旅行計画に役立つ「旅の電子ツール」を活用 Part Ⅴ

引き続き「旅の電子ツール」をいくつか紹介しよう。今回は、Flight Trackerが中心だ。
 なお、ウェブガイドブック“トラベラ”http://61.193.202.50/travela/index.jspで試験公開中の都市リストの下段にも「トラベルツール」の項があり、16のジャンルに分けられていることを付け加えておこう。各ジャンルを開くと個々のツールの使い方や機能に関するコメント付きでリンクが張られているので大変使いやすい。

 航空機内のデジタル・マップと同じように、個々のフライトの地図位置情報や高度、速度を表示するサイトをFlight Trackerと呼ぶが、これも頻繁に使うツールのひとつだ。Flight Trackerについては、当欄やメールマガジン「海外個人旅行・特別講座」http://www.geocities.jp/euro747/cosmicback.htmlでも再三紹介してきたが、URLが変わったり便利なTrackerサイトが突如消滅したりということもよくある。そのようなときは、GoogleでFlight Trackerと検索してみるとよいだろう。
 また、旅行リンクポータルJohnny JetのFLIGHT TRACKERS http://www.johnnyjet.com/Flight-Trackers.htmlのページにも数多くのFlight Trackerがリンクされている。
 Flight Trackerがどのようなものかを知るには、FlyteComm http://www.flytecomm.com/cgi-bin/trackflight   の左フレームにあるClick here to track a random flight! をクリックするとよい。本日、午前10時半に試してみたところ、ちょうど、アメリカ大陸から太平洋上空に出たばかりのニューヨーク発パペーテ行きのエアー・タヒチ3便が、高度や速度、機材、到着予定時刻などとともに図示された。
 Johnny Jet http://www.johnnyjet.com/メールマガジンが教えてくれた新しいFlight Trackerを紹介しよう。FlightAware.com/live http://flightaware.com/live/ で、他のFlight Trackerと違ってユニークなのは、現在飛行中のすべてのフライトが赤い点で図示されている点だ。覗いてみた時点では4,598機が飛んでいた。図示される範囲は、北米を中心に米連邦航空局のカバー範囲内で太平洋、大西洋の一部に及んでいる。
 FlightAwareの通常のFlight Tracker機能は、左フレームのFlight Trackerに航空会社名とフライト・ナンバーを入れることにより利用できる。
 Flightstats.com http://www.flightstats.com/ というサイトもユニークだ。Flight Tracker機能などは登録しなくても使えるが、 左フレーム上部のLog InからRegisterする(無料)とFlightStats forums 、Flight Status application、flight notification application 、airline & airport scorecardsなどの機能も使えるようになる。 カバー範囲はアメリカ国内とアメリカ発着の国際線だが、日本を飛び立ったJALのフライトなどもトレースできる。フライトの遅延状況をフライト・ルートごとに調べることもできるので旅行計画を練る際に遅延やフライト・キャンセル常習犯のフライトを避けるのにも役立つ。遅延状況は、15〜29分、30〜44分、45分以上と区分して表示し、航空会社ごとのオンタイム率なども表示できる。

 「楽天」のポータル・メディア事業カンパニーInfoseek の「Infoseek マルチ翻訳」http://translation.infoseek.co.jp/ は、当初、英語・韓国語・中国語の3言語に対応したテキスト翻訳、ウェブ翻訳が可能なマルチ翻訳サービスとして、2001年7月にサービスを開始していたが、新たに“フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語ポルトガル語”翻訳機能を備えし、8ヶ国語に対応。「翻訳精度の向上や、お楽しみ機能として『関西弁変換機能』、文体の選択ができる機能など、大幅に機能を追加し、さらに便利にご利用いただけるサービスへと発展しています」とのことだ。
英語のページを持たないようなローカル観光局のホームページやローカル・ウェブガイドなどを解読するときに便利だ。

最後に、ここ2ヶ月ほどの間に取り上げた「旅の電子ツール」を復習しておこう。

 a.placebetween.us http://a.placebetween.us/というサイトは、2つの離れた場所に住む友人同士などが中間点のどこかで落ち合う約束をするのに便利なサイトだ。

 FlightMemory.com http://www.flightmemory.com/は、個人のフライト履歴やルートマップを一覧保存できる便利なサイト。頻繁に海外に出かける人のデータベース作りに役立つ。

 ハンガリー非営利団体National Association of Radio-Distress Signalling and Infocommunications(Radio-Distress Signallingは無線遭難信号の意)http://www.rsoe.hu/が運営するRSOE HAVARIA AlertMap http://visz.rsoe.hu/alertmap/index.php?smp=&lang=engは、優れた世界の災害地図サイトだ。

 Air Travel Calculator http://www.climatecare.org/responsibletravel/calculators/は、フライト利用時の二酸化炭素排出量を計算してくれる。

 WhenToTravel.net http://www.whentotravel.net/は、旅行予定地の最適な訪問時期を気象面から教えてくれる有り難いサイトだ。2つの旅先の比較もできる構成になっている。

 日本語環境のないコンピューターで日本の新聞を読むには、Newseum http://www.newseum.org/というサイトのToday's Front Pages http://www.newseum.org/todaysfrontpages/が便利だ。

■今日のブックマーク&記事■
□UNESCO World Heritage Centre News & Events http://whc.unesco.org/en/news/360
国連教育科学文化機関(ユネスコ世界遺産委員会が28日、シドニーにあるオペラハウスや島根県大田市の「石見銀山遺跡とその文化的景観」などの世界遺産認定を告げるニュース・リリース。
当欄「長崎の教会群を世界遺産に」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050120で取り上げた長崎の世界遺産指定はいつになるのだろうか。

☆右上の写真は 国宝 長崎大浦天主堂

世界遺産マップス―地図で見るユネスコの世界遺産〈2006改訂版〉 (世界遺産シリーズ)

世界遺産マップス―地図で見るユネスコの世界遺産〈2006改訂版〉 (世界遺産シリーズ)

旅行計画に役立つ「旅の電子ツール」を活用 Part Ⅳ

引き続き日頃愛用している「旅の電子ツール」をいくつか紹介しよう。
なお、GoogleでTravel ToolsやTravel Kitを検索してみるとウェブガイドブックMYTravelGuide.comのTravel Tools http://www.mytravelguide.com/travel-tools/のページを筆頭に多数の「旅の電子ツール」サイトがヒットする。
 もっとも、Travel ToolsやTravel Kitには旅行用品や旅行道具の意味もあるので、そういったサイトも検索には混じっているが、これらの道具もそれはそれで面白い。モバイル・キットやサバイバル・ツールなどの珍しい旅行用品が見つかる。

