*[長崎日記]つかの間の避暑と台風の季節の到来

*[長崎日記]つかの間の避暑と台風の季節の到来

f:id:Europedia:20200825101455j:plain

ホテルのルーフトップ・バーから撮った幸運を呼ぶという二重の虹

 8月25日から3泊4日で雲仙温泉http://www.unzen.org/でのつかの間の避暑に出かけてきた。雲仙は、標高700mの高原にあり8月の平均気温は21.7度程で、北海道の札幌と同じ涼しさとのことだ。
 もっとも、長崎市内も海洋性気候のおかげで九州内陸部で最高気温37度以上のときも、長崎市内は32~34度ということが多く、確かこの夏の猛暑日も計2日ほどだ。

 今回、滞在したのは、以前に2度ほど泊まったことがある「九州ホテル」https://kyushuhtl.co.jp/index.html、2年前に建て替えられてからは初めての滞在だ。
 建て替えにより、大浴場がなくなり、敢えて、客室数も減らし、全客室に半露天風呂が備わるようになったので、コロナ禍の時節も、心置きなく温泉を楽しむことが出来た。

f:id:Europedia:20200825070944j:plain

客室の半露天風呂

 創業者が西洋料理の料理人であたこともあり、昔から料理には定評がある。波佐見焼を中心とした器の美しさも料理を引き立てていた。個人的には、ワインの価格がリーズナブルで、欧米のリゾートホテルのように滞在中ボトルキープできるのが有り難い。

f:id:Europedia:20200825113931j:plain

長崎和牛ランプ肉の炭火焼き 赤ワインソース

 滞在中、電動アシストのレンタサイクルhttps://kataru-trip.com/tabichari.htmlでサイクリングを楽しみ、一切経の滝や宝原公園http://www.nagasaki-shizen.jp/detail-facility_info/facility-425/といった徒歩では行きにくい隠れた名所を訪れることが出来た。残念ながらサイクリングは途中で雨が降ってきたので、3時間の予定を1時間強でリタイア。ご親切なことに、3時間分の料金3千円を払っていたが、1時間分の料金千五百円にオマケしてもらえた。

 

f:id:Europedia:20200826044918j:plain

一切経の滝付近の小川

 「九州ホテル」や、この夏2回泊まった長崎港外の伊王島にある温泉リゾート「i+Land nagasaki」では、若いカップル客もよく見かけた。どうやらコロナのために、近場の海外旅行を国内のリゾートホテルに振り替えているようだ。この傾向はシニア層にも見られた。


 当欄の5月の記事で「ヨーロッパへの個人旅行に関しては、一般の人がコロナ以前のように自由気ままに旅するのは、ワクチンや治療薬が普及し、世界共通の予防接種証明書制度などが整備された後のことだろうから、個人的には2021年後半以降になると思う」と書いたが、コロナ・パンデミックが終息に向かったとしても、その背景にあるグローバリゼーションや気象異常、動植物種の激減、イナゴなど害虫の異常発生といったことは変わらないので、アフターコロナの旅のスタイルは大変貌するだろう。

 また、3月の記事で「一度止まった定期航空路線網は完全回復まで相当の時間がかかるに違いない。パイロットや運航関係者の再編成・慣熟訓練、航空機の徹底的なオーバーホールも必要になるはずだ。また、検疫の強化、セキュリティの厳格化、閉鎖された観光施設の再整備、人種的偏見の顕在化、新たな感染症への恐れ、可処分所得の減少などから旅行意欲自体が弱くなる可能性もある」と書いたが、国際線の運休・減便がこれだけ長く続くと再開の作業もますます複雑困難になるようだ。日経新聞の8月12日の記事「試練の航空」に長く飛ばなかった航空機の点検作業を「再起動」と呼ぶと書かれていたが、この「再起動」は機材などのハードばかりではなく、旅行サービスにまつわるソフト全般にも及ぶはずだから一筋縄ではいかないことだろう。

