海外でチーズを味わい尽くすのに役立つ多様なサイトを紹介

 292名の「その道のプロ“ガイド”」がナビゲーションする総合ポータル&検索サイト『All About Japan』の「チーズの基礎知識」http://allabout.co.jp/gourmet/frenchcuisine/subject/msubsub_FrenchCheese.htm には「ワインとチーズの関係」やチーズ・ショップのサイトなどがリンクされている。
 Food's-Foo http://www.foods.co.jp/ は、万人共通の話題である「食」をキーワードにさまざまな情報を掲載する「食の総合サイト」。「レシピ・サーチ」では、「アジア・エスニック」などのジャンル別や「メインディッシュ」などの料理タイプ別、「スパイス・ハーブ」などの食材別で検索できる。「カクテル」では、ジン、ウォッカなどベース別でカクテルを調べることもできる。とくに、「Cheese Mart」にある「Cheese Meets Wine」は海外で出会うチーズとワインの相性を知るのに大変役立つ。
 HIS World Navigation System 旅行情報 海外支店便りhttp://www.his-j.com/navi/info/rom/rom01.htmにも、「イタリアを食べよう チーズ−フォルマッジョ−」という面白い記事が見つかった。
 “理想を追求する輸入者直営のチーズ専門店”「チーズマーケット」http://www.cheesemarket.jp/index2.htmlのホームページにも仕入れのために出かけるヨーロッパ旅行から得たフレッシュな現地情報が溢れている。「ユーロの旅と知恵」や「フランス訪問レポート」「イタリア食材」「オリーブオイル」などが読み応えある。
 なお、当「Europedia インターネット・トラベルNEWS」には各項目の小見出しにある■ [料理と酒]のような文字をクリックすると[料理と酒] に関するバックナンバーが見られるという機能がある。
☆右上の写真はフィレンツェのレストランDINO http://www.ristorantedino.it/ のペッコリーノ・チーズ三種盛り合わせ 6.5ユーロ

世界のビールとリキュール・スピリッツに関するデータベース

 世界のビール データベースという副題の付く「びあなび」http://www.bbj.ne.jp/beernavi/dataarea/beerdata/ は、世界各地の700種近いビールを国別、アルコール度数別のほか、さっぱり系、苦み系、熟成系、黒系などテイスト別に検索・表示出来る便利なサイト。ビールのボトル画像も表示され、詳細情報をクリックすると拡大写真などが開く。記事中のピルズナー、ラガーなどのビール関連用語をクリックすると解説記事が開くといった工夫もされている。日本の販売代理店も記されているので、ビール・ファンが旅立つ前に予習しておくのにも役立つ。
 「サントリー ホームページ」http://www.suntory.co.jp/の「知る・楽しむ」のコーナーには海外旅行にも役立つ情報が満載されている。とくに、「お酒・飲料大事典」が参考になる。ウイスキーやワインの基礎知識から、カクテルのレシピ、お酒のQ&A、酒の用語集、酒に関する正しい知識など、アルコールに関することはほとんど網羅されている。「リキュール・スピリッツ・カクテル」の 分類ページは海外で食前酒や食後酒を頼むときに大いに参考になる。多彩な酒類情報源への「リンク集」も充実。
☆右上の写真はウィーン市内のリキュール博物館

青空市や蚤の市、農産物市に関する総合情報サイト

  Openair-Market http://www.openair.org/は、青空市や蚤の市、露店、ファスト・フード、農産物市に関する総合情報サイト。Open-air markets on the Webのページにはムンバイやイスタンブールのバザール、パリの蚤の市、寿司屋もあるシドニーの魚市場、タイの水上市など、旅行者が覗いてみたい“市”が地域別に網羅されている。大道芸やストリート・フェスティヴァルなどのページもある。Research on Street Marketの項では市場に関する雑学やミニコミもリストアップ。
☆右上の写真は エストニア タリン市の城壁下に並ぶセーター市場

旅先でワインを楽しむために役立つホームページ(国内編)