 AccuWeather.com http://home.accuweather.com/は旅行者向け天気予報サイト。検索ボックスでNew York等を開き、都市名の下の Metricをクリックすると華氏から摂氏に表示が変わる。その下のCheck out your local Travel and your Fashion Weather forecasts.のTravelをクリックする と米国内のみで有効だが、旅の出発地と目的地の天候を表示する機能が出てく る。Fashionの文字をクリックするとFashion Weather Forecastsのページが開 く。トップバーのWorld Weatherから世界の予報に移れる。

 Today's Calendar and Clock Page http://www.ecben.net/calendar.shtmlは、中国暦、ユダヤ暦イスラム暦太陰暦、ヒンドィー暦など世界の様々な種類の暦に関するホームページをリンクした暦のポータルサイト。移動祝祭日を含む宗教上の祝日を記載したReligious Calendar や世界時間、世界の祝祭日カレンダー、天文時計、人口時計、その日の聖人名カレンダー、暦に関するFAQなどがリンクされている。どういうわけか、Chinese の項に日本の明治以降の元号と西暦を相互に変換するサイトもリンクされている。

 Internet Archive http://www.archive.org/のWaybackMachinehttp://www.archive.org/web/web.phpは、旅行関連ホームページの昔の旅行記事やイベント・カレンダー、廃止になった旅行関連ホームページ、旅行会社の過去の料金表など時間を遡ってホームページを覗いてみたくなるときに便利。検索ボックスに見たいホームページのURLを入れると、なんと、日本も含めた世界中のほとんどのホームページの1996年からの内容がそのまま保存されている。

 Google“News Archive Search”http://news.google.com/archivesearch?hl=enは、古いものでは200年以上前の出来事まで遡ることができる、過去の新聞・雑誌記事データベース機能を持ち、旅の思い出をたどるのに役立つだろう。詳細は、プレスリリース(英文)http://www.google.com/intl/en/press/annc/archive_search.html で読むことができるほか、Googleで「ニュースアーカイブ検索」と検索すればinternet.comの「Google、ニュースアーカイブ検索機能の運用開始」http://japan.internet.com/ecnews/20060907/12.htmlなど関連記事が数多く見つかる。
 ニュースアーカイブ検索には多くのメディアが協力しており、TIME.com、Guardianなど無料でデータベースを提供するところと、記事のダイジェストを無料で提供し、記事全体は有料というところ、すべての記事に課金するところと3つのタイプがある。
 Advanced archive search http://news.google.com/archivesearch/advanced_searchを使えば、記事の時期や情報源、言語などの絞り込みのほか、Priceでno price(無料情報のみと)選択することもできる。
 また、“News Archive Search”には「Show Timeline」というボタンもあり、これをクリックすると、年代別に順を追って表示され、結果画面の左フレームからさらに、年代を絞り込むこともできる。結果画面の各項目の下部にあるRelated web pagesをクリックすると、その記事に関連する事項のWeb検索ができ、図書館や研究機関、Wikipediaなどの百科事典、個人のホームページなど多様な情報源に視野を広げることも可能だ。
 アーカイブ検索は、旅の思い出をたどりたいときにも威力を発揮する。たとえば、過去のオペラ公演の批評を探したり、旅先で出会った大事件やイベントに関する詳細を探ったり、今はなくなった有名なレストランやフラメンコ・タブラオなどの評判を目にすることもできた。

 Infobel World Telephone Directories http://www.infobel.com/en/world/index.aspxは、世界各国の電子電話帳(オンライン電話帳)をリンクし、その特徴や機能についてのコメントを英語で加えている便利なサイト。大陸別の地図を選択して、国別の選択画面に移行し、目的の国を選ぶ。多くの国が複数の電子電話帳をリンクしており、星の数でその評価を加えている。一部の国の電話帳はメールアドレスやURL、ファックスの番号まで検索することができる。何年も音信不通の海外の友人を捜し出すときなどに実に便利だ。

 世界の文字で遊ぼうhttp://www.geocities.jp/p451640/moji/index.htmlは、キリル、ギリシャ文字のほか、ハングル、ビルマ文字、タイ文字、モンゴル文字ヘブライ文字アラビア文字などの基礎知識を得ることができる。ロシア語に使われるキリル文字の読み方だけでも覚えていると、ロシアばかりかセルビアマケドニアギリシャなどの旅先で地名や外来語を判読するのに大変役立つ。ちょうど、日本を訪れた外国人がカタカナだけでも覚えるとトイレやレストランなどの判読ができるようなものだ。

 The Perry-Castañeda Library Map Collection http://www.lib.utexas.edu/maps/index.htmlは、テキサス大学の地図サイト。地図上で地震や台風、航空機事故などの大災害や疫病の発生状況を知るには、トップにあるOnline Maps of Current Interestには、今日現在、イラクアフガニスタンパレスチナガザ地区スーダンなどの地域図がリンクされている。また、トップの左フレームにあるResearch by Subjectをクリックし、Consumer Healthを選択すると最新の医療情報サイトへのリンクが多数張られている。

■今日のブックマーク&記事■
Weblio http://www.weblio.jp/
 275の辞書を一度に検索・表示する、統合型のオンライン辞書・百科事典。「類語辞典」、「関連用語」、「ランダム表示」の機能もある。
Googleマップで観光旅行http://www.support-you.com/map/ 
内外の名所、歴史遺産を地図上で探訪できるサイト。サポート・ユー http://www.support-you.com/という「チェックすべきサイト情報」を教えてくれるサイトにある。

Googleマップ+Ajaxで自分の地図をつくる本 Google Maps API徹底活用

Googleマップ+Ajaxで自分の地図をつくる本 Google Maps API徹底活用

旅行計画に役立つ「旅の電子ツール」を活用 Part Ⅲ

引き続き「旅の電子ツール」に関して書かせてもらおう。今回からは、何回かに分けて日頃愛用している「旅の電子ツール」をいくつか紹介したい。
 なお、当欄は12のカテゴリーを設けているが、そのひとつtoolでは「旅の電子ツール」を紹介している。記事の小見出しに■ [tool]のカギ括弧の中のtoolをクリックすると、同じカテゴリーのこれまでのコラムのバックナンバーをまとめて参照可能で、これまでに紹介した「旅の電子ツール」を並べることができる。もっとも、「旅の電子ツール」は [海外旅行]や[Internet PC AV]のカテゴリーに入れられているものもある。

 「度量衡換算」http://www.shurey.com/Soft/JavaScript/DoRyouKou/は、尺度、面積、体積、質量、速度、時間、温度、情報量、主要5通貨の換算が行える。服のサイズのインチからの換算、摂氏と華氏の温度換算、マイル表示の速度の換算など海外旅行時に必要となる換算が簡単にできる。

