*[長崎日記]新旧正月模様と寒波襲来の自家菜園
新年を迎える長崎は、目立ったイヴェントもなく静かなものだ。零時を回った頃に、汽笛が一斉に鳴らされるのが港町らしいイヴェントとも言えるが、外国航路の船がほとんど入らなくなったせいもあって今年は少し寂しいカウントダウンだった。
わが家では、恒例となっている小学校の同級生たち6名との持ち寄り新年会を2日に行った。五島沖などで穫れる近海ものの刺身や伊勢エビなどを中心に白ワインで新年を祝った。
中国文化の影響が色濃い長崎では、旧正月の方がイヴェント盛りだくさんで、今年はコロナ禍で中止となっていた「長崎ランタンフェスティバル」https://www.at-nagasaki.jp/lantern-festivalが3年ぶりに、1月22日から2月5日までの間、開催されている。
市内数カ所の会場で、1万5000個の極彩色のランタン(中国提灯)や大小さまざまなオブジェが飾られ、龍踊りや中国雑技、二胡演奏の公演、中国変面ショー、媽祖行列、皇帝パレード、露天市といった催し物が繰り広げられている。
毎年、中国に発注して作られたメイン・オブジェが加えられるが、今年は、七夕をモチーフとした高さ10メートルにもなる「牛郎織女」が新たに作られ、天の川を渡って会うことができる二人が表現されている。
コロナ前の「ランタンフェスティバル」は2019年2月の当ブログ https://europedia.hatenablog.com/entry/2019/02/15/105926でも紹介した。
さて、わが家の庭は、度重なる寒波と雪のせいで、レタスなどの葉ものや花壇の花に被害が出ている。毎年、庭に自生する水仙も例年より開花が遅れているようだ。
季節外れに花を開いたのが、オリーヴの根元で、こぼれ種から、1メートル半の高さに育ったロシアヒマワリだ。
先月17日に続いて、今月も24日の夜から雪が舞った。気温も未明にマイナス3.6度まで下がった。事前に市水道局から寒波の到来に伴う水道管の凍結に注意というビラが配られていたので、それにしたがって蛇口から糸状に細く水を流しっぱなしにしておいたので、凍結は免れたが、屋外のシンクや散水ホースは凍結して水が出なかった。ご近所では屋外の配管が凍結のため破裂したところもあったようだ。
屋外の水道が使えなかったので、翌朝早くから、ブーゲンビリヤやジュンベリー、薔薇、花壇の花々の根元に積もった雪を除くために、風呂から残り湯をじょうろで運んで撒くという作業を繰り返すことになった。
わが家から近い南山手にある長崎地方気象台の発表では、25日朝の積雪は5センチとのことだったが、気象台より50メートルほど高い丘にあるわが家の芝生の上は10センチ、裏庭の吹きだまりでは20センチの積雪だった。
24日前後の1週間ほどは、あまりの寒さのため、床暖房だけでは室温を18度まで上げるのが難しかった。そこで、寝室では加湿暖房機、書斎兼リビングでは遠赤外線電気ストーブを併用した。これ以上の寒波が来れば、冬は使うことがなかったエアコンも稼働せざるを得ないだろう。
電気・ガス料金の値上げが報道されているが、わが家が利用している九州電力は値上げ申請を見送ったようだ。そのひとつの理由が、原子力発電所が3基稼働しているからというのは決して喜べないことだが。値上げはなくとも、わが家の1月分の電気料金は、昨年の41,259円の42%増しの58,632円だった。
わが家は、キッチンのガス以外は、暖房も風呂も温水器も電力なので、ほぼオール電化と言える。電力会社とは“季時別電灯”という契約なので、22時から8時までの料金は、10時から17時までの料金の約1/3だ。温水器に利用している大気熱利用のエコキュートなどは深夜電力でお湯を貯める仕組みとなっている。
床暖房は、日中の電力も使うことになるが、外気の熱を利用しヒートポンプで温水を作って温める方式で、外気温が下がると電力も多く必要となる。
したがって、普通の家庭より電気代が高いのは覚悟の上なのだが、この1年間の値上がりの原因を「使用量のお知らせ」でチェックしてみると、寒さのせいもあって使用量も5%ほどアップしていたが(昨年の1月分は1,814kwh、今年は1,909kwh)、原油・液化天然ガス・石炭の燃料価格によって上下する「燃料等調整額」が599円から15,501円となんと25倍に急上昇していた。「再生可能エネルギー発電促進賦課金」も5,244円だったものが6,586円と25%ほど上がっていた。