   日本語のワイン関連リンク集としては、専門家がガイドするテーマ別情報サイトAll About Japan http://allabout.co.jp/gourmet/wine/ のワイン・ページが分かりやすい。このほかにも、Yahoo JAPAN! のワイン・ページhttp://www.yahoo.co.jp/Society_and_Culture/Food_and_Drink/Drinks_and_Drinking/Alcoholic_Drinks/Wine/や世界のワインリンhttp://www.taiyonet.or.jp/waiwai/WineLink.htmlも役立つだろう。
  各国のワイン・ツアーや旅行記などはGoogleの日本版で「地名 ワイン 旅行」などと検索すれば驚くほどの数のサイトが見つかるはずだ。
ワインツーリズム情報サイトVisi-Vin http://www.visi-vin.com は、海外ワイナリー訪問のノウハウを提供するサイトだ。フランスを中心にワイン産地ごとの案内ページが設けられ、ワイン関連のトピックスや訪問可能ワイナリーリスト、現地関連リンク、レストラン、ホテル、ドライブルート、ワイン・ショップ、ワイン博物館が紹介されている。FAQや掲示板、書籍雑誌紹介のページも充実。Linksのページには日本語サイトを中心にワイン・テイスティングの旅に役立つホームページがリンクされている。
 個人的には、岩手県大迫町の山奥にあるヴィノテーク・オーストリアhttp://www.edelwein.co.jp/05vino/index.htmlという第3セクターが運営するワイン博物館兼ショップのサイトもよく拝見している。約130種類、30,000本のオーストリア・ワインを貯蔵・試飲・販売しており、インターネットでの注文も可能で、時折り、バーゲン・セールも行っている。オーストリア・ワインが大好きな私は、この山奥に訪ねて行き1,050円で30種類ものワインを試飲させてもらうという至福の時を過ごしたことがある。
☆右上の写真はウィーン市内のワイナリーMayer(ホイリゲ)での試飲風景

旅先でワインを楽しむために役立つホームページ(海外編)

  Robert Parker Online http://www.erobertparker.com/welcome.asp は、著名なワイン評論家でThe Wine Advocate誌を発行するRobert Parker氏のホームページ。有料会員向けのコンテンツやワイン・データベースもあるが、MORE INFORMATION欄など無料で利用できる情報も豊富。とくに、色分けと数値による分かりやすい表示で見やすく世界的に評価の高いVintage Chart(左フレーム下方)は旅立つ前にプリントアウトや携帯端末にダウンロードしておくと便利だ。EducationとCommercialに分類したワイン・リンク集も貴重。
  Wine Spectator http://www.winespectator.com/ は、アメリカで出されている有名なワイン雑誌のホームページ。Travel欄のHotel/Resort Searchにはワインファンへのおすすめの宿が紹介されており、Destinationには各地域のワイン記事がストックされている。また、Library(Archives)には各地のおすすめワイン・レストランなどのデータがそろっている。当たり年のVintage Chartも海外旅行に必携。
 個人的には、パリのワインショップ・チェーンNICOLAS http://www.nicolas.tm.fr/のサイトもおすすめだ。プライス・リストやNICOLASが展開する WINE BARのページはパリに行く前にじっくりと見ておくことにしている。
ワインに関するポータルサイトとしてはWine About.com http://wine.about.com/、Into Wine http://www.intowine.com/、Wines.com http://www.wines.com/ 、Wine Lovers' Page http://www.wineloverspage.com/などがある。
☆右上の写真はフィレンツェの立ち飲みワインバーFratellini

