Google Maps 活用の旅行関連サイトをチェック

 ブログ情報ポータルBlogPeopleの「Google Maps / Google Earth 応用例」http://www.blogpeople.net/TB_People/tbp_3468.html のページは、「グーグルマップスGoogle Maps API)の応用例を見つけるのに役立つ。「Google AJAX Search APIGoogle Maps APIを組み合わせる」http://blog.fkoji.com/2006/06032341.htmlなどという最新技術の活用例が出ていた。
 アメリカの「Google Maps Mania」http://googlemapsmania.blogspot.com/の方は、より頻繁に応用例の情報が寄せられている。
 Google Maps Maniaには、Mashupという言葉がよく出てくるが、これはWeb2.0関連のキーワードで、「Webアプリケーションのハイブリッド化(複合化)あるいは複数のソースからコンテンツを組み合わせていくWebサイトやWebアプリのことを指す」そうだ。
いくつか、気になったものを紹介しよう。“Airplane pollution and Airport Parking Google Maps Mashups”http://www.terrapass.com/flight/flightcalc.htmlは出発地と目的地を検索ボックスに入れると、個人が飛行機を利用したときの二酸化炭素排出量を計算してくれるという環境コンシャスなサイトだ。
 “World Ballpark Tour”http://www.nearlygod.com/ballparks/は、北米と日本の野球場をGoogle Mapsを使って紹介するサイト。ナゴヤドームの上空からの写真などが見られる。
 “Koolyoom.com ”http://www.koolyoom.com/は、紛争が激化している中近東の難民たちの連絡掲示板として使えるように用意されたGoogle Maps応用サイトだ。
 “NYC Farmers' Market Finder!”http://www.nyccah.org/maps/farmers.phpは、その名の通り、ニューヨークで開かれているファーマーズ・マーケットの場所を探すのに役立つ。興味のある人はアメリカ農務省ファーマーズ・マーケットサイト“Agricultural Marketing Service Farmers Markets ”http://www.ams.usda.gov/ farmersmarkets/とともに覗いてみるとよいだろう。
“GeoWalk”http://www.geowalk.de/index.html?enは、Web2.0時代の申し子のようなサイトだ。Wikiや写真投稿機能FlickrGoogle NewsGoogle Mapを組み合わせている。地図上をダブルクリックするとバルーンが現れNewsやInformation、Photoなどを見ることができる。スイスのユングフラウをクリックすると、先日あったアイガーでの200万立方メートルに及ぶ岩山の崩落事件に関するWikipediaの記事に簡単にたどり着けた。
 “SalaryMap.com”http://salarymap.com/salarymap.cfmは、北米を中心とする職種別の給料を地図から閲覧できるサイトだ。パリなど北米以外の都市の給料に関する投稿も見られる。
 Google Maps の旅行分野への活用例については、当欄の「Google Maps API活用のユニークな地図連動サイト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050823も参考にしていただきたい。

Google Maps Hacks -地図検索サービス徹底活用テクニック-

Google Maps Hacks -地図検索サービス徹底活用テクニック-

ウェブ・マップの先駆者MapQuestとMap Machine

 10年近く前は、世界規模のウェブ・マップと言えばアメリカのMapQuest http://www.mapquest.com/ぐらいだった。2都市間のドライヴィング・ルートを図示するDriving Direction機能もMapQuestが最初に提供したものだったと記憶する。
 現在、Interactive Mapとしては、Google Maps http://www.google.com/maphp?hl=en&tab=wl&q=が高機能を提供するようになったので、MapQuest には近頃ごぶさただったのだが、旅行計画に活用できる便利な機能を見つけた。
ヨーロッパでその使用例を説明しよう。トップページのMapsの囲みの下にあるOutside U.S. & Canadaという青い文字をクリックして、国名をプルダウンメニューから選び、住所もしくは都市名を入れる。Italy Firenzeで試してみるとズームアップ可能なフィレンツェ県の広域図が現れる。地図の下のOnline Offersという囲みには、Firenze Hotels、Firenze Real Estate、
Jobs in Firenze、Schools in Firenze、New Homes in Firenze、Firenze Apartments、Flights to Firenze、Event Tickets、Firenze Motels、Extended Stay Hotelsといった項目が並び、それぞれの項目からフィレンツェにあるローカル・サイトを中心としたリンク集を開くことができる。フィレンツェに限らずホテルや長期滞在者向けのアパート、永住者向けのヴィラ、語学学校、仕事などを探すのに大変便利な機能だ。

 昔からある地図サイトとしては、アメリカのナショナルジェオグラフィック社の地図サイト Map Machine http://plasma.nationalgeographic.com/mapmachine/もヴァージョンアップを重ねて元気だ。地理的な興味からInteractive Mapを活用する向きには貴重だろう。

マイクロソフト社のWindows Live Local http://local.live.com/は、Google Mapsに対抗しようという意気込みが感じられる。地図上の検索窓にLnadmark(見どころ)名を入れると、そこを中心とした地図が開く機能が便利だ。ウィーンでRiesenrad(大観覧車)を検索すると見事にあの有名なプラター公園の観覧車を中心に据えた地図を見せてくれた。
☆右上の写真は フィレンツェ中央市場のチーズショップ

