快晴が続き、石垣の改修工事も順調。

*[長崎日記]快晴が続き、石垣の改修工事も順調。


                 

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港側の庭で咲き乱れるコスモス

   10月初めまで真夏日が続いていた長崎も10日頃からいきなり寒く感じられるような日々となり、扇風機類を倉庫にしまうと同時にオイル・ヒーターなどを引き出してきた。同時に、暑さに油断していてノンビリ構えていた衣替えも一挙に済ませなくてはならなくなった。

 快晴が続いているおかげで裏庭の石垣の改修工事は、順調に進んでおり、14メートル幅で高さ3メートル20センチまで、十四段重ねることになるコンクリートブロックの積み上げ作業も半分ほど終えている。積み上げ作業は、一段重ねるごとにその裏にコンクリートの流し込みを行い、さらに裏込めの石や砂利などを詰めることになるので、一日一段ずつの積み上げとなるのだ。

                     

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コンクリートブロックの積み上げが始まった


   快晴続きのため、ふつうなら1.5トンの容量の雨水タンクも枯渇するはずだが、風呂水などの生活排水も活用し枯渇を免れている。悲しいことに、工事のため畑や花壇、果樹などが半減したためでもあるのだが。

 また、前回書いた、桜の木や甘夏2本、ジュンベリー1本のほかに、追加で、春に白い花を咲かせていた“ふたつばだこ”とジュンベリーの木それぞれ1本ずつ、工事のために伐採されることとなった。

 ホームガーデンの方は、現在、収穫できているのはバジル、パセリ、コリアンダーホースラディッシュ、レタス・サラダミックス、紅白はつか大根、イチジクぐらいだ。秋キュウリの畝は、工事現場の脇で健気に生き残っており、盛んに黄色い花を開いている。来週から収獲できそうだ。
 花と言えば、11月間近というのにブーゲンビリヤが開花している。2本ある柚の木の実も黄色く色づきそろそろ収穫期だ。 

     

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生き残った 秋キュウリの畝

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季節外れのブーゲンビリヤ

             

                             

 工事に伴う、庭の変貌振りについてももう少しふれておこう。港側の庭の南側は、工事で除去してきた石垣を2段重ねにして土留として、同じく工事で出た土をその手前に60センチほどの高さまで積み上げていった。驚いたことにその運んできた土の中からホースラディッシュが10カ所以上で新芽を出してきた。工事のために、裏庭のホースラディッシュの畝を3カ所除去したが、その時の土の中に埋もれていた根が、一緒に紛れ込み港側の庭に運ばれてきたためだろう。それにしても驚くべき生命力だ。
 6本のオリーヴの樹は根元に透水管と呼ばれる管を4本ずつ立て、その内側にパーライトと呼ばれるガラス質の火山岩から作られる人工用土を充填し通気性を確保することになった。柚の木やミモザ、レモンは根の部分を工事現場から出た石で囲み通気性を確保した。                                                  
                       

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港側の庭の新風景

   工事の際の掘削で1メートル四方近い岩や昔官舎が建ってた時代の貯水槽らしきものも出てきた。岩は圧搾機で粉砕して庭に積み上げ、幸い貯水槽はそのままで工事を進めることが出来た。
 工事で掘った土は、港側の庭だけでは処理しきれず、裏庭に石垣を積み上げて大きな囲いを作り、その中に3メートル以上の高さに積み上げられている。まるで、ロックガーデンの様相だが、その土は少しずつコンクリート擁壁の裏込め周辺などに使い始められており、最終的に残った土は、石垣を50センチ前後の高さに組み直し、その中に土を入れて、新たなハーブガーデンや野菜畑にする予定だ。

                   

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ロックガーデンの様相

  

   さて、当欄では折に触れて、ヨーロッパ旅行の再開状況について書き込んでいる。前回、「ヨーロッパへの個人旅行も団体パックも来夏以降からの本格スタートとなりそうだ」と書いたが、そうなると、コロナ禍以前とは異なるまったく新たな旅行情報源が不可欠となるだろう。

   航空路線・空港機能の“再起動”状況、各国の出入国規制、現地におけるワクチンパスポート等の義務づけ状況、観光施設・劇場・レストラン・ホテル等の再開状況、陸路による国境越えの規制、コロナ禍対応旅行保険、治安状況、訪欧外国人旅行者に対する現地感情、コロナ禍で急速に進むデジタル対応に対する備え(各国・都市ごとに要求されるアプリなどによるデジタル証明、キャッシュレス決済手段 等)。 
 上記に関する情報は、各国政府や政府・地方観光局による公式発表ばかりではなく、実際に旅行している人間が遭遇した生情報が必要不可欠となるはずだ。また、各国の行動規制は元より、旅行にまつわるさまざまな環境は、急に変わる可能性が以前にも増して多くなることが予想される。
 そうなると、無論、既存の紙のガイドブックや更新頻度や内容の信頼度に疑問のあるウェブガイドなどでは役に立たないだろう。