ウェザーニューズ」社http://www.weathernews.com のサイトも要注目だ。トップページ右上隅のGLOBALを開くとページ上部に世界地図が現れ、地図の右下のWORLD'S CLOUDSを押すと6時間ごとに更新される全世界の雲の動きが表示され、DAY&NIGHTでは、現時点での昼と夜の区域が表示され、WORLD'S CLIMATEでは世界の気候概況が表示される。トップページのWEATHERを押すと日本の天気のほか「空港の天気」、「世界の天気」の項目が現れる。

 The Weather Underground http://www.wunderground.com/は、旅行者が必要とする世界6万都市の多様な気象情報を日本語でも提供するアメリカのサイト。トップ画面の中央には米国全図があるが右側のWorldの地図から希望の地域をクリックすると地域図と国名一覧が出てくる。「摂氏・センチ・キロなどで表示する」といったカスタマイズも可能。天気予報のほか、体感気温、視界、気圧、湿度、風、日の出・日の入り、月の出・月の入り時刻、月齢なども表示される。英語では航空気象やハリケーン情報もある。

 「WORLD FLAG 世界の国旗」http://www.asahi-net.or.jp/~yq3t-hruc/index.htmlは、ポルトガルの国旗の意味は「緑は誠実と希望を表すとともに勇敢なアビス騎士団の色で、赤は新世界発見のため大海原に乗り出した勇気あるポルトガル人の血を....」などといった世界192カ国の国旗の意味と国の概要を知るのに便利なサイト。地図からも国名からも検索が可能だ。

 「Mineral Waters of the World」http://www.mineralwaters.org/は、スイス人Geiser氏が個人で運営する世界115カ国2,800種類のミネラルウォーターを国別、アルファベット順で検索し成分や特徴、評価を一覧できる便利なサイトだ。フランスだけでも213のブランドが掲載されており、ラベルやボトルの写真を掲載しているものもある。No gas、 Little gas、 Much gasと炭酸の多寡を表示しているものも多いので、旅行目的国のページをプリントアウトして行けば、スーパーなどでの買い物の際に助かるだろう。

 「びあなび 〜 世界のビール データベース」http://www.bbj.ne.jp/beernavi/dataarea/beerdata/では世界各地の700種近いビールを国別、アルコール度数別のほか、さっぱり系、苦み系、熟成系、黒系などテイスト別に検索・表示出来る。ビールのボトル画像も表示され、詳細情報をクリックすると拡大写真などが開く。記事中のピルズナー、ラガーなどのビール関連用語をクリックすると解説記事が開くといった工夫もされている。

 「NASA Earth Observatory - Natural Hazards」http://earthobservatory.nasa.gov/NaturalHazards/NASAが運営する火山噴火、洪水、森林火災、大気汚染、ハリケーンなど大規模自然災害を衛星から撮影した写真を中心にレポートするサイト。Unique Imageryの項には、地震津波、異常高温、氷山融解、大停電、プランクトン異常発生などが多様なセンサーを使って画像表示している。More imagesの項で世界の被災状況をサムネイル画面で一望することも可能。archive of older eventsで過去の自然災害を振り返ることもできる。

 「Sunrise, Sunset Calendars」http://www.sunrisesunset.com/は、到着空港から明るいうちにホテルへたどり着きたい、日が昇ればすぐに散歩に出たいといったときに便利なサイトだ。トップには世界56都市の現在時刻と日の出・日の入りの時刻が表示されており、各都市のCalendarの文字をクリックすると1ヶ月の一覧表が出てくる。Custom Sunrise Sunset Calendarのページにはより多くの都市がリストアップされており、過去・未来のカレンダーや月齢の表示も可能だ。

 「TOILETS OF THE WORLD 」http://www.cromwell-intl.com/toilet/Index.htmlは、駅や列車、遺跡のトイレを中心に世界のユニークなトイレの写真や構造、使い方、歴史、ウンチクを紹介する英語サイト。「十字軍のトイレ」「旧約聖書時代のトイレ」「革命家のトイレ」といったコラムもある。Toiletological Linguisticsにある70カ国語の「トイレはどこにありますか?」というフレーズ集は世界一周を目指す旅行者必携だ。

■今日のブックマーク&記事■
□Epitourean.com http://www.epitourean.com/
 JOHNNY JET'S TRAVEL PORTAL http://www.johnnyjet.com/メールマガジンWEBSITE OF THE WEEKが紹介してくれた海外の料理学校やグルメツアー、レシピ、料理ビデオを紹介するサイト。
☆右上の写真はウィーンの繁華街グラーベンにある著名な世紀末の建築家アドルフ・ロース設計の公衆トイレ

The Toilets of New York: A Handy Guide to the Best and Worst Public and Semipublic Relief Stations for Those With a Need-To-Know

The Toilets of New York: A Handy Guide to the Best and Worst Public and Semipublic Relief Stations for Those With a Need-To-Know

旅行計画に役立つ「旅の電子ツール」を活用 Part Ⅱ

昨日に引き続き「旅の電子ツール」を集めているサイトを紹介していきたい。今回は、日本の代表的なサイトを紹介しよう。

 日本の旅行サイトでは、「旅の電子ツール」といった項目を設けているところは非常に少ない。もっとも充実しているのは、4万もの膨大な旅行関連ホームページをリンクした「旅行リンク」http://www.ryokolink.com/だろう。【旅行関連ページ】http://www.ryokolink.com/travel/amuse_f.htmlという項目に約500のリンクが張ってあり、その三分の一ほどが、「旅の電子ツール」と言える。とくに、「世界の暦・祭・イベント」、「外貨・時差・電圧・電話・言語」、「天気 地図」、「のんせくしょん」の項目に多い。
 「旅行のクチコミサイト / みんなで作る海外旅行ガイド」という副題の付いた「フォートラベル」の「お役立ち旅行リンク集」http://4travel.jp/info/ には16のジャンルに分けて「旅の電子ツール」が並んでいる。
 世界195カ国・地域の1000を超える旅行計画に役立つサイトを集めたリンク集WORLDNAVI.NET http://www.worldnavi.net/ も左フレームの「役立ちツール」という項に50余りのツールを集めているほか、「国別リンク集」の末尾の「その他」にある “Worldwide@worldnavi〜世界各地の○○を探 そう”http://search.worldnavi.net/cgi-bin/country.cgi?w=a&s=Worldwideには「世界の地下鉄の路線地図」など特定分野のツールが置かれている。