今後の電気料金の値上がりや災害時の停電などを考えると、近所に住む友人が導入している炊事にも活用できる新型の薪ストーブの設置なども考えていきたい。
太陽光発電については、わが家の環境では、設置費や維持管理費、廃棄時の処分代などを考えると費用的に採算が取れないし、環境への負荷もかえって大きいことが分かった。わが家にセールスに来ていた太陽光発電設置業者に、目の前で、採算の計算式を解いて見せたら、二度とセールスに来なくなった。
この時期の収穫物は、サラダ菜類のほか、イタリアンパセリ、ディル、コリアンダー、人参などだ。
果実では、甘夏ミカンの収穫を1月8日から始め、この日は、直径11センチ前後の大玉を100個ほど収穫。1月31日現在で300個ほど収穫を済ませた。まだ、40%ほど未収穫で残っているが、2月中旬までに目標としていた600個の収獲に達するかどうかは微妙だ。
わが家の甘夏は、酸味が強い旧来の品種なので、収穫から1ヶ月ほど寝かせて追熟させなければ食べられたものではない。ジャムなどへの加工はすでに始めている。
ほかの果実では、シークァーサーが小粒だが40個ほど獲れた。柚子とレモンは、いずれも不作年だったので、柚子が15個ほど、レモンは3個だけだった。
収獲作業以外の庭仕事としては、草刈り機で、庭一面で目立ってきていた雑草を刈り、数百本のバジルやコスモスの枯れ枝を手で刈り取り、裏庭に集積しておいた。バジルは、茎が発達して堅くなり、木の表面や幹のような状態になる木質化がおきているものがほとんどで、スコップなどで根を掘り起こし、粉砕機にかけて緑肥とするために、その根を切り取るという面倒な作業が必要となった。
これからは、3月上旬までに植え付けるジャガイモや人参、ズッキーニ、二十日大根などの春作作物の畝作りの作業が待っている。とくに、ジャガイモは連作が出来ないので新たな畝を作るために、人参やレタス・ハーブ類などを収獲した畝をジャガイモ用に造り替える必要がある。そのための土を、2年前の擁壁工事で出た土から石や砂利を漉して取り除いて、緑肥や油粕、木炭屑などを加えて作るという手間のかかる作業が必要になる。
昨年の台風で吹き飛ばされた3本のオリーヴの跡地には、試しに、中南米が原産でニュージーランドで品種改良されたフェイジョアというグアバに似た果物を実らせる高さ35センチほどの苗木を2本植えてみた。別名はパイナップルグアバだそうだ。5月頃には、薄桃色のエキゾチックな花を咲かせ、花は食べることも出来るようだ。
完熟果の味はリンゴ、パイナップルにバナナをミックスしたような、甘酸っぱさがあるそうで、ジャムや果実酒としても利用できるとのこと。高さも2~3メートルほどまで育ち、塩害にも強いようなので防風林としても期待したい。うまく根付くようなら、さらに本数を増やしたいと考えている。
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「ヨーロッパ旅行について」
ヨーロッパへの旅行者も徐々に増えてきているようだ。私の関心は、ウィーンを中心とした中欧旅行だが、コロナ禍で一時休止となっていた航空路線の再開も始まったようだ。
大韓航空(KAL/KL)は、ソウル(仁川)発着の欧州4路線を夏ダイヤ期間に約3年ぶりに再開する。プラハとチューリッヒ、イスタンブール、マドリードを週3往復ずつ運航する。なお、ウィーン線はすでに再開している。
全日空は、2020年3月から運休していた羽田-ミュンヘン線を3月26日開始の夏ダイヤから再開し、週3往復運航する。
成田-ブリュッセル線は、夏ダイヤ開始前の3月11日から運航を再開し、週2往復運航する。ウィーン線の再開は未だのようだ。
日本航空のヨーロッパ線運航状況は、「JAL 欧州線路線計画変更内容(2022年10月1日~2023年3月25日)」https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2022/inter/europe-russia/で確認できる。現在、ロンドン、パリ、フランクフルト、ヘルシンキ線が運航中だ。
オーストリア航空は、冬スケジュール期間中は期間運休となっていた、東京/成田〜ウィーン線の運航を5月2日から再開する。東京/成田発は水・金・日曜とウィーン発が火・木・土曜の週3往復で運航を再開。5月17日からは、東京/成田発 木・土曜、ウィーン発 水・日曜の運航を追加し、週5往復となる。所要時間は成田発が14時間15分、ウィーン発が12時間20分。機材はボーイング777型機。