 個人的に考える対策としては、旅行計画の段階から、信頼できる情報源やリンク集、検索方法に習熟しておき、モバイルパソコンやスマホのブックマークを充実しておくことだと思う。

   実は、そう思って、久しぶりに昔よく閲覧していた情報源を行くつか見てみた。「旅行リンク Travel Page」https://www.ryokolink.com/ を見ると「新型コロナウイルス 各国渡航制限情報」の項や「ヨーロッパの旅行・観光情報」といったページが役に立ちそうだ。しかし、「旅行・観光情報」を覗いてみるとかつて現地の日本語サイトへのリンクが役立っていたのだが、リンク切れや更新停止が多かった。廃業や業務停止している旅行会社も少なくないようだ。

 旅行のクチコミと比較サイト「フォートラベル」https://4travel.jp/を見ると、「新型コロナウイルスに関する注意喚起」という特設ページがあった。役立ったのは「海外旅行記」のページで、コロナ禍でも逞しくヨーロッパ旅行をしている個人の生の声が見られた。

   現地で生活している日本人の生の声は「人気ブログランキング」の「海外」→「ヨーロッパ」https://blog.with2.net/ranking/2193のリンク集が役に立つだろう。当欄で何回か紹介したが、個人的にはここにリンクされている「たまにはオーストリアちっく パート 3」http://happawien.jugem.jp/を愛読している。ウィーンのオペラやコンサートに行けない現在、生の音楽情報に接する貴重なブログだ。ときどき、オンラインで試聴できる動画や音声サイトへのリンクも張ってある。

 アメリカで、旅行クチコミサイト(Travel Review Site)として出発し、今は大手のオンライン旅行会社でもあるTripadvisorは、日本語のページhttps://www.tripadvisor.jp/もあり「掲示板」や「クチコミ」が役立つが、最新情報は英語版(アメリカ版、イギリス版などがある)https://www.tripadvisor.com/のTravel Forum などの記事の方が役に立ちそうだ。ただし、日本人相手の情報ではないので注意したい。              
                    

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2019年11月  ウィーン旧市街にて

   いざ、ヨーロッパへ個人旅行をするとなると、去年の8月に書いたように、私自身は、「フライトはトランジットで起こりうるトラブル等を避けるために乗り継ぎ便ではなくノンストップ直行便を」、「航空会社は危機管理や突発的事態の意思疎通がスムーズな日系の会社に」、「旅行の形態は旅程保証のある募集型企画旅行(海外航空券+宿泊等)で」、「現地での長距離移動、国境越えは極力少なくする」、「食事がホテル客室内でもとれるようにキチネット付きの宿を」、「コロナ禍で突然の旅程変更を余儀なくされたときに補償のある旅行保険(多分誕生するでしょう)に加入」といった対応策を心がけている。

    海外旅行に関しては、もうひとつ気がかりなことがある。コロナ禍によるロックダウンを解除し、経済が動き始めた欧米の旅行者物価が上がっていないかということである。報道によれば、需要の急拡大に供給が追いつかず、また、物流にも問題が生じていて物価が上昇傾向にあるという。

   そこで、当欄でも紹介したことのある世界主要都市の物価が分かるサイトNumbeo http://www.numbeo.com/ で、ヨーロッパの数都市をチェックしてみたが、2年前に比べそう上がってないようだ。このサイトにはホテルの価格は掲載されておらず、その代わりにRent Per Month Apartmentが掲載されていた。
 念のため、ヨーロッパ数都市のホテル価格を日本の予約サイトAppleworldのホテリスタhttps://hotelista.jp/で見てみたが、これもあまり変化がないようだ。

   どうやら物価はあまり変わってないものの、欧米主要国の給料収入がここ数年で日本に比べ上昇しているようだ。つまり、私たちから見れば物価は変わらず、収入も横ばいだが、欧米の主要国の人にとっては、給料が上昇していながら、物価はたいして変わっていないので、生活や旅行がしやすくなったと言うことのようだ。
    興味のある方は「各国の平均給与」で検索してみては。その検索結果の中で、東洋経済オンラインの記事「日本人は国際的に低い給料の本質をわかってない」https://toyokeizai.net/articles/-/458676 という興味深い記事もあった。


■今日のブックマーク&記事■

□CNN TRAVEL   24th October 記事
“What happens when travelers test positive for Covid on vacation?”
https://edition.cnn.com/travel/article/travelers-who-test-positive-for-covid-on-vacation/index.html 

□TRVLWIRE 10月29日 記事「欧州で感染再拡大の兆候、旅行の回復に懸念も」  
https://trvlwire.jp/?p=21379&utm_source=mailnews&utm_medium=article&utm_campaign=20211029 

□FlyTeam 10月29日 記事記事
「74年の歴史に幕、アリタリア航空 機体デザインヒストリー」
https://flyteam.jp/news/article/134688 

The Economist  Burgernomics The Big Mac index     
 https://www.economist.com/big-mac-index