なお、当ブログの母体である「ユーロペディア」にも“トラベル・ツール(旅に役立つ電子文具)”http://www.geocities.jp/euro747/traveltool.htmlというリンク集があることはある。7年ほど前に作ったブリンクを活用したリンク集だが、ほとんど更新していないためリンク切れが多い。

■今日のブックマーク&記事■

ベトナムスケッチhttp://www.vietnam-sketch.com/ 
ベトナム旅行に行く前にちょっとみる情報サイト”という副題のWEBマガジン。同名のベトナム最初の日本語月刊誌が長年にわたって蓄積し続けている豊富な情報がベース。

ベトナムガイド.com http://www.vietnamguide.com/
ベトナムの魅力をホーチミン市発で紹介する週3回更新のウェブマガジン。記事は、知る、暮らす、働く、旅する、食べる、楽しむのカテゴリに分けられ、各コラムも充実している。

旅行計画に役立つ「旅の電子ツール」を活用 Part Ⅰ

先週末にもふれたが、旅の準備を楽しみながら行いたいという人には、日頃から「旅の電子ツール」サイトをブックマークしておくことをすすめたい。昔は、「電子ツール」のことを「旅の電子文具」と呼んでいた。これは、小学生の頃、新奇な文房具を買い集めては友達同士で自慢し合っていたことからの発想だ。机の引き出しに文具を並べる代わりに、に加えるだけで電子文具はコレクションに加えられるので安上がりだ。
 ブックマークの整理法については当欄の「ブックマークのフォルダをツールバー上で自分流にひと工夫 Part Ⅱ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060208も参考にしていただきたい。
 
 「旅の電子ツール」という項目は、欧米の旅行サイトには必ずと言ってよいほどあり、英語ではTravel ToolsもしくはTravel kitと呼ばれている。ただし、双方ともに「旅行用具」の意味もあるので、検索をすると「電子ツール」と「旅行用具」の両方がひっかかってくる。
具体的にどのようなものがあるかというと、日没時間や月齢、干満潮時などを表示する暦、通貨・時差・度量衡・距離などの計算機能、電圧・電源・衣服サイズ・国旗・国際電話国番号・美術館・空港/都市コードなどの一覧表、フライトや列車・市内交通の電子時刻表と路線図、ドライブルートを地図上で表示し所要時間や距離数・燃費・高速料金などを計算するルート・プランナー、天気予報や災害・伝染病・大事故・戦乱などの状況を伝える情報発信サイト、翻訳や辞書・事典機能などだ。最近は、ブロードバンドの普及を反映して画像や動画を検索したり、ライブ中継カメラを活用したツールや高機能なデジタル・マップ、旅に関する動画検索サイト等も増えてきている。

今回は、「旅の電子ツール」の具体例を知ってもらうために、「電子ツール」を集めている海外の代表的なサイトを紹介しよう。
 欧米のサイトでは、Amex Travel http://www134.americanexpress.com/travel/CTNWTServlet?request_type=localcolorのTravel Toolsのプルダウンメニューが必要最小限のものを上手くまとめており、他のサイトに飛ぶことなくAmexのフレーム内で利用できる。機内のデジタル・マップと同じようなものを見ることのできるFlight TrackerはFlightView社、両替はOANDAをといったように定評のあるツールが採用されている。

アメリカのTravel Toolsのリンク集としてはこのほかに、メールマガジンが人気のJohnny Jet.com http://www.johnnyjet.com/ やオンライン旅行販売サイトの雄Expedia http://www.expedia.com/ の英語ページにTraveller Tools http://www.expedia.com/daily/tools/default.asp?rfrr=-53327という項がある。Travelocity http://www.travelocity.com/は、トップバー下段のTravel Info Centerのペ−ジを開くと左フレームにFrequent Traveler Toolsという欄が現れる。ポータルサイトではYahoo!のTravel Tips and Tools http://dir.yahoo.com/Recreation/Travel/Travel_Tips_and_Tools/ という項目にも100ほどのサイトがリンクされているが「旅の電子ツール」とは呼べないものも混じっている。

 国際会議や見本市、展示会、報奨旅行などのポータルMICE-Contact http://www.mice-contact.com/の左フレーム下段にはMICE-Travel-Toolsという項目が設けられており、トラベル・ツールが多数並んでいる。
 TravelToolbar.com http://www.etn.nl/traveltoolbar/というサイトのOffice Tools の項もトラベル・ツールの宝庫だ。

 最後に先週末にふれたRandolph Hock氏著の"The Traveler's Web"の連動リンク集のChapter 10“Bits and Pieces and Practicalities”http://www.extremesearcher.com/travel/chap10.htmlがトラベル・ツールのリンク集として質量ともに充実していることを再度紹介しておこう。

☆右上の写真は 先週金曜日に仙台での仕事のついでに1泊した鳴子温泉 http://www.naruko.gr.jp/の湯野上をまつる“温泉神社

The Essential Travel Planning Kit

The Essential Travel Planning Kit

海外旅行に使える“徒歩ナビ”

 週刊アスキーhttp://www.ascii.co.jp/books/magazines/wascii.shtmlの 5/8、15合併号に「ネット時代の新海外旅行術−Googleアース、徒歩ナビ、ウェブサイト全部使う!」という興味深い特集があった。“徒歩ナビ”とは、アメリカ国防総省が管理運営するGPS衛星からデータを受信し、現在地の緯度、経度、高度を記録する機器だ。詳細な地図をあらかじめインストールした機器も販売されており、記事によれば「自分の旅に合わせた地図を追加インストール」することも可能だそうだ。また、マニアックな観光情報を入手したり、地図に自分で情報を追加したり、旅先で移動した軌跡を帰国後パソコンに取り込んでグーグルアース上に読み込み自分の旅を振り返ることもできるそうだ。
週刊アスキーの合併号は次号がゴールデンウィークで実質休刊のため5月初め頃までは書店にあるようなので興味のある方は入手してみては。
個人的には、方向音痴でもなく、昔通りの紙の地図を使うのが好きなので“徒歩ナビ”のお世話になることはないと思うが、秘境を旅したり、長期旅行の「旅日記」をウェブで公開したいという人には便利この上ないだろう。

関連サイト:
マップコンシェルジュ社の「ハンディーGPSおすすめガイド」http://www.handy-gps.com/sitemap.html
Bird's View「Garmin eTrex はじめの一歩」http://www.yamatabi.net/~takeo/etrex/index.html
当欄「旅先に持ち歩くだけで移動情報の記録と撮影画像を地図上に表示」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061121