National Geographic Countries of the World: Italy

National Geographic Countries of the World: Italy

「Infoseek マルチ翻訳」が「欧州 5ヶ国語翻訳」を提供開始

 「楽天」のポータル・メディア事業カンパニーInfoseek のニュースリリースhttp://release.infoseek.co.jp/release/2006/0605.htmlによれば、「Infoseek マルチ翻訳」http://translation.infoseek.co.jp/ が「ポータルサイト初の『欧州 5ヶ国語翻訳』を提供開始。ワールドカップにちなみ、ドイツ語の関西弁翻訳も」とのことだ。
 「Infoseek マルチ翻訳」は、英語、韓国語、中国語の3言語に対応したテキスト翻訳、ウェブ翻訳が可能なマルチ翻訳サービスとして、2001年7月にサービスを開始していたが、今回のリニューアルで、新たに“フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語ポルトガル語”翻訳機能を備えし、8ヶ国語に対応した。「翻訳精度の向上や、お楽しみ機能として『関西弁変換機能』、文体の選択ができる機能など、大幅に機能を追加し、さらに便利にご利用いただけるサービスへと発展しています」とのことだ。
 日本で無料で簡単に利用できる翻訳サービスとしては、「エキサイトのウェブ翻訳機能」http://www.excite.co.jp/world/url/が先行していたが、これは、英語、韓国語、中国語の3言語対応にとどまっている。 
 「Infoseek マルチ翻訳」は、この機会に辞書の語数も大幅に増量し、たとえば英日翻訳の場合103万語、日英翻訳の場合113万語を収録しているそうだ。
 早速試しに、毎朝メール購読しているウィーンのドイツ語日刊紙Kurier http://kurier.at/の政治面記事をWeb翻訳してみた。固有名詞・政治用語を不得意としているようなので日本語訳は、支離滅裂。かろうじて概要が察せられるといった程度のものだ。不思議なことに「関西弁変換機能」で訳した方がより意味が通じた。通じると感じたのは、私が神戸に本籍を置く人間ということもあるだろうが、なによりもオモロイやんか。
ワールドカップ関連記事をドイツのスポーツ紙Sport Bild http://www.sportbild.de/などから関西弁に訳してみるのも一興だろう。
もちろん、フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語ポルトガル語のローカル観光局サイトやイベントガイド、交通機関サイト、現地新聞・雑誌、レストラン・ガイドなどを試してみるのもよいだろう。
資金力・技術力を活かしてGoogleにも「欧州 5ヶ国語日本語翻訳」を開発してもらい、Infoseekやエキサイトと競って、翻訳力を磨いて欲しいものだ。
関連参考記事:
Google検索エンジンがついに英語サイトの日本語翻訳機能BETA 版を公開」 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041120

翻訳に役立つGoogle活用テクニック

翻訳に役立つGoogle活用テクニック

Amazonの「なか見!検索」で旅の副読本を“立ち読み”

ラオスの織物に関するサイトを探していたら、Amazonの便利さに改めて気付かされた。
最初に、Googleで「ラオス 織物」と検索してみると、旅のヒントにもなる興味深いサイトがいくつか見つかった。
 「ラオス・タイの織物と旅」http://homepage1.nifty.com/fmac/index.htmは、ラオス、タイ、ミャンマーインドネシアの染織情報を総ページ数120に及ぶの豊富な記事と写真で紹介するホームページだ。ラオスの浮織、タイの絹緯がすり・シルク縫取織、ミャンマーの絹スカート、インドネシアの綿絣などを暮らしぶりと併せて詳しく紹介している。「アジア織物論」、織物との出会い旅で巡りあった100人を紹介する「布の風100人衆」、「アジア旅のみやげ」、「風景画像アルバム」、「アジアン雑学」などのコーナーもある。
 「布・織物を通じてアジアの世界を、その人々を、敬意をもって謙虚に水平な眼線で見たい」という思いで綴られた「ラオスの歩き方」など実際に役立つ旅行記事も豊富だ。
SHOKU「サバンの布」http://www.shokuintl.jp/index.htmというサイトには「ラオスの織物 夫婦で再興」http://www.shokuintl.jp/nikkeikara.htmという記事があった。
 京都にあるアジアンレストランキンカーオKin Khao のサイトの「テキスタイル」 http://www.geocities.jp/kinkhaoasia/textile.htmlのページも興味深い。
財団法人アジアクラブ(今年3月に解散)が発行していた月刊誌「アジアクラブマンスリー」のVol.27(ラオスhttp://www.asianclub.or.jp/monthly/28/katati27.htmlの「ラオス―伝統の再生と育成を担う女性たち」も読み応えがある。

 さて、Amazon http://www.amazon.co.jp/の話だが、以前から気がついていた本の中身を“立ち読み”できる「なか見!検索」の機能の便利さに改めて驚かされた。
 和書サーチ・ボックスに、「ラオス 織物」と入力し、GOボタンを押すと、検索結果リスト一覧の上部に「検索結果」と「なか見!検索結果」の2種類の選択ボタンが表示される。8冊並んだ「なか見!検索結果」をクリックすると、各検索結果の末尾に「『ラオス 織物』の本書中の引用ページについてはこちらをご覧ください」と表示があり、「こちら」をクリックすると、「ラオス 織物」についてふれたページをPDF形式で読むことができる。ただし、「『なか見!検索』は当サイトが出版社の許可を得た書籍だけが対象」となるので、関連記事のあるすべての本が読めるわけではない。

 Amazon によれば、「『なか見!検索』は欲しいと思っているまさにその本を、全文検索で探し出すことができる、画期的な検索機能です。以前は書籍タイトル、著者名、出版社名、トピック、ISBN、そして登録された関連キーワードのみから検索されていたのですが、「なか見!検索」では、本文中のあらゆる語彙・語句が検索対象となるため、従来の方法では検索結果に出てこなかった書籍も探し出すことができます」とのことだ。
 試しに、個人的興味から「オーストリア ワイン」(34冊)、「ヨーロッパ 鉄道」(315冊)、「ヨーロッパ 温泉」(101冊)といった「なか見!検索」を行ってみたが、面白くてつい時間を取られてしまった。旅を豊にするための“副読本”探しに欠かせない機能となりそうだ。
関連過去記事:「世界の刺繍と民族衣装に興味のある人へ」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051128