生鮮食品市場や蚤の市、青空市の総合情報サイト

  Openair-Market http://www.openair.org/(英語)は、青空市や蚤の市、露店、ファスト・フード、農産物市に関する総合情報サイト。Practical information のOpen-air markets on the Webのページにはムンバイやイスタンブールのバザール、パリの蚤の市、寿司屋もあるシドニーの魚市場、タイの水上市など、旅行者が覗いてみたい“市”が地域別に網羅されている。大道芸やストリート・フェスティヴァルなどのページもある。Research on Street Marketの項では市場に関する雑学やミニコミもリストアップ。
  ヨーロッパ在住主婦リングへようこそhttp://users.skynet.be/mimomimo/ring.htmlは、海外赴任や国際結婚などでヨーロッパに住んでいる主婦の71に及ぶ手作りホームページをつないだ友達の輪“リング”だ。「海外での暮らしを、主婦の目から見た現実的なお話、生活情報などが盛りだくさん」なのはもちろんのこと料理関連記事もさすがに豊富。市場やスーパーでの買い物の苦労談も面白い。各国の主婦の労作サイトの周遊は「参加サイト一覧」から始めるとよい。今後も輪の広がりを期待したい。
  国際協力事業団(JICA) 国別生活情報http://www.jica.go.jp/ninkoku/index.htmlは、主に開発途上国へ赴任するJICA関係者向けの現地情報だが、一般の旅行者にも役立つ情報の宝庫でもある。更新頻度は高くないので速報性は少ないないが生活や長期滞在に役立つ情報を網羅しているのが特徴。たとえば、インドに関しては治安や緊急時の心得、風俗習慣、衣料、住宅、医療、通信、社交、交通事情、地方都市情報、教養・娯楽などガイドブックにはない情報を網羅している。食生活の項には市場やスーパーでの取扱品目も掲示

海外発信のレストラン情報サイト

海外で出されている旅行、グルメ、ワイン関係の雑誌やガイドブックのウェブサイトも旅行者にとって貴重な情報源だ。こられの多くのサイトが料理の種類や予算、地域による検索が可能となっている。代表的なものとしては、ViaMichelin http://www.viamichelin.com/、Fodor's http://www.fodors.com/、Arthur Frommer's http://www.frommers.com/、Time Out http://www.timeout.com/、Gault Millau(France) http://www.gaultmillau.fr/、Guide Gault Millau(Germany) http://www.gaultmillau.de/、Gayot http://www.gayot.com/、Concierge.com http://www.concierge.com/、Epicurious http://eat.epicurious.com/restaurant/、Wine Spectator http://www.winespectator.com/、FoodTourist.com http://www.foodtourist.com/などが挙げられる。
中でも、有名なレッド・ガイドのコンテンツを惜しげもなく公開し、欧州40カ国のレストラン情報を網羅したViaMichelinが秀逸だ。レストランを検索してから周辺のホテルや見どころを地図上で表示したり、逆にお目当ての美術館や予約の出来たホテルの近くのレストランを地図上から選ぶ機能もある。また、登録(無料)をすれば、MY VIAMICHELINというスペースに自分の旅程に合ったオリジナル・ガイドブックを作り上げていくこともできる。

「ぐるなびご当地グルメ海外版」がさらに拡大

  「ぐるなびご当地グルメ海外版」http://www.gnavi.co.jp/world/ は3月に引き続きこの6月3日に、7か国14都市約600店舗を追加した。追加された都市は、ボストン、ラスベガス、バンクーバー、パリ、バルセロナ、フランクフルト、ミュンヘンジュネーヴアムステルダムブリュッセルアテネ、上海、プーケット島、バリ島。
  また同時に、期間限定でアテネオリンピックに向けて「アテネ特集」ページhttp://www.gnavi.co.jp/world/athens2004/を設け、アテネの都市情報や食文化などをウェブマガジン風に紹介している。