■今日のブックマーク、記事&関連バックナンバー■
□HISニュースリリースアクトビラにて旅行サイトをオープン!」 http://www.his-j.com/company/pdf/news/n_co_20070426.pdf
□「HISもっと世界をたのしもう」 http://www.his-tour.jp/actvila/index.htm 
□「アクトビラhttp://actvila.jp/
□「インターネットとテレビの融合?“TV2.0”」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20070207
□「デジタルテレビ向けポータル『アクトビラ』準備サイトが誕生」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061116

GARMIN(ガーミン) eTrex Legend Cx (イートレック レジェンド Cx) 日本版 44008

GARMIN(ガーミン) eTrex Legend Cx (イートレック レジェンド Cx) 日本版 44008

GPSフィールド活用ガイド

GPSフィールド活用ガイド

MAPLUSポータブルナビ(GPSレシーバー同梱版) - PSP

MAPLUSポータブルナビ(GPSレシーバー同梱版) - PSP

新聞フロントページのポータルNewseumがリニューアル

 日本語環境のないコンピューターで日本の新聞を読むには、Newseum http://www.newseum.org/というサイトのToday's Front Pages http://www.newseum.org/todaysfrontpages/が便利だということは当欄でも何回か取り上げたが、そのNewseumがリニューアルしていた。
 Newseumでは、その日の世界55カ国の530誌の新聞第1面のJPEG画像を、トップバーのSort Papers by Regionもしくはアルファベット順のList、Mapから選んで行って閲覧することができる。JPEG画像では、写真や見出しが判別できる程度の鮮明度だが、各紙のページのトップバーにあるReadable PDFをクリックするとPDF形式の画面が開き詳細を読むこともできる
 Print Pageでプリントアウトも可能だ。また、Web Siteから当該新聞のオリジナル・サイトを開くこともでき、さらに詳細を知りたい、あるいは第1面以外の記事も読みたいというときに便利だ。現在日本の新聞は、朝日新聞のみが取り上げられている。

 リニューアルの主な点は、Today's Front Pagesやそこから開いた各Regionのページで各紙のフロントページがサムネイル画像で一望できる点だ。よく、テレビのモーニングショーで、新聞各紙の第一面を並べて勝手なことを言っているコーナーがあるが、あれと同じようなことを自分の独断と偏見で世界中の新聞で行うことができるのだ。

 うかつだったが、Newseumは新聞のフロントページだけが眺められる便利なウェブサイトとばかり思って、運営主体がどこなのかも知らなかった。リニューアルしたサイトのトップhttp://www.newseum.org/を開くと、昨日訃報が伝えられたアメリカの偉大なジャーナリストDavid Halberstam氏の追悼記事の下にNewseum Grand Openingという写真入りの記事がある。ここを開いて知ったのだが、昨年秋、Newseum の運営主体のワシントン中心部に“報道博物館”が完成して再オープンしたそうだ。Newseumはウェブサイトは、その活動のほんの一部で、アメリカのメディアやジャーナリスト、報道に関心を持つ富裕層に支えられたまさに、“報道博物館”だと初めて知った。
検索してみると、OTOA(日本海外ツアーオペレーター協会)の「国別観光情報」のバックナンバーに「アメリカ ワシントンDC / Newseumが2002年3月3日をもって、移転のため一時閉館 ... 1997年4月の開館以来、訪れる人々に報道(ニュース)の意義と真の姿を一般の方々にわかり易いかたちで公開してきたNewseum(ニュージアム)。 このNewseumが、移転 ...」という記事http://www.otoa.com/support/country_ns_ditail.php?code=3056&area=K&country_name=HW&city_name=HHNがあった。観光ポイントでもあったのだ。


当欄の関連過去記事:「海外の日本語新聞のリンク集」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060424


■今日のブックマーク&記事■
スリランカ航空 日本語ウェブサイトhttp://www.srilankan.co.jp/Rakuen/index.html 
 フライト・スケジュールやおすすめツアーのほか、現地情報も盛りだくさん。とくに、「楽園計画“e”」のページには、買い物や食べ物、癒し、宿泊に関する情報が充実している。東京で2007年5月に開かれる「スリランカフェスティバル」など関連するサイトへのリンクもある。
□MSNトラベル http://travel.jp.msn.com/
MSNトラベルが、Lonely Planetやフォートラベルと提携し、旅行商品検索やクチコミ・写真投稿が出来る「総合旅行サイト」へリニューアル。これを記念して、世界一周航空券など豪華プレゼントが当たる口コミ写真コンテストを実施中。

Crusaders, Scoundrels, Journalists: The Newseum's Most Intriguing Newspeople

Crusaders, Scoundrels, Journalists: The Newseum's Most Intriguing Newspeople

Google Earthと連携した電子地名・地図辞典GeoNames

GeoNames.org http://www.geonames.org/は旅行計画に役立つ電子地名・地図辞典。地名をトップページ左の空欄に入力し隣のプルダウンメニューAll countriesから国名を選択してsearchボタンを押すと地名に経度・緯度などを併記した候補リストが現れる。候補の中からNameで選択すると地図ページが開き、city,village,mountain,country,road,railroad,park,hill,island,valley,building,spotなどがアイコンで示されたサテライト画像が現れる。左フレームのGeonames WikipediaのGeonamesで、アイコンを選択しカスタマイズすることも可能。Wikipedia をクリックすると該当地名をクリックすることによりWikipedia の記述が読めるようになる。Wikiに日本語記事がある場合は日本語に切り替えることも可能だ。
 トップページの検索ボックスの下にあるlargest cities、highest mountains、capitals 、wikipediaという応用例を試してみるのもよいだろう。
 地図の右上部分でMap、Satellite、Hybridの切り替えも可能。
試しに、ヴェネチアのラグーンPellestrinaや生まれ故郷の佐賀のKaratsuなどを検索してみたが、ガイドブックにないような寒村や秘境を旅するときの計画作りに役立ちそうだ。

■今日のブックマーク&記事■
□MOCO Video http://www.mocovideo.jp/
YouTubeのビデオを、みんなで日本語タグ化することを目指すYouTubeビデオ検索サイト。