夫婦で暮らしたラオス―スローライフの二年間

夫婦で暮らしたラオス―スローライフの二年間

NTTレゾナントのgoo が提供する旅に役立つ2つの新機能

 NTTレゾナントhttp://www.nttr.co.jp/は、4月4日、インターネットポータルサイト「goo」で提供中のニュースコーナー「goo ニュース」http://news.goo.ne.jp/で、スクロール表示可能な世界地図と日本地図上にニュースの発生源を表示するとともに、ニュースをポップアップ形式で表示する試験サービスを、6月30日までの期間提供するとニュースリリースhttp://help.goo.ne.jp/info/n_release/n_060404.htmlで発表した。
 サービスの概要は、「gooニュース」で配信されている最新ニュース100件の中から、記事本文内にその発生源が記載されているものを、国毎(世界地図)、都道府県毎(日本地図)に振り分けて表示する。
 ニュースの発生源は地図上に赤い円で表示し、ニュース件数の多少を円の大きさで表す。ニュースは記事の見出しと配信時間、配信元がポップアップで表示される。ポップアップ表示方法には「オート」と「マニュアル」があり、「オート」選択時はポップアップが順次自動表示され、「マニュアル」選択時は地図上の赤い円をクリックすることでポップアップを表示させることができる。
 記事の見出しをダブルクリックするとニュース全文が別ウィンドウで表示され、ポップアップ右下の隅をクリックすると時間をさかのぼって記事の見出しを表示させることができる。また、表示モードが「マニュアル」の際は、複数表示させたポップアップを整列させたり、一括消去することも可能。
 地図右側のスクロールバーを上下させることで表示させているエリアの拡大、縮小が可能。地図を拡大表示したときは、地図左下の縮小地図をスクロールさせて表示エリアを移動させることが可能だ。
 地図左下の縮小地図をスクロールさせて表示エリアを移動させることも可能。また、地図右側のスクロールバーを上下させることで表示させているエリアの拡大、縮小が可能。
アクセス方法は、「goo」トップページhttp://www.goo.ne.jp/ から「ニュース」をクリックし、右フレーム中ほどの「ニュースマップβ版」下部の「日本地図」または「世界地図」をクリックするとよい。
 OSは、Windows 98 Me、2000、XPに対応。Macromedia Flash Player バージョン8以上が必要。JavaScriptActiveXコントロールの設定をON に設定する必要がある。
 一方、NTTレゾナントは18日、ポータルサイト「goo」で提供している辞書検索サービス「goo 辞書http://dictionary.goo.ne.jp/で、オンライン百科事典「ウィキペディアhttp://www.wikipedia.org/のデータを利用した検索サービス「フリー百科事典」検索を開始した(ニュースリリース  http://help.goo.ne.jp/info/n_release/n_060418.html)。
「goo辞書」は、和英、英和、国語、新語の各辞書から即座に検索できる辞書検索サービス。
 「ウィキペディア」は、誰でも無料で閲覧、編集することができるオンライン百科事典で、国際的プロジェクトとして、2001年1月15日に英語で開始され、現在では50以上の言語で提供されている。多くのユーザが記事を加筆・修正することで、常に百科事典としての質を向上させているのが特徴。2006年3月の時点で、全言語版通算では180万項目以上の記事が、英語版は100万項目の内容が作られており、日本語版については2006年の4月9日に20万項目を達成した。
参考過去記事:   
バーコードリーダーと携帯で詳細な観光ガイド」 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051227 
「gooが旅行情報収集にも便利な自然文検索機能を復活」 http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20051005
最後にAmerican Expressが発行する雑誌のホームページ“Travel + Leisure”http://www.travelandleisure.com/が28の旅行関連カテゴリーごとのベスト・サイトhttp://www.travelandleisure.com/articles/tls-top-28-web-sitesを選び出し、リンクを張って紹介していることをお知らせしておこう。「To make your life a little easier, we've picked the top 28 sites you need to know」と謳たってうたっており、カテゴリーとしては、Adventure、Budget Airlines、Ecotourism、Cruises、Cooking Classes、European Trains、Hotel Reviews、Spas、Theme Parksなどがある。ブックマークしておきたいサイトばかりだ。

Travel + Leisure's The Best of 2006: The Year's Greatest Hotels, Resorts, and Spas

Travel + Leisure's The Best of 2006: The Year's Greatest Hotels, Resorts, and Spas