異国の料理を事前学習するのに最適なレシピ・サイト

  クックパッド http://cookpad.com/ は、画像付の日本語料理レシピを7万種以上掲載し、月間100万人以上の訪問者があるという人気サイト。フレンチやイタリアン、中華、アジアンなどの項目分けのほか、「オランダ」「ハンガリー」といった国名や異国で出会った食材名、料理名での検索もできる。旅先で味わった料理を我が家の厨房で再現してみたくなったときに頼れるサイトだ。
  アメリカのEPICURIOUS http://eat.epicurious.com/ は、THE WORLD'S GREATEST RECIPE COLLECTIONという副題の付いたレシピ・サイト。Advanced Searchという検索機能では世界各地の料理を地域別で選んだり、前菜、メインなどのコース別の選択、主要食材別・調理法別のレシピ選択ができる。Restaurantのページからは世界各地のおすすめレストランの検索も可能。GourmetのGood LivingページにはChristmas in Alsaceなど旅心を誘うグルメ旅行記事のバックナンバーを掲載。
  旅の食欲魔人http://mariboo1214.hp.infoseek.co.jp/ は、「旅先ではその国の食文化に触れるべし!」をモットーにするサイト。インド、ネパール、タイ、ラオス台北、シリア、ヨルダン、エジプトなどアジア・中近東を中心とした旅で出会った料理が豊富な写真とともに紹介されている。日本でも手に入る素材でなるべく本物の味に似せて作る簡単料理法を紹介する「なんちゃってクッキング」のページが食いしん坊の役に立つ。
  亜細亜料理を楽しむ会http://www.geocities.co.jp/Foodpia/8400/index.html は、アジア料理を食べたり作ったりして楽しんでしまおうという50人ほどが集う会のホームページ。地域別に分類された画像付レシピ集は「インド・ネパールパキスタン系」だけでも40種の料理が紹介されている。「おすすめのお店」には食べる会で訪れた店を中心に日本ばかりか現地の店も写真入りで紹介されている。掲示板には会員が撮った写真を集めた「アジア料理アルバム」もある。アジアに旅立つ前にぜひ味わっておきたいサイトだ。
  外国の家庭料理 http://www.intio.or.jp/yoyo/ は、日本在住の外国人家庭で日常的に作るポピュラーな家庭料理の作り方を画像入りで紹介するホームページ。レシピはロシア、エジプト、英国、ハンガリーブルガリアユーゴスラビアチェコ、インド、パキスタン、マレーシア、ロシア各国の主婦が、日本で手に入る素材を使って一般の日本人でも作れるように配慮して構成されている。また、できる限り自国の味に近い料理法を紹介されているので、現地の味を予習するのにも役立つだろう。
  マンジャーレベーネ日本語版 http://www.mbjapan.com/ は、イタリアの料理研究家マリナ・ニーダム女史がレシピを紹介している人気料理サイトの日本語版。「グレイトシェフ」では旅で訪れたくなる著名レストランを有名シェフのレシピ入りで紹介しており、「ワインのコーナー」ではワインの基礎知識のほかワインツアーを紹介するなどイタリアの旅に役立つ情報が満載されている。映画に出てきた思い出のひと皿を再現する「シネマレシピ」や愛の魔力を発揮する?「恋人たちのレシピ」も必見。

日本で現地のオリジナル料理を味わって旅立とう

  「海外旅行に出かける前に旅行先の料理を日本で味わっておくと現地で戸惑わずに済むばかりではなく、旅先の食文化とそれを通じて見えてくる現地の素顔の姿を大いに楽しむことができる。
 そのためには、現地の味を妙に日本ナイズしないで頑固に守っている店を知る必要がある。できればついでに、現地で修行したシェフの居る店で味わい、そのシェフが修行した現地のレストランやおすすめの店なども教えてもらいたい。また、現地風のメニューを使っていれば、旅行中にメニューを読み解くのにも役立つだろう。もうひとつ肝心なことは高級店であれ大衆食堂であれ現地並みの価格であってほしいという点だ」という記事をメールマガジン「海外個人旅行・特別講座」101号http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/cos100124.htmlに書き、いくつか個人的お気に入りの店を紹介させてもらった。
  この記事を書くきっかけになったのは、私の友人が練馬区江古田にオープンしたウィーン料理の店「パパゲーノガルテンhttp://homepage3.nifty.com/papa_garten/を紹介させてもらうためだった。実は、シェフはしばらく不在だったが、この5月からふたたびパパゲーノ・ガルテンに復帰した。
  オーストリア料理と呼ばずにウィーン料理と呼ぶのは、ハプスブルク家の広大な版図の料理がウィーンをるつぼに融合・洗練されていったからだが、この店ではその版図のボヘミアハンガリー、北イタリア、旧ユーゴスラヴィア諸国の料理の一部も味わうことができる。
 シェフはウィーンに現存する最古のレストラン“グリーヒェンバイスル”で6年間修行した田中成夫氏で、手作りのアップルシュトゥルーデルなどのウィーン・ケーキも賞味できる。
 また、ウィーンの新酒を飲ませる居酒屋“ホイリゲ”を思わせるテラス席もあり、ウィーンにいる気分でオーストリア・ワインを味わうことも可能だ。
「101号」当時はなかった店をひとつ追加しよう。渋谷の道玄坂の麓にこの4月にオープンしたリストランテ・ピッツエリア「テスタ・マッタ」http://www.testamatta.info/open.htmlだ。本格的なイタリア料理とワインを満喫することができる。とくに、グリル肉料理と薪で焼くピッツアがおすすめ。ホームページも食欲をそそる。
☆右上の写真は「パパゲーノガルテン」の田中成夫シェフ