Wikiでつくるかんたんホームページ

Wikiでつくるかんたんホームページ

海外旅行関連テレビ番組の効率的なチェック方法

毎年、師走になると年末・年始のめぼしい旅行関連テレビ番組を紹介しているが、今日はテレビ番組表サイトYahoo! テレビhttp://tv.yahoo.co.jp/の便利な機能を紹介したい。
まず、旅行関連番組の検索はトップページ上部の「ジャンル別番組表」ボタンを押し、現れた画面の「さらにジャンルを絞り込む」のプルダウンメニューから、■趣味・教育の「旅・探訪・紀行」や■ドキュメンタリーの「歴史・紀行」を表示する。その際、「すべてのジャンルの番組表」から「すべての放送局」を選ぶと1週間分(旅チャンネルなど一部の局は2週間分)の放送予定番組が並ぶ。
これでも、旅番組を一覧するのに充分役立つが、私のお薦めはトップバーの「My番組表」http://tv.yahoo.co.jp/bin/mysearchの活用である。利用にはYahoo!JAPANのアカウント取得(無料)が必要だ。
 「My番組表の設定」ボタンを押すと、自分専用の電子番組表作成画面「番組表の設定」が開く。ここで、①自分の住む「都道府県の設定」、②「My番組表の設定」、③「テレビ・ラジオ番組表の設定」、④「衛星放送チャンネルの設定」をそれぞれ設定していく。
 ②「My番組表の設定」は、最大18件の「サブジャンル」の登録が可能で、私は、「歴史・紀行」、「旅・探訪・紀行」、「旅・釣り・アウトドア」、「クラシック・オペラ」の4件を登録している。
③「テレビ・ラジオ番組表の設定」では、GコードiEPGを「表示」にしてリモコン・パソコンでの録画予約を便利にすることができる。私にとってなにより有り難いのは、「カレンダーに追加アイコンの表示」機能だ。
 私は、My Yahoo! http://my.yahoo.co.jp/Yahoo!カレンダーhttp://calendar.yahoo.co.jp/を自分のスケジュール管理に使っており、カレンダー画面の個々のスケジュールをメールで自動的に通知する「リマインダー」機能をオンにしているので、スケジュールの確認漏れ防止に大いに役立っている。
「テレビ・ラジオ番組表の設定」で「カレンダーに追加アイコンの表示」をしておくと、自分の「Yahoo!カレンダー」画面に、視聴予定番組を簡単に追加できる。しかも録画忘れのないようにメールで予定を受信することもできるのだ。
もちろん、パソコンをテレビ録画に使っているのならiEPGからパソコンに録画予約をしておけば、メールで再確認する必要もないのだが。
④「衛星放送チャンネルの設定」も便利な機能だ。地上波のほかにBSアナログ、BSデジタル、CS放送の200局以上の中から自分が視聴できる環境にある局のみが番組表に表示されるよう設定できるのだ。

実際に使ってみると、今までこの機能を使っていなかったことが悔やまれるほど、旅関連番組のチェックと録画に役立つことが分かった。

当欄の昨年12月の関連記事:
「年末年始の海外旅行関連テレビ番組 年末編 その1」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051212
「年末年始の海外旅行関連テレビ番組 年末編 その2」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051213

■今日のブックマーク記事■
□駐日オーストリア大使による プレス・ステートメント
オーストリアの公式日本語表記変わらず」http://www.austria.or.jp/index-j.html 
関連過去記事:「オーストリアにはカンガルーはいない」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20061120
□お知らせ「ヴィノテークオーストリアXmasフェア2006 」http://edelwein.co.jp/cgi-bin/newsform.cgi
 関連過去記事:「オーストリアワインお楽しみ袋フェアなど」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060316

☆右上の写真はウィーン19区カーレンベルガー・ドルフの葡萄畑とドナウ本流

オーストリアワインガイドブック

オーストリアワインガイドブック

旅先に持ち歩くだけで移動情報の記録と撮影画像を地図上に表示

 ソニーのプレスリリース「内蔵メモリーに位置情報・時刻を自動記録するGPSユニットキット発売」http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200608/06-0802C/を見ると、海外旅行の足跡をデジカメで撮った写真とともに地図上に自動的に取り込め、「思い出アルバム」がいとも簡単に出来上がるという優れたツールが売り出されていた。地図上にメモも書き込めるので地図と写真入りの旅日記が、いちいち移動記録を別途書き残さなくても完成するというわけだ。しかも、写真を撮った枚数が多ければ多いほど、地図上のバルーン表示が増え、より細かく足跡を辿ることができるのだ。
GPSユニットキット「GPS-CS1Khttp://www.sony.co.jp/Gは、約87 mm×36 mm×36mmの大きさで、重量は約55g(本体のみ、電池含まず)ということだから携帯電話ぐらいの容積だ。実売価格は1万4000円前後。旅行中はデジカメと接続しておく必要もなく、帰国時にUSBでパソコンに繋ぐことにより、位置情報とデジカメ画像の撮影日時を照らし合わせて自動的に画像と地図上の位置をリンクさせる仕組みだ。ソニー製単3形ニッケル水素充電池1本で約14時間使用できるという。

 プレスリリースによれば、2006年8月以降発売の“サイバーショット”“ハンディカム”に附属する画像管理ソフトウエア「Picture Motion Browser」と「GPS-CS1K」の組み合わせにより、“マップビュー”という新しい写真閲覧方法を提供するとのこと。“マップビュー”では、撮影した場所と写真をオンライン世界地図(Google Maps)上に表示し、さらなる閲覧を楽しむことも可能という。どうやらスムースに海外旅行で活用するには最新の “サイバーショット”“ハンディカム”が必要なようだ。

 ソニーGPSユニットキットOfficial Webの「使い方&機能」http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/GPS/GPS-CS1K/feat3.htmlのページに「海外地図での表示にも対応」という説明があり、「体験版はこちら」でフランスをモデルにした実例を見ることができる。
また、週刊アスキー11月28日号の140ページには、編集部員が両親にGPSユニットを持って、アンコール・ワットに旅してもらい帰国後回収してGoogleマップで見た“感動のレポート”が載っている。

 GPSユニットキットを使ってみたい気はするが、1〜2年のうちにGPS機能と高性能なデジタルカメラ機能を持つ海外利用可能なスマートフォン(携帯電話+情報端末)が出回るはずだから、それを待ってみたい気もする。

■今日のブックマーク■
□北米航空宇宙防衛局ノーラッドの“サンタサイト”http://www.noradsanta.org/jp/tracking.php
 今年は例年より一週間早い11月17日(現地時間)にオープンしたようだ。詳しくは、
「北米航空宇宙防衛局ノーラッドのサンタクロース追跡プログラム」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051222を参照のこと。
□「グーグルアースで地球を遊ぼう」 http://earth.e-lesson1.com/
財団法人 星ヶ丘学園が運営するサイト。グーグルアース(Google Earth)で百名山を空から楽しんだり、世界遺産めぐりができる。

GPSフィールド活用ガイド

GPSフィールド活用ガイド

「雑誌」の特集記事などを検索できるポータル

雑誌の海外旅行記事をスクラップしておけば、将来の計画作りに役立つが、見逃してしまうことも少なくない。それを避けるために便利なサービスが、JALグループの総合旅行ポータルetravel https://www.etravel.co.jp/の、雑誌の海外特集をリストアップした「今月のマガジン・トリップ」というページにあった。残念ながら今は、この機能はなくなってしまったが、旅行に限らなければ「雑誌記事」や目次の検索サイトは増えているようだ。

