104
□「地球環境のポイント・オブ・ノー・リターン」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061213