フライト・ステータスを確認できるサイト ほか

 航空機内のデジタル・マップと同じように、個々のフライトの地図位置情報や高度、速度を表示するサイトをFlight Trackerと呼ぶが、その機能に加え、航空会社の特定の便の遅延状況やフライト・キャンセル、目的空港変更の発生状況などをチェックできる便利なサイトをJohnny Jet http://www.johnnyjet.com/メールマガジンが教えてくれた。それはFlightstats.com http://www.flightstats.com/というサイトで、Flight Tracker機能などは登録しなくても使えるが、 左フレーム上部のLog InからRegisterする(無料)とFlightStats forums 、Flight Status application、flight notification application 、airline & airport scorecardsなどの機能も使えるようになる。 カバー範囲はアメリカ国内とアメリカ発着の国際線だが、日本を飛び立ったJALのフライトなどもトレースできる。フライトの遅延状況をフライト・ルートごとに調べることもできるので旅行計画を練る際に遅延やフライト・キャンセル常習犯のフライトを避けるのにも役立つ。遅延状況は、15〜29分、30〜44分、45分以上と区分して表示し、航空会社ごとのオンタイム率なども表示できる。
過去の参考記事:
「Flight Trackerで個々のフライトの運航状況をリアルタイムにモニター」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041122
「管制塔とパイロットの交信をライヴで聴く」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20060222
なお、当欄左上の■[tool]をクリックするとインターネット活用“旅行電子ツール”に関する当欄の過去記事一覧が現れます。[海外旅行][国内旅行][Internet PC AV] など、他のカテゴリーも同様に過去記事を一覧できます。
New York Timesのウェブサイトhttp://www.nytimes.com/に昨日付で「For Travelers, a Way to Save More Dollars While Using Fewer Clicks」http://www.nytimes.com/2006/04/17/technology/17ecom.html?_r=1&adxnnl=1&oref=slogin&adxnnlx=1145333663-+8+UK/nqE6kB610aLeuKvwという旅行商品価格横断検索エンジンの効用を紹介するBOB TEDESCHI氏の記事が載っていた。最近の調査では12%のオンライン旅行商品購買者が横断検索エンジン(meta-search sites)を利用しているそうだ。Kayak、SideStep.comなどの横断検索サイトやExpedia、Orbitz.comなどの旅行販売サイト、AmzonやGoogleの旅行販売との関わりなどもリンクを張って紹介しているので最新のオンライン旅行販売状況をチェックするのにも役立つ記事だ。
 以前、「海外モバイラーに役立つホームページ Part 2」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050309で紹介した「旅先通信研究所」が、4月18日に海外でのインターネット接続を初心者にも簡単に解説した活用マニュアル「ロードウォーリアハンドブック」http://www.warrior.co.jp/rw_handbook.htmを発売した。発行元は城下工業株式会社http://www.warrior.co.jp/で、定価は1,800円(税別)だ。

ロードウォーリアハンドブック―GEAR for the MOBILE Professional

ロードウォーリアハンドブック―GEAR for the MOBILE Professional

アルプス社が次世代地図サービス・ベータ版を公開

 アルプス社http://www.alpsmap.co.jp/は、3月1日に次世代地図サービスの新しい可能性を提案する実験サイト、ALPSLAB http://www.alpslab.jp/を公開した。
 ALPSLABは、一般のインターネットユーザを対象に、Web上の地図を活用した新たな技術やサービス、仕組みを提案するアルプス社としては初の実験サイト。従来の地図の利用方法や、サービスイメージにとらわれることなく、新旧の技術と地図を使って、より便利で楽しく簡単に地図を活用できる技術、サービス、仕組みを、βプロジェクトとして公開していくという。
 ALPSLABの公開とあわせて、インターネット上に存在する様々な位置情報をマッピングするためのベースキャンパスとしてのフリースクロール地図ALPSLAB base(アルプスラボベース)」http://base.alpslab.jp/と、ブログ、Wiki、Webサイト等に、簡単に地図を貼り付けることができる「ALPSLAB clip!(アルプスラボクリップ)」 http://www.alpslab.jp/clip.html の2つのβプロジェクトを、同時に開始した。
 ALPSLAB baseは、インターネット上に存在する様々な位置情報のマッピングを目的としたフリースクロール地図。同時リリースされたALPSLAB clip!や、Yahoo!画像検索をはじめとした多種多様なコンテンツを、このALPSLAB baseというプラットフォームに集約し、表示、検索、RSS配信といった様々な機能を介して提供していくというプロジェクトだ。詳しくは、ALPSLAB baseの使い方http://www.alpslab.jp/base_help.htmlを参照のこと。
 ALPSLAB clip!の方は、ブログ、Wiki、Webサイト等に、簡単に地図を貼り付けることができるという。ALPSLAB baseで生成されるhtmlコードを、サイトにコピー&ペーストすることで、指定した地図画像を貼り付けるということだ。
ALPSLABの利用例はALPSLAB baseトップページ左フレーム下方の「最近の投稿」で見ることができる。
 □アルプス社プレスリリース「次世代地図サービスの新しい可能性を提案する実験サイト、ALPSLABを公開」http://www.alpsmap.co.jp/overview/letter/20060301/alpslab.html

詳細アトラス東京23区A4

詳細アトラス東京23区A4

Google Maps 活用の旅行関連サイトが盛況

Google Maps の旅行分野への活用例については、当欄の「Google Maps API活用のユニークな地図連動サイト」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20050823でふれたが、そこで取り上げたGoogle Maps紹介ブログを久しぶりに覗いてみた。
 ブログ情報ポータルBlogPeopleの「Google Maps / Google Earth 応用例」http://www.blogpeople.net/TB_People/tbp_3468.htmlのページでは、「 グーグルマップスGoogle Maps API)を使った世界地図で見る世界遺産ガイド」、「マップで見る手頃な田舎暮らし物件リスト 別荘・菜園付・売地 和歌山」、「グーグルスペース(Google Space)ヒースロー空港で公開」などの記事が見つかった。
 アメリカの「Google Maps Mania」http://googlemapsmania.blogspot.com/の方は、より頻繁に応用例の情報が寄せられている。最近のものだけでも、レストラン・マップ・ガイドの進捗状況を紹介する「Google Maps Restaurant Mashups」、格安航空券情報を地図上で見せる「Google Map the cheapest flight with FareCompare 」http://search.farecompare.com/search/myAirportMap?&departure=LAXトリノ冬季オリンピックを取り上げた「Winter Olympics Google Maps Mashups」、ロンドンの2地点間を行く地下鉄の最短ルートを割り出す「London Interactive Transit Google Map」http://www.brail.org/transit/london.htmlなどが記事になっていた。
Google Maps Maniaは左フレームの下方の「Archives」で過去記事を見つけることができる。また、サイト内検索も可能だ。