 雑誌ポータルサイト「マガボンhttp://www.magabon.jp/ は、表紙画像を並べて見せてくれるサイトだ。FRaUフィガロ ジャポンなど海外旅行記事をよく取り上げる女性誌が中心で、「雑誌の最新号の表紙、目次、次号予告に加え、中身を見せちゃいます。拡大・縮小も自由自在のちょい読みウインドウで、気になるアノ見出しもアイテムもすみずみまでチェックOK」とのこと。「先取りメールの配信登録をすれば、発売日の前日にメールでお知らせ!」というサービスもある。

 「雑誌ネット」http://www.zassi.netは、同じように表紙画像を並べて見せてくれるサイトだが、取り上げている雑誌はより広範囲で扱い数も多い。会員登録し、画像表示のプラグインソフト「Djvu」をインストールすると「より高精細な画像でお楽しみいただけます」とのことだ。

 「雑誌の新聞」http://www.zasshi.com/ は、「明日の記事から」という項目から、翌日発売の雑誌の内容を見たり、 「記事見出しサーチ」で関心のある旅行先の記事などをサーチすることができる。

最後の2つは、当欄でたびたび取り上げているウェブマガジン 下柳泰三の「今週のヨカッタ!!」の「マニアックな雑誌からフリーペーパーまで立ち読みできる雑誌ネット」http://bb.watch.impress.co.jp/cda/yokatta/9893.htmlと「話題の記事ランキングで世の中が見える雑誌検索サービス雑誌の新聞」http://bb.watch.impress.co.jp/cda/yokatta/9826.htmlで、詳しい活用の仕方が紹介されている。

当欄関連過去記事:
「日本の雑誌サイトの旅行記事にも注目」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060904 
「図書・雑誌の総合目録ウェブ・データベース」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050912
☆右上の写真は 昨日の記事でも紹介した「松島島巡り観光船」http://www.matsushima.or.jp/index_2.htmlから撮ったもの。

Tarzan (ターザン) 2006年 7/26号 [雑誌]

Tarzan (ターザン) 2006年 7/26号 [雑誌]

Google MapsとAmazon、YouTube、はてなを活用した歴史データベース

 クネヒト社http://knecht.jp/は2006年9月11日、Google Maps APIAmazonアソシエイト・プログラム、YouTubeはてなキーワードAPIを活用した「Knechtクロニクル」http://chronicle.knecht.jp/ のサービスを開始した。
「Knechtクロニクル」は、当欄の「Google Maps 活用の旅行関連サイトをチェック」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060728で紹介した「Webアプリケーションのハイブリッド化(複合化)あるいは複数のソースからコンテンツを組み合わせていくWebサイトやWebアプリのことを指す」Mashupサービスのひとつと言えるだろう。
 上部に表示されているスライダーバーの両端をドラッグして動かし、年代の幅を選択すると、左のメイン・メニューの窓に「年号」(暦年)と「国」を選択する画面が現れる。歴史上の出来事が Google Maps 上にバルーンとして現れる。バルーンをクリックすればTopicsにその出来事の簡単な説明が現れ、Videoで関連するビデオ(YouTube)、Bookで書籍(Amazon)、Wordではてなキーワードを閲覧できる。  
私のパソコン環境では、必ずしもスムーズに動かないが、今後の改善に期待したい。
 同社のプレスリリース http://knecht.jp/html/press/press20060911.htmlには、「当サービスにおいて、過去の歴史的出来事を、百科事典に記載された厳密なものではなく、一般市民が定義づけた映像や語彙と関連づける方針をとっているのは、わたしたちが生きるこの時代も、やがて過去として語られることになりますが、現代のわたしたちがその歴史的出来事について、どのような移ろいやすい感想や思想を持っているのか、を整理して提示することは、完全無欠の歴史書を作成するよりも意義深いものであると、クネヒトは考えるからです」とある。
クネヒト社は、このほかにも、ハザードマップ(治安情報の視覚化) セルフマッピング(行動計画)、Geocoding API(住所=>緯度経度)、クネゾン(Amazonと図書館の連携)などのサービスを提供している。

 歴史に関心のある方は、当欄の「ヨーロッパ王朝史を予習して、時間軸を遡る旅をしよう」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050608も参照していただきたい。
☆右上の写真は デンマークのフレデリクスボー城http://www.frederiksborgmuseet.dk/にて

地図で訪ねる歴史の舞台 世界

地図で訪ねる歴史の舞台 世界

Google“News Archive Search”で旅の思い出をたどる

古いものでは200年以上前の出来事まで遡ることができる、過去の新聞・雑誌記事データベース機能“News Archive Search”http://news.google.com/archivesearch?hl=enGoogle英語版で公開された。詳細は、プレスリリース(英文)http://www.google.com/intl/en/press/annc/archive_search.htmlで読むことができるほか、Googleで「ニュースアーカイブ検索」と検索すればinternet.comの「Google、ニュースアーカイブ検索機能の運用開始」http://japan.internet.com/ecnews/20060907/12.htmlなど関連記事が数多く見つかる。
 ニュースアーカイブ検索には多くのメディアが協力しており、TIME.com、Guardianなど無料でデータベースを提供するところと、記事のダイジェストを無料で提供し、記事全体は有料というところ、すべての記事に課金するところと3つのタイプがある。
Advanced archive search http://news.google.com/archivesearch/advanced_searchを使えば、記事の時期や情報源、言語などの絞り込みのほか、Priceでno price(無料情報のみと)選択することもできる。
また、“News Archive Search”には「Show Timeline」というボタンもあり、これをクリックすると、年代別に順を追って表示され、結果画面の左フレームからさらに、年代を絞り込むこともできる。結果画面の各項目の下部にあるRelated web pagesをクリックすると、その記事に関連する事項のWeb検索ができ、図書館や研究機関、Wikipediaなどの百科事典、個人のホームページなど多様な情報源に視野を広げることも可能だ。
アーカイブ検索は、旅の思い出をたどりたいときにも威力を発揮する。たとえば、過去のオペラ公演の批評を探したり、旅先で出会った大事件やイベントに関する詳細を探ったり、今はなくなった有名なレストランやフラメンコ・タブラオなどの評判を目にすることもできた。
 もちろん、個人的な興味や・趣味志向に基づく検索にも有効で、作曲家Gustav Mahlerの名をAdvanced 検索で1890-1911年、no priceと限定して検索すると、アメリカでの指揮活動紹介記事や1911年5月19日付の死亡記事などが出てきた。Orient Express、Wiener staatsoper KarajanTour de France(自転車レース)、Pink Floyd、Gustave Moreau(画家)、super Tuscan(ワイン)などと気のおもむくままに検索してみると、従来のウェブ検索では難しかった時系列での“知の探求”に画期的な役割を果たすことが分かってきた。

