*[海外旅行]晩秋のウィーン22日間の旅 その7(最終回)

*[海外旅行]晩秋のウィーン22日間の旅 その7 最終回

「帰りのフライトについて」

f:id:Europedia:20200312172320j:plain

カタールの首都ドーハの高層ビル群

 「その1」でふれたように、往路のカタールの首都ドーハ空港での乗り継ぎは、定刻より23分ほど早い05:47に到着し、ウィーン行き便は07:55発と乗り継ぎには充分な2時間強の余裕があるはずだったが、到着便・出発便ともに沖止めになったことや初めて利用する空港でもあったので慌ただしい乗り継ぎとなった。

 帰りの便のドーハ空港での乗り継ぎはスケジュール上でも1時間05分しかなく、スムーズに乗り継げるか不安だった。カタール航空の案内メールに、「アル・マハ・サービス」https://www.qatarairways.com/ja-jp/hia-hamad-international-airport/al-maha-services.htmlという有料の乗り継ぎアシスタント・サービスがあったことを思い出し、ふつうは、このようなサービスに頼らない主義だったが、勘がはたらいたのか11月20日の段階でウェブ経由で申し込んでおいた。料金は300カタール・リヤル(9,177円)で、「アル・マハのスタッフがお名前のボードを持って降機口または乗降橋でお出迎え、迅速な通関と乗り継ぎの手続き、搭乗ゲートまでのサポート、優先搭乗」というサービスだ。

 ウィーン空港からの帰国便搭乗前夜の11月30日の宿泊は、空港に隣接するHotel NH Vienna Airport Conference Center https://www.nh-hotels.com/hotel/nh-vienna-airport-conference-centerを取った。翌12月1日の帰国便が22:15発だったので、Hotel NH の日曜は“free late check-out at 5:00 pm”と無料でレイトチェックアウトが利用できたからだ。

 12月1日(日曜)当日は、17:00前に荷物をホテルに預けてチェックアウトし、歩いて5分の空港ターミナルで1時間ほど、スーパーでペッコリーノ・トスカーノなどの買い物をしてホテルに戻り、荷物を引き取って空港のカタール航空カウンターで出発3時間前の19:15から始まるチェックインに余裕を持って向かった。

 無事QR0186便のチェックインを済ませ、19:30には免税手続きカウンターでリファンドを受け、ラウンジでひと休み。21:38には搭乗。と、ここまでは順調だったのだが、定刻の22:15になっても一向に飛び立つ気配がない。搭乗者に急病人が出て、その家族が降りるかどうかの交渉でもめているようだった。結局、33分ほど遅れて22:48に出発。この段階で、ドーハ空港での乗り継ぎが難しくなり、空港のホテルで1泊となることを覚悟した。

 離陸前にTasting Menuという小海老のグリルなどの軽食セットをアレルギーのあるチキン抜きで頼んでおいた。零時前後に軽食とアルザスリースリングをとって早々に就寝。朝食は、05:00(カタール時間03:00)にフルーツやヨーグルトが中心のThe Light Continentalをとる。

 ドーハ到着は定刻05:55より22分遅れの06:17(カタール時間)。ボーディング・ブリッジで私のネームボードを掲げた若い男女2名のスタッフが待ち構えていた。乗り継ぎのQR186便に「機材と搭乗ゲートの変更があるのでボーディングパスの再発行が必要ですが、急げば間に合います」とのことで、男性スタッフにパスポートとボーディングパスを預け、女性スタッフの案内でセキュリティを優先通過し、変更ゲートで待ち構えていた男性スタッフからパスポートとボーディングパスを受け取って搭乗。機材変更に伴い予約しておいた希望の席が変更になっていたが、着席して時計を見ると06:32。なんと、たった15分で乗り継ぎを済ませることができたのだ。変更もあったので、アシスタント・サービスを受けていなければ、多分、自力では乗り継げなかっただろう。飛行機は定刻に10分遅れの07:10出発。出発前にチーフパーサーが機材変更に伴い、希望の席が変更になったことを丁重にお詫びに来てくれた。

 08:22(JST14:22)に、2度目の朝食(気分的には昼食)としてミックス・ガーデンサラダと蟹とシュリンプのフライをアルゼンチンのトロンテス白ワインでいただく。銘柄こそ違うがトロンテス種の白ワインは我が家の“ハウスワイン”でもあるので、懐かしかった。

f:id:Europedia:20200312172455j:plain

ミックス・ガーデンサラダと蟹とシュリンプのフライ

 QR186便は、往路と同じ個室感の高い“ドア付きビジネスクラス”Qsuite https://www.qatarairways.com/ja-jp/onboard/qsuite.htmlで朝食後は熟睡することができた。目が覚めるとJST19:00(ウィーン時間11:15)。しばらくすると、寝る前に頼んでおいた夕食が運ばれてきた。ミックス・ガーデンサラダとにぎり寿司5貫、アーモンドとミルクチョコをカリフォルニアのシャルドネでいただく。

 旅立つ前に、長崎の丘の上に住む飛行機好きの友人から、「カタール航空は、夜、長崎上空を通過して騒音がうるさい」と聞いていた。まさかと思っていたら、3Dフライトマップを見ていると佐世保市付近の上空を通過していた。

f:id:Europedia:20200312172541j:plain

佐世保市付近を通過中の中の3Dフライトマップ

 羽田へは定刻より16分ほど早い22:14に到着。税関で別送手荷物扱いのワインがあることを申告し、必要書類を受け取り無事通関。大荷物3個をカートに載せて、コンビニで翌朝の朝食にするおにぎりと飲み物を買い、到着階の上の3階にあるThe Royal Park Hotel  https://www.the-royalpark.jp/the/tokyohaneda/にチェックインして滑走路が見える部屋に入ったのは23:12だった。

 翌朝は、09:30にホテルをチェックアウト。ホテルのある国際線ターミナルから第1旅客ターミナルへ無料送迎バスで移動。羽田12:40発のJL 609便で長崎14:40着。2個の荷物を自宅まで宅配にして、16:35帰宅。

 ウィーンの空港を出て自宅到着まで、羽田1泊があるとは言え、33時間47分の長旅だった。次回以降、カタール航空を利用するかというと、サービスと個室感のあるシートは満足だったが、長旅の疲労感は半端でなかった。イスタンブールアテネあたりまでなら良いが、ウィーンとなると躊躇する。

 ウィーンの友人が同じ日に、全日空のノンストップ便(飛行時間約11時間!)でウィーンから羽田に飛んだのだが、彼らは、“入札金額により、アップグレードが可能となるANAウェブサイト限定のサービス”ANA Bid My Price https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/international/bmp/ で、プレミアムエコノミーを落札して帰ったそうだ。いつか、それにもチャレンジしてみたい。

■今日のブックマーク&記事■

□JohnnyJet.com記事“What to Know Before Wearing a Face Mask on a Plane”
https://www.johnnyjet.com/what-to-know-wearing-a-face-mask-on-a-plane/