Hacking Google Maps and Google Earth (ExtremeTech)

Hacking Google Maps and Google Earth (ExtremeTech)

Googleの旅に役立つ特殊検索機能を2つ紹介

 今まで、通貨の換算をするときは164種の通貨を相互換算できるOANDA.com http://www.oanda.com/ をいちいち開いて換算していたが、日本版Google http://www.google.co.jp/の検索ボックスに“自然文”で質問しても簡単にレートが出てくることが分かった。友人の餞別に残っていたハンガリーの紙幣で1000フォリントをあげるとき、今、日本円でいくらになるか確認しておこうと思って使ってみて初めて分かった。「1000円をフォリントに」、「1円は何フォリント」、「1フォリントは何円」のいずれも有効だった。ちなみに1000フォリントは1,805円。1フォリントは0.5539円だった。Googleホームページの「Googleの特殊機能」にある「通貨換算」を見ると、「1000 円を米ドルに」、「ブラジルの通貨をマレーシアの通貨に」、「5 英ポンドを韓国のお金に」、「2.5 USD/ガロンを JPY/リットルで」といった設問もOKと出ていた。
 気になるのは表示される換算レートが何に基づくかだが、換算結果の下に出てくる「 免責事項を参照してください」を開くと「Google は、通貨換算機能で使用する為替レートの正確性を保証いたしかねます。実際に為替レートの変更によって影響を受ける取引を行う際は、現在のレートを確認する必要があります。 Google では、Citibank N.A. から提供される外国為替レートを同社の許可を得て使用しています。これらのレートは、情報提供の目的のみで使用され、予告なく変更される場合があります。実際の取引の際は異なるレートが適用される場合があり、Citibank は表示されているレートでの取引を提供するものではありません」と出ていた。
一方、米Google http://www.google.com/は、その検索ボックスに2都市の名前を入れると検索結果の最上位に、航空券価格検索ウィンドウを表示する機能を10月中旬に追加した。
「New York Chicago」と入れて検索すると検索結果一覧の最上位に「Flights from New York, NY to Chicago, IL Departing: 01/03 Returning: 01/10」と現れ、Search: の行に、Expedia Hotwire Orbitz Pricelineの4つのオンライン販売サイトへの検索キーが並んでいる。4つのうちどちらかを選ぶと、そのサイトに飛んで検索が始まるという仕組みだ。ほとんどの検索結果では Expedia Hotwire Orbitz Pricelineの4社への検索ボタンが表示されるが、現段階では各社からアフィリエイト収入等を得ていないという話だ。しかし、専門家の間では時間の問題で収益化を図るだろうし、それに乗ってくるオンライン販売サイトもあるだろうと言われているようだ。

都市の公共交通機関の電子時刻表やデジタル路線図の利用方法

個人旅行に必要なもので意外と探し出すのが難しいのが都市の公共交通機関や都市間の長距離バス、水上交通といった鉄道以外の交通機関の路線図や時刻表だ。
 路線図と時刻表さえ分かれば、鉄道、航空と合わせて旅のスケジュール作りがすべて自分でできてしまうことになるので非常に重要なインフォメーションだ。
 では、どうすれば路線図などを入手できるのだろうか。私は、せっせと各地の交通機関のサイトをブックマークしている。フィレンツェやウィーンなど自分が頻繁に訪れる街を中心にあらゆる交通機関の時刻表・路線図のホームページを都市ごとのブックマーク・フォルダの下に「交通」というサブ・フォルダを作って入れているのだ。
フィレンツェヴェネチア http://www.actv.it/english/home.php、ウィーンhttp://www.wienerlinien.at/やパリhttp://www.ratp.info/informer/anglais/index.php、ロンドンhttp://www.tfl.gov.uk/tfl/といった大都市は市内交通の電子時刻表が完備している。フィレンツェ交通共同体http://www.ataf.net/Default_EN.aspのように、駅から宿泊予定ホテルまでの公共交通機関の路線と、所要時間、料金などをルートマップとともに見せる高機能なものまである。
 しかし、フィレンツェからシエナサン・ジミニャーノなどの歴史遺産都市へ行くローカル・バス時刻表は半年に一度URLそのものが変わってしまう。もちろん、トップページをブックマークしておいて、その都度探せばよいのだが、そのトップのURLも頻繁に変わるので困ったものだ。とくに、英語ページはよく変わるようだ。こういうときは、その最新スケジュールを転載している“気の利いた”サイトを見つけておくと、こちらで探す手間がはぶけてよい。たとえば、フィレンツェの場合、ホテルBasileaの日本語サイトhttp://www.florenceitaly.net/nihongo/index.htmlが最新の空港アクセス時刻表やシエナなどへのバス時刻表を他の観光情報といっしょに掲載している。
一般論として、市内及び都市間交通のサイトの見つけ方を紹介しておこう。まず、ローカル観光局のサイトのTransportationのページをチェックすることだ。観光局のサイトになくても、市の公式ホームページにリンクしているケースも多い。
 パリのRATPなど 公共交通運営組織名などが分かっている場合はGoogleなどの検索エンジンで都市名と複合検索で調べてみるのが効率的だ。
 Googleなどの検索エンジンでTransportation+地名やMap+地名といった組み合わせで複合検索するという手もある。
 ローカルな検索エンジンを使ってみるのもよいだろう。アメリカの場合YAHOO!のDirectory > Recreation > Travel > Transportation http://dir.yahoo.com/Recreation/Travel/Transportation/ に公共交通機関や長距離バスのリンク集がある。同様に他の国のYAHOO!からもたどることができる。
 一番効率的なのは、世界中の交通機関を集めたリンク集を利用することだ。日本語では「旅行リンク」http://www.ryokolink.com/の「世界の鉄道・地下鉄」や「国・地域情報」から各都市の交通サイトを探し出すことができる。
 中でも、非営利でドイツの個人が運営する世界の都市交通のポータルUrbanRail.Net http://www.urbanrail.net/ が便利だ。大陸別の項を開くと地図が現れ、大都市の交通体系や事情、料金、リンク集、路線図、車両画像などが紹介されている。
公的なものでは、国際鉄道連合(UIC)のサイトの右フレームのWebsite directoryというページを開き、Public Transportのボックスにチェックを入れて「OK」を押すと都市公共交通に関するホームページのリンクが現れる。
 地下鉄に特化したものではSubway Navigator http://www.subwaynavigator.com/subway_site/eng/accueil/fset_subway.htmSubway Pagehttp://www.reed.edu/~reyn/transport.html が便利。Routes InternationalのBus Tram & Trolley http://routesinternational.com/buslines.htm、City Transit Links、Intercity & Chartersのページも世界の交通機関を網羅している。市電に特化したTram Ringhttp://e.webring.com/hub?ring=tramというサイトもある。
 欧州各国間を結ぶ国際長距離バスに関してはEurolines http://www.eurolines.com/ のサイトが役立つであろう。バス関係のグローバルなリンク集としてはBusWeb - Buses on the Web http://www.busweb.com/busweb.aspがある。