フィレンツェにあるあまり知られたくないトラットリア

  フィレンツェ中央市場近く、サン・ロレンツォ広場8r番地のトラットリアda Sergioは、拙著「フィレンツェ旅の雑学ノート」(P180)でも取り上げたが、町内の人たちがお昼を食べにくるいたって地味な店。入り口はアリエントの露天市の屋台に隠れていて滅多に観光客は入ってこない。街の中心にありながら、私の本の地図を見ながら行った人でもここにたどり着ける人は二人に一人もいないだろう。何回も行っている私でさえ迷うのだから。しかし、実はこの界隈でイチオシのおすすめ店だ。良質な素材を使ったシンプルな家庭料理にはいつも感動させられる。とくに、単純極まりないミックスサラダ(2.5 Euro)がなぜかいつも美味で、頼まずにはいられない。この2月に訪れたときは、プリモにトマトの酸味が絶品のリングィーニ・パスタのポモドーロ(3.5 Euro)を頼んだ。メインにはコロッケのポテト添え(7.5 Euro)を選んだが、これもハーブを利かせてポテトの食感を飽きのこない味に仕上げていた。しかも、なおかつフライド・ポテトを添え物にするなんて何という自信だろう。
  正直言って、この店の良さを分かってくれる人はいないだろうと思いつつ本に取り上げたが、東京広尾にあるトスカーナ料理のリストランテIl Buttero http://www.il-buttero.com/index.htmlのシェフに、「この店を取り上げていたので貴方の本が好きになった」と言われたことがある。本当のプロこそシンプルな味に隠された真剣な努力と腕前が分かってくれていたのだと思わず涙ぐんでしまった。
☆右上の写真は da Sergioの“単純極まりないミックスサラダ Insalata mista”

ヨーロッパ42カ国のレストラン情報を網羅したViaMichelin

レストラン・ガイド・サイトにはそれぞれ得意・不得意の地域があるが、ヨーロッパに関しては、地図や自動車旅行の旅程作成機能(DRIVING DIRECTIONS)、ホテル情報と連動したViaMichelin http://www.viamichelin.com/のサイトが極めて便利だ。利用には、トップバーのRESTAURANTSのタブを押す。Cityの欄にFirenzeなどの都市名を入れ、Europeと表示されている国名のプルダウン・メニューからItalyを選択しよう。ふつうは、これだけの入力で右下のRESULTのボタンを押せばレストラン・リストが現れるが、大都市の場合は地区の選択画面が現れる。また、検索結果が30を越える都市の場合は、Find restaurants画面でひとつ星クラスなどの絞り込みをするか、右下のOPTIONSを開いて、等級や価格帯、設備の絞り込みをする必要がある。絞り込みを済ませてRESULTを押しリストが開いたらその中のレストラン名をクリックして詳細画面を出そう。住所や予約電話番号、営業時間と休業期間、料金の目安、料理の種類、コメント、利用可能なクレジット・カードなどが表示される。E-Mailの予約を受け付けるレストランはアドレスへのリンクもある。
私が見知らぬ都市でレストランを選ぶときの狙い目と思っているのは星なしで『割に快適』」と評価されている1本ナイフ・フォーク・マークやBibというミシュラン・タイヤのマスコット人形の顔が描かれた『手頃な値段でおいしい料理』と評価されたクラスだ。レストランの項にありながら、部屋数が表示されたオーベルジュ・タイプもプチホテルの雰囲気のものが多く気に入っている。ミシュランに出ているレストランというと、日本人でも歓迎してくれるのだろうかと気後れする向きもあるだろう。そのようなときは、JCBカード・マーク付きを選ぶとよい。少なくともわれわれの“ふところ”は歓迎されるはずだ。
☆右上の写真は東京目黒川の桜