オーストリア航空・スイスインターナショナルエアラインズも含めたルフトハンザ・グループののフライト運航状況は、「日本路線のスケジュール」 https://www.lufthansa.com/jp/ja/local-page/schedule-for-japan-routesで見ることができる。
ヨーロッパ旅行の、ネックは円安とコロナ禍による減便、燃料費高騰による航空運賃と燃油サーチャージの高止まり。高止まりの一因は、ウクライナの戦乱に伴う迂回ルート使用で燃料を多く消費し、所要時間が延びたことにもよる。
もうひとつのネックは、「日本入国時のワクチン3回接種もしくは72時間前の陰性証明の取得」が必要なことだ。
日本の旅行業界がコロナの5類移行に合わせて、その「水際措置の撤廃を含めて、季節性インフルエンザと同等の対応が必要」という要望を出しているので、このまま行けば、水際措置の早期撤廃も見込めるだろう。
「5類移行 海外旅行」などと検索してみれば、最新の状況が判明する。
「ヨーロッパ旅行について」の記事に関しては、末尾の「今日のブックマーク&記事」リンク先の記事も参照していただきたい。
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■今日のブックマーク&記事■
□トラベルボイス01月02日記事“2023年に注目したい世界の旅行系スタートアップ25選、旅行の「REコマース」や「NFT航空券」など一挙公開”
https://www.travelvoice.jp/20230102-152613?media=tvm
□ダイヤモンド・オンライン01月07日記事「全国紙の元日社説読み比べ」
https://diamond.jp/articles/-/315699
□Skyscanner 2023年01月06日記事 投稿者 【今年導入予定】ヨーロッパに行く際必要な「ETIAS(エティアス)」について知っておきたいこと
https://www.skyscanner.jp/news/etias
□The World Beach Guide記事“10 of the Most Dangerous Beaches in the World”
https://www.worldbeachguide.com/10-dangerous-beaches-world.htm
□Aviation Wire 1月17日記事 “ANA、羽田-ミュンヘンなど再開へ 成田から4路線移管=23年度計画”https://www.aviationwire.jp/archives/268783
□トラベルボイス01月18日記事
“今年の「旅行フィンテック」の進化を予測した、自国通貨で「決済」望む旅行者から、事業者の連携まで” https://www.travelvoice.jp/20230118-152766?media=tvm
□日本ビジネスプレス 1月21日記事“新型コロナ「5類」変更を契機に異常な水際対策も即撤廃を” https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73600
□Aviation Wire 1月20日記事“大韓航空、欧州4路線3年ぶり再開 夏ダイヤでプラハ・チューリッヒ・イスタンブール・マドリード” https://www.aviationwire.jp/archives/269086
□日本ビジネスプレス 1月21日記事“新型コロナ「5類」変更を契機に異常な水際対策も即撤廃を” https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73600
□トラベルボイス01月27日記事「日本旅行業協会、新型コロナの5類への移行を歓迎、ワクチン3回接種など水際措置の撤廃も求める」https://www.travelvoice.jp/20230127-152859
□トラベルボイス01月30日記事“旅行好きシニアのデジタル活用、「ながら視聴」は女性が活発、スマホ利用は1時間以上が7割” https://www.travelvoice.jp/20230130-152802