路面電車が街をつくる―21世紀フランスの都市づくり

路面電車が街をつくる―21世紀フランスの都市づくり

香港路面電車の旅―トラムには香港のすべてがみえる窓がある

香港路面電車の旅―トラムには香港のすべてがみえる窓がある

異国の街の番地入り精密地図の入手法 その2

ブロードバンドの世界的普及とパソコンの性能向上のおかげで、昔は重たくて動かなかったデジタル・マップが世界中の自治体のホームページ上で稼働し始めており、たいていは誰でも無料で利用することができる。旅立つ前に、ホテルやお目当ての観光スポットなどへの行き方を調べておくのに実に便利だ。
 たとえば、ウィーン市のWien Grafik Adresssuche http://www.wien.gv.at/wiengrafik/suche.htmというサイトでは、Adresseの欄に通りの名を入れ、Hausnummerの欄に番地を入れ、STARTボタンを押すとブロードバンド回線なら数秒で地図が現れる。
同じページの中央にあるウィーン全図の任意の場所をクリックして地図を開くこともできる。この方が早いし、2クリックほどで最も詳細な地図までたどり着けるだろう。
下段のPlanbreiteは縮尺で、250を選択すると1/1,250ほどの縮尺の地図が現れる。Planinhalteの欄では、通りの名入り、番地入り、公共交通機関路線図入り、サイクリングロード表示、一方通行路表示などを選択することができる。
トップページの右にあるGRAFIK HOMEという文字をクリックすると、薬局、医師、道路工事迂回路、女性のための地図など目的別の電子地図が並んでいる。KANIS という地図は、映画「第三の男」で有名になった地下水道の専門地図だ。
 Routensuchsysteme という項には、サイクリスト、ドライバー向けのナヴィゲーション機能がある。ウィーンのA地点からB地点まで行くときの詳細な道路案内とそのルートの地図上での描画機能もある。
このような世界各地の自治体のデジタル・マップ・サイトを探すにはGoogle検索エンジンhttp://www.google.com/のウェブ検索やイメージ検索で「地図+地名(双方とも現地語で)」という複合検索を行うと容易に見つかるだろう。
 すでに、当欄で紹介したフランス・テレコム系のShops by street http://wfc.pagesjaunes.fr/rc.cgi?lang=enやViaMichelin http://www.viamichelin.com/、スイスの国際放送局SwissInfo http://www.swissinfo.org/sja/swissinfo.htmlの日本語総合情報ポータルにある「インタラクティヴ地図」など“民間”のデジタル・マップもブロードバンド環境下で使ってみると実に快適に動く。

2万5000分の1地図―デジタル化時代の地図

2万5000分の1地図―デジタル化時代の地図

The Power of Maps (Mappings : Society/Theory/Space)

The Power of Maps (Mappings : Society/Theory/Space)