 8月下旬からフランスなど、夏のヴァカンス旅行が盛んなヨーロッパ諸国では移動に伴う感染の再拡大に直面しており、このままウィルスが広がりやすい空気が乾燥する季節を迎えれば、さらなる感染者の増加が危惧される。(フランスにおけるコロナの新たな感染者数は8月28日の24時間で7,379人を記録との報道があった)

 私自身は、来年秋頃のヨーロッパ個人旅行は可能だと思い、予定もしているが、「フライトはトランジットで起こりうるトラブルを避けるために乗り継ぎ便ではなくノンストップ直行便を」、「航空会社は危機管理や突発的事態の意思疎通がスムーズな日系の会社に」、「旅行の形態は旅程保証のある募集型企画旅行(海外航空券+宿泊)」、「現地での長距離移動は極力少なくする」、「食事はホテル客室内でもとれるようにキチネット付きの宿を」といった対応策を考えている。


 さて、我が家の庭は、夏の収獲が一段落し、今、収獲できているのは、キュウリやイチジク、パッションフルーツ、バジルなどのハーブ類、サニーレタスなどだ。
収獲は年末からになるが、甘夏、シークァーサー、柚子、レモンなどの果実も順調に青々と育っている。

f:id:Europedia:20200829065044j:plain

青々と実った甘夏ミカン



 花では、ロシアヒマワリは既に枯れており、種を取るのを待つ状態だが、去年の落とし種から下段の庭一面に広がったコスモスがそろそろ開花期を迎えている。薔薇やブーゲンビリヤも今年3度目の開花だ。


 今の主な家庭菜園作業は、秋のジャガイモなどの植え付けのため、雑草の除去や有機肥料の散布などを伴う畝作りだ。有機肥料には市販の油粕などのほか、キッチンで出る生ゴミなどからコンポストで作った栄養分豊かな土やロシアヒマワリの茎などを粉砕機で裁断した緑肥などが加わる。

 喫緊の作業としては、近づく台風9号の対策がある。山の中腹の尾根の上にあるわが家は、強風による被害を受けやすく、とくに吹き戻しによる被害がひどいので、台風の通過後も長く警戒が必要だ。
 昨年の9月22日に最接近した「台風17号https://europedia.hatenablog.com/entry/2019/09/28/130530 では、2~3年前に植え2メートル以上の高さに育っていたオリーヴの樹が4本ほど根元から倒れ、2メートルほどの花水木の樹が真ん中から折れ、レモンの大枝が30個ほどの実を付けたまま吹き飛び、ハーブのプランターが倒れ、キュウリのネットが吹き飛ばされたりと結構な被害が出た。「台風17号」は、最接近時でも気圧は975hPaだったが、今回は950hPa前後が予想されている。

 雨戸のない家屋構造のため、広い窓を襲う強風による飛来物が最も怖いが、8年前に植え、3~4メートルの高さに育ったオリーヴや2メートル半の高さのレッド・ロビンなどの木々が防風林の役目を果たしてくれることを期待している。実際、昨年の台風でも、木々が傷つきながらも健気に飛来物を受け止めてくれていた。
 テラスを囲むグレーチングという吹き抜けの格子状フェンスも風圧に弱いので、今日から留め金や開閉部分を針金などで補強する作業を始めている。

f:id:Europedia:20200829064636j:plain

グレーチングの扉とブーゲンビリヤ

 停電に備えて賞味期限の来ていたミネラルウォータのボトルを凍らせておいたり、予備の懐中電灯や手動充電ラジオ、スマートフォン用予備バッテリー、ローソク、ブルーシート、ロープ、ヘルメットなどを用意したりといった準備もしなければならない。

 

■今日のブックマーク&記事■

□Johnny Jet August 20記事“Use This Retired Dentist's Tip to Stay Safe While Flying”
https://www.johnnyjet.com/retired-dentist-tip-stay-safe-while-flying/