 なお、ウェブ上の過去の旅行記事や廃止になった旅行関連ホームページ、バックナンバーを公開していない旅のウェブ・マガジンなど、“絶版”状態のホームページを見てみたくなることがよくある。そのようなときに役立つのが以前取り上げたことのあるInternet Archive http://www.archive.org/Wayback Machineという機能だ。検索ボックスに見たいホームページのURLを入れると、限定条件はあるものの世界中のほとんどのホームページの過去の状態が見られるのだ。詳しくは、過去記事「タイムマシンのように過去のホームページを甦らせるサイト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20040428をご覧いただきたい。
☆右上の写真は ウィーン・グリンツィング墓地にある作曲家Gustav Mahler http://en.wikipedia.org/wiki/Gustav_Mahlerの墓(ヨーゼフ・ホフマン作)

おすすめウェブマガジン「今週のヨカッタ!!」ほか

自称“書き屋”下柳泰三氏の「今週のヨカッタ!!」http://bb.watch.impress.co.jp/cda/yokatta/というウェブマガジンの連載が面白い。これは、株式会社Impress Watchが運営する“Broadband Watchhttp://bb.watch.impress.co.jp/ というウェブマガジンで毎週木曜日に連載している記事だ。
 左フレームに並ぶバックナンバーを見ただけでも「地図上の投稿からお得情報をキャッチできるここまる」、「ローカルトピック検索実験を町歩きや旅行に活用しよう」、「iTunesを利用していろいろなサービスのPodcastingを楽しもう」、「好きなときに無料で動画が見られるブロードバンド放送サイト」、「情報や画像から台風情報を確認できるデジタル台風」など、旅にも役立ちそうな記事が目に入る。
昨日の記事では「アウトドアやビジネスで役立つ日本全国の地図が見られる『ウォッちず』」http://bb.watch.impress.co.jp/cda/yokatta/15021.html という記事があり、全国の25,000分の1地形図を自由に探し出して閲覧できる国土地理院の地図閲覧サービス「ウォッちず」 http://watchizu.gsi.go.jp/index.aspxが紹介されていた。国内旅行やサイクリングの計画を立てる際には大いに役立つだろう。
 地図画像をクリックすると,クリックした位置のおおよその経緯度座標を新しいページで表示するので、GPSで特定の地点を表わすデータを登録したり、3D地図サービス「Google Earth」などに経緯度を入力して地形を見るといった時にも活用できる。

当欄の関連過去記事:
「三次元映像ソフトとGoogle Mapsを結びつけた Google Earthhttp://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050727
「ふるさとをカラー空中写真で眺めて帰省した気分に浸る」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041207

「今週のヨカッタ!!」は、“Broadband Watch”のメールマガジンにも概要が掲載されるので、読み逃したくない人はメールマガジンhttp://direct.ips.co.jp/watch/index.aspを購読しておくとよいだろう。

 アイティメディア株式会社の“ITmediahttp://www.itmedia.co.jp/ウェブマガジン、メールマガジンhttp://www.itmedia.co.jp/mailmag/ともに愛読している。今日のトップニュースは「Boeing、機内ネットサービスを終了」だった。
ITmedia”+D Style の連載、麻倉怜士氏の「デジタル閻魔帳」http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/column/asakura.htmlも愛読している。「フルハイビジョンの真実」 http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0608/01/news038.htmlという記事では、デジタルハイビジョンテレビのパンフレットなどでも触れていない、地上デジタル放送とBSデジタル放送の画質の違いについても以下のように述べている。「残念ながら地上デジタル放送は帯域の関係で1440×1080iですが、BSデジタルではNHKWOWOWがすでに1920×1080iのフルハイビジョン放送を行っており、今年1月にはBS日テレがスロット増を帯域拡大に充ててフルハイビジョン化を実施しました」と書かれていた。道理で、BS、CSのハイビジョン放送に比べ地上デジタル放送のハイビジョンは感動が薄いはずだ。また、地上デジタル放送のハイビジョン録画はBSデジタルのハイビジョン録画に比べてハードディスクの容量を食わないことにも納得。
☆右上の写真は唐津城の古地図

知っておきたい地上デジタル放送―テレビ新時代

知っておきたい地上デジタル放送―テレビ新時代

フライトの位置情報等を表示するFlight Trackerの新顔

 航空機内のデジタル・マップと同じように、個々のフライトの地図位置情報や高度、速度を表示するサイトをFlight Trackerと呼ぶ。Flight Trackerについては、当欄やメールマガジン「海外個人旅行・特別講座」http://www.geocities.jp/euro747/cosmicback.htmlでも再三紹介してきたが、URLが変わったり便利なTrackerサイトが突如消滅したりということもよくある。そのようなときは、GoogleでFlight Trackerと検索してみるとよいだろう。
また、旅行リンクポータルJohnny JetのFLIGHT TRACKERS http://www.johnnyjet.com/Flight-Trackers.htmlのページにも数多くのFlight Trackerがリンクされている。
 Flight Trackerがどのようなものかを知るには、FlyteComm http://www.flytecomm.com/cgi-bin/trackflight  の左フレームにあるClick here to track a random flight! をクリックするとよい。本日、午前10時半に試してみたところ、ちょうど、アメリカ大陸から太平洋上空に出たばかりのニューヨーク発パペーテ行きのエアー・タヒチ3便が、高度や速度、機材、到着予定時刻などとともに図示された。
 昨日配信のJohnny Jet http://www.johnnyjet.com/メールマガジンがまた新しいFlight Trackerを教えてくれた。それは、FlightAware.com/live http://flightaware.com/live/で、他のFlight Trackerと違ってユニークなのは、現在飛行中のすべてのフライトが赤い点で図示されている点だ。覗いてみた時点では3,547機が飛んでいた。図示される範囲は、北米を中心に米連邦航空局のカバー範囲内で太平洋、大西洋の一部に及んでいる。
 通常のFlight Tracker機能は、左フレームのFlight Trackerに航空会社名とフライト・ナンバーを入れることにより利用できる。
 そう言えば、10年ほど前に何かで「24時間の任意の瞬間に飛行中の機上にある日本人の数は3万人前後」という記事を読んだ記憶がある。今なら、4万人以上だろう。

フライト手帳

フライト手帳