個々のレストランのメニューをサイト上で事前予習

最近は、Google検索エンジン英語版でレストランの正式名称(Ristoranteなどタイトルも正確に添えるとよい)と都市名を入れて複合検索するとレストランのオリジナル・サイトやそのメニュー紹介ページが見つかることが多くなってきた。
すでに、紹介した「ぐるなびご当地グルメ」海外版 http://www.gnavi.co.jp/world/
のように代表的メニューを日本語訳して載せているサイトもある。
 パリの日本語ウェブマガジン“パリスムーズ”が運営する「パリの美味しいレストラン」http://www.paris-oishii-restaurant.com/というサイトも各レストランのフランス語のメニューを日本語に訳して掲載している。
英語のレストラン検索サイトRestaurants.com http://www.restaurants.com/もメニュー探しに役立つ。地域、料理別にレストランを選び、表示された各リストの左下にメニューを開いた形のアイコンがあればそこからメニュー・ページに飛ぶことができる。
MenuPages.com http://www.menupages.com/は、ニューヨークのマンハッタンに絞り込んだメニューから4,196軒ものレストランを案内しようというサイトで、地区名もしくは地図から個々のレストランを選び、その右上に出てくるGet the Menu
の囲みでウェブ上で簡単に見られるOn Screen Menuか印刷に適したPDF形式のPrintable Menuメニューのいずれかを選択すればよい。
 メニューについては、山口執筆のメールマガジン「海外個人旅行・特別講座」のバックナンバー閲覧ページhttp://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/euroback.htmlから開くことができる150号、186号も参照いただきたい。
☆右上の写真は東京世田谷区の馬事公苑の桜

「ぐるなび海外版」にヨーロッパを中心とした12都市が追加

 レストラン情報サイト「ぐるなび」の「ぐるなびご当地グルメ」海外版 http://www.gnavi.co.jp/world/ がヨーロッパ地域を中心とする12都市の情報提供を追加した。ローマ、フィレンツェベネチア、ミラノ、ウィーン、ロンドン、マドリードなどのヨーロッパ大都市のほか、ニューヨーク、台北シンガポールバンコクシドニーのレストラン情報が加わった。6月にはオリンピック開催予定地「アテネ」も加わるという。これで、海外版は一挙に8都市から20都市に増え、計約1300店となった。
 地図から店舗のページを開くことができたり、値段入りの日本語メニューが用意されたりと利便性は非常に高い。
ただし、ローマやフィレンツェ、ウィーンなどの都市を見た限りでは、情報提供者がバラバラなようで選択基準に統一性がなく、各都市の網羅性のあるレストラン・ポータルとは言えない状態。しかし、今後に期待したい。
☆右上の写真は「ぐるなび」でも紹介されているフィレンツェのトラットリア・アッカディのスタッフ。ここについては山口執筆のメールマガジン「海外個人旅行・特別講座」http://www.skiple.com/Cosmic_Dance/ 来週号で取り上げる予定。

スーペル・モバイラーが書いた「シチリア 美食の王国へ」

 フィレンツェ発の日本語サイトRotonda Clubを運営し、日伊協会のメールマガジン「イー・ジョルナーレ」(購読無料)に「スーペル・モバイラーへの道」という連載を書いておられる池田匡克氏と池田愛美女史が「シチリア 美食の王国へ」(東京書籍刊1800円)という本を昨年出された。95年から延べ18回に渡る“シチリア食いしん坊旅行”の成果をまとめられたものだ。一読すれば、自分も“19回目の旅”から始めさせてもらえるかのような錯覚を起こさせる臨場感溢れる文章と美しい写真が散りばめられている。
日伊協会メールマガジン http://www.aigtokyo.or.jp/bk04.htm
Rotonda Club Italiana http://hometown.aol.com/Ikedamasa/Index.html
シチリア 美食の王国へ」 http://members.aol.com/ikedamasa/Bisyoku.html