異国の街の番地入り精密地図の入手法 その1

 自分のこだわる異国の街の旧市街を路地裏や抜け道に至るまで知り尽くしたいと思ったら、外国の市役所で発行している土木工事用の地図が一番である。この地図には、すべての建物に番地が入っており、旅から帰って住所をもとに正確な位置を割り出したいときなどに大変役に立つ。もっとも詳しいものになると500分の1という縮尺もある。地図上の1センチが実寸の5メートルであるから、一つの建物がマッチ箱ぐらいの大きさがある。 このような詳細な都市地図の存在を知ったのは、1986年頃のこと。今はミュージアム・クォーターhttp://www.mqw.at/jp/(日本語サイト!)と呼ばれるようになったウィーンの4つの美術館やホール、レストランなどが集まる建物Messepalastの中庭でのことだった。元々、ハプスブルク家の“厩舎宮殿”だったところで、当時は見本市会場として使われていた。
 その中庭で、ウィーン大学の建築科の学生が建築調査のフィールドワークに使っていたのが番地入りの詳細地図であった。「これはガイドブック作りの強力な武器になる」と直感し、即座にどこで買えるのかを聞き出した。幸いにも近くの市庁舎別館にあるVermessungsamt(測量局)で買えることが分かりすぐにその足で買いに出かけた。そこには、不動産登記用や防災用、地下工事用などさまざまな用途別、縮尺別の地図が数多く揃っていた。
 以来、パリやローマ、フィレンツェ、ベルン、香港と20都市ほどのこの種の地図を買い集めた。最も詳しいものになるとパリのように500分の1という縮尺もあった。地図上の1センチが実寸の5メートルであるから、一つの建物がマッチ箱ぐらいの大きさがある。
 最初は、ガイドブックの物件の確認や取材を終えて帰国後に新たなホテルやレストランがオープンしたときに図示するのに活用していたが、そのうちこの白地図を持って古都を旅し、建築やマンホール、噴水、銅像、郵便ポスト、風変わりな店やバーといった発見を4色ボールペンで色分けして書き込んで、自分だけのマップガイドを作るのが趣味になってしまった。
スイスのジュネーヴで市役所に行って地図を買おうとしたら、こちらのガイドブック作りの熱意を買ってくれて、「ガイドブックでの地図使用を許可する」というお墨付きをただでくれた上に、スイス各都市の測量局の紹介状まで書いてもらうことができた。地図作製の現場も見せてもらったが、当時はコンピューター化しておらず、20人程のスタッフが大きな製図板に張り付いて作業をしていた。
イタリアの某都市の測量局で地図を購入しようとしたときは、「いちいち複写を取ることになるので1週間後に取りに来い」と言われた。「明日にはローマを離れるので、なんとかしてもらえないでしょうか」とお願いすると、ニヤリと笑って「領収書無しでもいいか?」と聞いてきた。その頃には“イタリア人気質”がだいぶ分かってきていたので、即座に「領収書なんかいりません」と叫んだ。すると、「3時間後に取りに来い」と言われた。つまりは、彼ら公務員の小遣い稼ぎに協力したわけだ。
これらの地図は、「ウィーン旅の雑学ノート」や「フィレンツェ旅の雑学ノート」を書くときに大いに役に立った。しかし、この種の地図の入手はお役所相手だけにその国の言葉ができないと容易ではない。また、最近は、都市の再開発などが増え、最新版を用意しないと役に立たない都市も多い。
そこで、このような地図がインターネットで閲覧できる時代が来ないものかと常に思っていたが、ブロードバンドの普及でようやくデジタル・マップのウェブ公開が実現してきたようだ。
☆右上の写真はウィーンのミュージアム・クォーターhttp://www.mqw.at/jp/

地図で知るヨーロッパ (平凡社エリア アトラス)

地図で知るヨーロッパ (平凡社エリア アトラス)

世界がみえる地図の絵本

世界がみえる地図の絵本

インターネットを駆使しフライトを追尾する

 小さい頃からの“飛行少年”である筆者は、空港でフライトの離発着を見ているだけでも幸福感に浸れてしまう。
 飛行機ファンの願いのひとつは、地球上のすべての民間航空機のフライト状況をアメリカの戦略空軍情報センターのモニター画面のようにインターネット上で見ることができることだろう。しかし、この願いも徐々にかなえられるようになってきた。アメリカ連邦航空局(FAA)http://www.faa.gov/のレーダー・データ等を活用して、アメリカ上空ばかりか太平洋、大西洋の上空を飛ぶフライトの大半もインターネットを通じてモニターできるようになったからだ。
 このような、航空機内のデジタル・マップと同じように、個々のフライトの地図位置情報や高度、速度を表示するサイトをFlight Trackerと呼ぶ。Flight Trackerについては、当欄の「Flight Trackerで個々のフライトの運航状況をリアルタイムにモニター」http://d.hatena.ne.jp/Europedia/20041122の記事も参考にしていただきたい。
昔、World Aviationというホームページがあり、Flight Trackingでアメリカや(一部)太平洋、大西洋の上空を飛んでいる民間航空機の飛行状況をデジタルマップ上でモニターできたほか、そのLIVE ATCのページをクリックすると北米やオーストラリアの管制塔とパイロットの交信がライヴで聴けた。夜間これを聴きながら仕事をしていたこともある。ときおり、急に聞きやすい英語に変わるとこれがJALパイロットだったりした。
 また、World AviationのAirpot Webcamsには主要空港に置かれたカメラのリンク集があり、チューリッヒ空港の場合、11カ所のゲートに備えられたカメラを自分で角度やズームを変えて動かしてみることもできた。
 9.11の同時多発テロが発生したときにも、アメリカの主要空港の管制官パイロットの会話をウェブで生中継しているLive ATCを聴いたが、日本時間の9月12日0:30にはいくつかの会話が傍聴できたが、01:00頃には、連邦航空局の飛行停止命令に伴い飛ぶ飛行機もほとんどなくなり、中継は停止あるいは無言状態が続いていた。
World Aviationのようなサイトが新たにできていないかと、久しぶりにサーチしてみると。まず、Live Air Traffic Control http://www.futurastudios.com/atc.html というサイトが見つかり、航空管制官のライブ音声や空港のライブ・カメラ、レーダー・サイト、FLIGHT TRACKERなどのサイトを多数リンクしていた。一例を挙げておけば、Northeast Atlanta Womac1 Macey Arrival http://atcmonitor.com/というようなサイトだ。
 これらのサイトをひとくくりで“Air Traffic Control(ATC)”と呼ぶが、特定ジャンルのリンク集“Webring”に、Air Traffic Control Webring http://users.forthnet.gr/ath/mpang/wrframes.htm というATCファンの宝庫が見つかった。そのList of Sites in ATC Webringのページを開くと数多くのAir Traffic Controlが見つかった。時間がないので多くは見ていないが、見始めると眠れそうにもない。

航空管制室〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

航空管制室〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

航空管制の科学―飛行ラッシュの空をどうコントロールするか (ブルーバックス)

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航空管制のはなし (交通ブックス)

航空管制のはなし (交通ブックス)

Google検索エンジンの旅行情報検索応用例

 今回は、当欄で取り上げてなかったGoogle検索エンジンの旅行情報検索応用例と“小ワザ”について述べよう。
Google英語版http://www.google.com/ のWeb Search Featuresというページhttp://www.google.com/help/features.htmlには、Travel Informationというページがあり、"sfo airport"というように空港の3レター・コードにairportという単語を加えて検索すると空港の離発着の遅延や閉鎖状況、空港周辺の天気予報が出てくるという説明がある。実際には、空港のホームページなどその情報を表示しているサイトを検出してくることになるのだが、使ってみると便利なことが分かる。
 なお、空港の3レター・コードや都市コード、航空会社の2レター・コードなどを調べるにはaero-net http://www.joy.hi-ho.ne.jp/aero/ の「Aviation Link世界の航空会社検索」に航空会社名・コード・国名による検索機能がある。海外のものではその名もairportcitycodes.com http://airportcitycodes.com/ が使いやすいようだ。
 さらにGoogle Travel Informationには、"United 134" というように航空会社名とフライトの便名を検索するとTravelocity、 Expedia、fboweb.comなどのサイトに飛び、航空機の位置を示すデジタルマップや到着予定時刻、使用ゲートやターミナル、バゲージクレームのターンテーブル番号などが表示されるという機能もある。ただし、対応範囲はアメリカとその周辺に限られる。
Google英語版でよく使うのは、海外の小都市や寒村への行き方を調べるというケースだ。Googleで「その地名+最寄りの拠点都市の地名」で検索すれば、たいていは行き方を教えてくれるサイトが見つかる。
また、Google検索エンジンのイメージ検索も地図を探し出すのに便利だ。「欧文地名+Map」というイメージ検索を行えば、相当小さな街でも地図や画像を含んだサイトを探し出してくれる。
 このような典型例として「(イタリア南部)プーリアのPeschiciにいきたいのですが〜」という質問のケースを紹介しよう。、Peschici Pugliaと一年ほど前にこの検索をやったところWorkshop on Numerical Methods for Evolutionary Problems http://pitagora.dm.uniba.it/~mazzia/workshop/peschici/luogo.htmlというPeschici で過去に開かれたワークショップの招集案内のページが出てきて、英語で次のような内容の記述が出てきた。「80キロ離れたSan Severo の国鉄駅から支線"Ferrovie del Gargano" (私鉄)で最寄りのPeschici-Calenelle駅まで行くことができる」と。Googleの検索結果には、このほかにもPeschiciのホテルなどのサイトが数多く見つかり、個々のサイトにはパブリック・アクセスも出ていた。
 さらに、Google で Peschici Bari Busと検索すると遠く離れたボローニャからのバス時刻表が見つかった。
フィレンツェから世界遺産都市であるSienaやSan Gimgnanoまで行くローカル・バスの時刻表を調べるときなどにも使える。Google で「FIRENZE  SAN GIMIGNANO bus」と検索すればたいてい見つかるはずだ。検索してみるとSAN GIMIGNANO.netのBus Timetable http://www.sangimignano.net/bus/などいくつかのサイトが見つかった。
 自分が行きたい土地や博物館などのVirtual Tourを探すにはGoogle英語版で「Virtual Tour 地名」で検索するとよい。試しに「Virtual Tour Barcelona」と検索してみると何百というサイトが見つかった。
ITの進展に伴い、今後続々と画期的な検索エンジンやその追加機能が登場してくることは間違いない。そのような最新情報に敏感でいたい人は、SEO検索エンジン最適化)業界の動向をコラム、メルマガなどで情報提供する検索エンジン対策情報専門のポータルサイトSEO-ch http://www.seo-ch.jp/ をブックマークし、その「ニュース」をチェックておくとよいだろう。
☆写真は シエナのカンポ広場に佇むサイクリスト
【参考情報】総展示数1000台以上。スポーツ&ブランド自転車最新モデルが一堂に揃うという「サイクルモード2005」http://www.cyclemode.net/幕張メッセで11月12、13の両日、インテックス大阪 で11月19、20の両日開催されます。

使い方によっては旅行計画に役立つTravelToolbar

オランダで70年代に産声を上げたディスカウント・チケット販売の老舗ETN(European Travel Network)http://www.discountairfares.com/のホームページは、DiscountFlights.com http://www.etntelephone.com/discountflights/など世界中のディスカウント・チケット検索が可能なページを始め多様な旅行計画支援機能の“子ページ”を持っている。
 久しぶりにこのページを開いたところ TravelToolbar.com http://www.etn.nl/traveltoolbar/というページを見つけた。これは、自分のパソコンに旅行に特化したツール・バーをインストールするためのサイトだ。私自身は、Googleツール・バーを活用しているので、インストールする気はないが、インストールしなくても、度量衡換算、両替、天気予報、電源、国際電話、フライト・トラッカー、電子地図、カレンダーなど旅行計画に役立つトラベル・ツール(旅に役立つ電子文具)のリンク集として活用することができる。
なお、ETNの多様な“子ページ”の全貌を見るにはComplete listing of everything on the ETN websites http://www.discountairfares.com/complete.htm を開くとよいだろう。
☆写真は マンジャの塔から見下ろしたシエナのカンポ広場